【書評:1173冊目】課長の仕事術(麻野進)

【2万人のリーダーが根拠の課長像】
組織人事コンサルタント・麻野進氏が、働き方改革・生産性向上などプレッシャーが増す一方の、いま求められている「課長の仕事術」を解説する一冊。課長の仕事は、こうやれ!

■この本の紹介文

職場にいる「課長」。
あなたはどんなイメージでみていますか?

 

本書は、専門家として2万人のリーダーと向き合った経験に基づき、今の時代に求められている課長像を提示しながら、その仕事術まで踏み込んで解説する一冊。

 

「大変そうだな。」
多くの人が、こんな風に課長をみているように思います。

 

部下のまとめ役にはじまり、組織上、多くの役割が課長に求められます。
その中で、課長として成果を出すことが求められ、責任を全うしなければなりません。

 

やることも多く、求められるものも多い。
まさに、目まぐるしい忙しさが、課長を襲うのです。

 

そんな寄せる荒波をきちんと越えていくには、軸が必要です。
課長としてあるべき軸がないと、波に飲み込まれて大変なことになってしまいます。

 

では、その軸をどこに求めればいいのでしょうか?
この求めに答えるのが、この本の目指しているところです。

 

課長としてのあるべき姿から、課長としての仕事術までを満遍なく解説しています。
まずはこの本を手本に、自分自身の課長としての軸をつくり上げていきましょう!

 

部下も上司も、みんながあなたをみています。
そのプレッシャーを楽しむためにも、本書は役立ちます!

 

◆現場が強く課長を目指そう!

■本がわかる!15の要約ポイント

●課長が担う3つの責任
(1)成果責任
(2)育成責任
(3)変革責任

 

新組織に着任して、すぐにとりかからなければならない項目の1つは、組織がどういう状況かを診断することです。

 

素早く診断し、十分でない情報の中から課題を見極め、積極果敢に打って出る行動力が必要となるはずです。

 

会社から与えられた正式な「権限」を背景にして部下を動かすことがマネジメント(の一部)です。
また、正式な権限がなくても、「あの人が言うのであればやってみよう」と思わせることができる「影響力」のことをリーダーシップといいます。

 

会社のミッションやビジョンは、意思決定する立場にある管理職の判断の「最後の拠り所」になるものなのです。

 

今の時代、部下にとって最もありがたい上司は、「優しさ」「厳しさ」というよりも「いざというときに守ってくれる」人なのです。

 

「1つ上のポジションに就いたつもりで今の仕事をしなさい。そうすれば必ず上司から評価される」

 

目標設定で最も重要なのは、「実現したい成果を明確にする」ことです。

 

目標設定時に立てたことは、検証して成功・失敗の要因を特定し、「仮説」と「障害」と「対策」の3点セットで目標達成ストーリーや施策を描いていきます。

 

部下に成長の機会を与えるだけでは、本人のやる気や基礎能力次第で成長度合いに大きなバラツキが出てしまいます。
そこで大事になるのが、振り返りを促す「内省」の支援です。
内省する習慣をつけることが成長に大きく寄与するのです。

 

●評価に「納得できない」4つの理由を取り除く
(1)期待が不明確
(2)実態把握が不十分
(3)日頃の指導が不十分
(4)評価の根拠が不明確

 

仕事中の行動を把握するためには(特に普段、部下と行動を共にする機会が少ない場合)、
①予め行動の確認ポイントを設定し(評価基準の翻訳)、
②その行動を確認しに行き(PDCAの確認)、
③サポートやフィードバックを行い(上司として支援)、
④成長や再現性を確認する(課題への対応)
のステップでアクションを起こします。

 

●新任課長に待ち受ける「5つの苦悩」
(1)これまでの仕事の進め方が評価されない
(2)自分への期待値を下げられない
(3)マネジメントのメンター(師匠)が身近にいない
(4)右腕と呼べる部下がいない
(5)冷静にしっかり考える時間がない

 

毎年の組織目標の達成に注力するのは当然ですが、会社の中期経営計画に合わせた中期戦略、自身の知識・スキル・経験値をどう上げていくかなど賞味期限内の活躍イメージを持ちましょう。

 

自分の経験も踏まえて強く思いますが、精神的に厳しくなったら(追い込まれたら)上司や人事、外部の専門家などに相談しましょう。
つぶれてしまったら元も子もありません。
家族がいればなおさらですよね。

 

■これをやろう!3つの実践ポイント

【1173-1】今どういう状況なのかを、きちんと見極める

【1173-2】会社・組織のミッションやビジョンを頭の中に叩きこむ

【1173-3】求める成果を明確にしておく

 

■ひと言まとめ

課長が強いと、現場が強くなる!

 

■本日紹介した書籍情報

【書籍名】課長の仕事術
【著者名】麻野進
出版社明日香出版社
【出版日】2018/4/12
オススメ度★★★★☆
こんな時に明日のリーダー力を磨きたいときに
キーワードリーダー指導力メンタル
【頁 数】224ページ
【目 次】
第1章 課長に必須の仕事の心得
第2章 課長のマインドセット
第3章 課長の業績マネジメント
第4章 課長の育成・評価術
第5章 課長の競争とサバイバル

 

この本が、あなたを変える!

 

麻野進さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/

ここまで読んで、ちょっと目が疲れたなと思ったらこちらを!!

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