【読書とは無知を知ること】
伊藤忠商事前会長・丹羽宇一郎氏が、読書とは、知的好奇心や生きる力を培ってくれると説き、本の選び方から楽しみ方まで縦横無尽に語り尽くす一冊。死ぬほど読書に込められた想いとは?
本を読む。
なぜ、読書する必要があるのでしょうか?
本書は、ビジネス界屈指の読書家である著者が、読書の嗜み方を語りながら、2倍にも3倍にも読書が楽しくなる方法を指南する一冊。
本を読む必要があるのか、ないのか。
著者と同じく、「読みたければ読めばいい」とわたしも思います。
この本は、わたしからみて「とても正統派な読書術の本」という印象を受けます。
人生の大先輩である著者に失礼ですが、「本当に本が好きな人なんだな」と、ひしひし感じます。
『読みたくなければ、読まなければいい。
しかし、読む人にしかわからない世界がたしかに存在する。
その世界を知っているのといないのとでは、人生にすごい差がでる。』
著者の言いたいことは、このようにとてもシンプルです。
そして、その世界を知りたいと思う人に向けて、こんな風にすれば楽しめるようになるよと、自身の読書術を語っています。
なんで本を読むのか、と疑問を持っている人。
本を買うくらいなら、ほかの身になるものを買うという人。
読者から少し距離をとっている人に、とくにオススメの一冊です。
本は、人間の幅をひろげてくれる存在です。
自分を成長させてくれる読書習慣を、ぜひ身につけてください。
◆読書が大好きな人が語る読書論。
ネットはこれまでは光の部分ばかりにスポットライトが当てられてきましたが、信頼性の欠落という影の部分が、これからいろいろな問題を伴ってクローズアップされていくように思います。
そのネットの影の部分を埋めるものとして、本は再びその価値が見直される。
私はそう思っています。
ビジネスにおいて情報は生命線です。
情報に振り回されないためには、どうやって情報の質と精度を高めるか。
そのための努力と工夫を惜しんではいけないのです。
本はいってみれば、人間力を磨くための栄養です。
草木にとっての水のようなものといえます。
私が本を買う決め手とするのは、目次です。
書店で本を手にしたときは、まず目次をじっくり読みます。
目次を見れば、どういう内容なのか、どういう構成で展開しようとしているのかがほぼわかる。
作者がどういう意図をもって、何を読者に伝えたいのか、作者の論理的思考がだいたい見える。
そうやって大枠を押さえておくと、理解も早く、読むスピードも上がります。
読書は、即効性を求めても意味のないものが多いのです。
即効性がなく、自分なりの答えを考えて探すというところに、読書本来の醍醐味があるのだと思います。
読書の一つの効用は「考える力」を培うことですが、それを可能にするのは、政治や経済、思想など社会科学系の本だけではありません。
小説というフィクション・創作の世界においても、「考える力」はいくらでもできるのです。
読書は心を潤したり、精神的な満足を求めてする無償の行為だと思います。
何かリターンを求めて功利的に本を読むのは、読書の価値を下げるし、著者に対しても失礼だと思います。
読者は著者との対話ですから、それを習慣化している人は、じつにさまざまな人と日々出会っていることになります。
それが何十年と続けば、膨大な人数になる。
本は食べ物と一緒です。
食べ物は美味しいといくらでも食べたくなりますが、嫌なものを出されたら食欲が湧かない。
ですから自分で面白そうなものを見つけて読む。
それが基本だと思います。
集中力をもって読書をするには、自分で締切を設定するといいと思います。
本は、基本的に身銭を切って読むものだと思います。
本のどの言葉に影響を受けたか、と聞かれて、すぐに頭に浮かぶわけではないのですが、無意識のうちに、いろいろな言葉にふだんの自分が生かされていることは間違いありません。
本を読んでいて、あまり期待していたほどではない内容だなと思っても、一つでも、二つでも心に刻まれる言葉があれば、儲けものと思ったほうがいい。
本を読むのも、いろいろな人(著者)と出会って付き合うことです。
したがって本をよく読んでいる人は、セレンディピティを一層招きやすくなるのではないでしょうか。
読書は心を自由にしてくれます。
読書によって自分の考えが練られ、軸ができれば、空気を中心に思考したり、行動したりすることはなくなるはずです。
世間の常識や空気に囚われない、真の自由を読書はもたらすのです。
【1040-1】本を購入する前に、目次を読む
【1040-2】時間を区切って、読書する
【1040-3】本は自腹で購入して読む
読書は、読めば読むほど味が出る。
【書籍名】死ぬほど読書 (幻冬舎新書)
【著者名】丹羽宇一郎
【出版社】幻冬舎
【出版日】2017/7/28
【オススメ度】★★★★☆
【こんな時に】読む力を身につけたいときに
【キーワード】読書術、インプット、教養
【頁 数】183ページ
【目 次】
第1章 本に代わるものはない
第2章 どんな本を読めばいいのか
第3章 頭を使う読書の効用
第4章 本を読まない日はない
第5章 読書の真価は生き方に表れる
第6章 本の底力
この本で、あなたは変わる。
丹羽宇一郎さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/
本日もお読みいただきありがとうございました!
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