【書評:1467冊目】Think CIVILITY(クリスティーン・ポラス)

【礼節を科学するという”情けなさ”】
ジョージタウン大学准教授/クリスティーン・ポラス氏が、『Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』と題して、礼節の持つ力を解説する一冊。

■書籍の紹介文

礼節のある人ですか?
自信をもって「ハイ!」と答えられますか。

 

本書は、ちょっとした言動(無自覚な無礼)が、どれだけ人間関係に影響を及ぼすかを明らかにしながら、礼節を磨く意義とその力を解説する一冊。

 

「礼節の科学」。
これを目にしたとき、なんとも情けない気分になりました。

 

そこまで人間は落ちぶれてしまったのかと。
人間はなぜ、礼節を忘れてしまったのでしょうか。

 

無礼な態度が大きな損を招くことを、多くの人がわかっています。
にもかかわらず、なぜ無礼な態度を取る人が増えているのでしょうか。

 

そこには、「相手を立てても報われない」と考える人が増えたことが背景にあると感じます。
つまり、報われないのなら、自分本意の行動(無礼な態度)を取るのがラク、という論理です。

 

そんな空気が蔓延しているから、街中で、職場で、無礼だと感じる人が増えているのです。
ひょっとしたら、増えていると感じている自分も、無礼な人間に…。

 

こんな悪循環から抜け出すには、「礼節とはなにか」を理解するしかありません。
礼節をきちんと理解することで、自分のあるべき姿をはじめて考えられるのです。

 

本書には、その手助けとなることが書かれています。
礼節の持つ力とはなんなのか、礼節を磨く意義とはなんなのか、と。

 

あとは、自分がどちらを選択するかです。
無礼な自分と礼節な自分の。

 

大きな損を招くとわかっている無礼な態度を、あえて取ることを選択する自分。
礼節な態度で周りから慕われ、仕事もプライベートも充実する自分。

 

あなたは、どちらを選択しますか?
生き方を問われる一冊です。

 

◆無礼と礼節の選択。

Think CIVILITY
クリスティーン・ポラス 東洋経済新報社 2019-6-28
売上ランキング(公開時):90
Amazon Kindle 楽天

■【要約】15個の抜粋ポイント

重要なのは、された方がどう感じたかである。
尊敬や配慮を欠く扱いを受けた、と相手が感じるかどうかだ。
言動が相手の目にどう映ったかが問題となる。

 

●無礼な人がもたらす5つの費用
(1)無礼な人は同僚の健康を害する
(2)無礼な人は会社に損害をもたらす
(3)無礼な人はまわりの思考能力を下げる
(4)無礼な人はまわりの認知能力を下げる
(5)無礼な人はまわりを攻撃的にする

 

礼節ある言動とは、つまり相手を丁重に扱う言動ということだが、必ず心から相手を尊重する気持ちがないとうまくはいかない。
見返りに相手から何かを得よう、自分の属する企業の利益につなげようという気持ちが背後にあると、いくら相手を丁重に扱ったところで意味がなくなってしまう。

 

無礼な言動の悪影響は短時間のうちに広がるし、影響はその言動のあとも長く残ることになる。
しかし、礼儀正しい言動にも同じことが言える。

 

態度が悪い人をよく調べてみると、仕事で大きな負担がかかっているか、または強いストレスを感じていることが多い。
態度を改善するには、自分を大切にすることが必要である。
・日常的に運動する
・1日7〜8時間睡眠をとる
・1日の食事回数を多くする
・瞑想やヨガで精神を鍛える

 

●礼節ある人が守る3つの原則
(1)礼節ある人は笑顔を絶やさない
(2)礼節ある人は相手を尊重する
(3)礼節ある人は人の話に耳を傾ける

 

自分と異質の人と交流をし、相手への理解を深めれば、偏見は少なくなっていく。
互いへの感情は良くなっていくだろう。
交流が頻繁であれば、互いに助け合うことも増える。

 

●一段階上の礼節を身につけるための5つの心得
(1)与える人になる
(2)成果を共有する
(3)褒め上手な人になる
(4)フィードバック上手になる
(5)意義を共有する

 

メールを書く時には、相手が受け取るのは書かれた文字だけである、ということに注意する。
これによって一度に伝えられる感情はひとつか、せいぜい2つだ。

 

自分たちが守るべき礼節の水準を明確に定めよう。
そして、仕事上で関わる人すべてが、その水準より上になることが望ましい。

 

自分たちが決めた規範であっても、すべての人がそれに従って行動できるようになるためには、互いの優しい助け合いが欠かせない。
誰かが規範から逸脱していることに気づいた時には、叱責するのではなく、丁寧に指摘し合えるようになるとよい。

 

人に感謝の意を表すことは、礼節ある人間になるためには絶対に必要なことだ。

 

人間は「こうすると得」ということよりも、「こうしないと損」ということに強く反応する傾向がある。
だから、たとえば無礼な行動を取る人間がいれば、行動を改めないままだと損するのだと理解させることが重要だ。

 

●未来に目を向けるための7つの方法
(1)目標を定め、進歩を実感する
(2)自分を成長させてくれるものを見つける
(3)メンターの助けを得る
(4)食事、睡眠、運動、マインドフルネスを活用する
(5)仕事に意味を見出す
(6)社内外で良い人間関係を築く
(7)社外の活動で成功を目指す

 

自分をどういう人間にするか、私たちはそれを自分で選ぶことができる。
良くなろうと決意することはいつでもできる。
あなたは果たしてどういう人間になりたいだろうか。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1467-1】相手を丁重に扱う言動を常に意識する

【1467-2】感謝は、ハッキリと丁寧に伝える

【1467-3】どういう人間でありたいか、ノートに書き出す

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】Think CIVILITY
【著者名】クリスティーン・ポラス
出版社東洋経済新報社
【出版日】2019/6/28
オススメ度★★★★☆
こんな時に人に疲れてしまったときに
キーワード人間関係生き方組織改革
【頁 数】344ページ
【目 次】
第1部 なぜ礼節ある人は得をするのか
第2部 あなたの礼節を高めるメソッド
第3部 礼節ある会社になる4つのステップ
第4部 無礼な人に狙われた場合の対処法

 

この本が、あなたを変える!

Think CIVILITY
クリスティーン・ポラス 東洋経済新報社 2019-6-28
売上ランキング(公開時):90
Amazon Kindle 楽天

クリスティーン・ポラスさん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/

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