【書評:1686冊目】小さな会社の外国人活用の教科書(千葉祐大)

【外国人材の戦力化で差をつけろ!】
外国人材コンサルタント・千葉祐大氏が、『小さな会社の外国人活用の教科書』と題して、魅力やアピール力の乏しい小さな会社でも実践できる、外国人材の活用法を解説する一冊。

■書籍の紹介文

日常生活のなかで外国人を見かけなかった日。
思い出すことができますか?

 

本書は、小さな会社ほど人手不足は深刻化している現状を明かしながら、有効な解決策として、外国人材の活用法を解説する一冊。

 

都市部でなくても、コンビニに行くとかなりの頻度で外国人店員さんに会います。
街を歩いていても、外国人の方を見かけない日のほうが少ないでしょう。

 

それだけ、日本社会には多くの外国人が溶け込んでいます。
しかしながら、日本人には外国人への心理的な壁のようなものが存在しています。

 

言葉の違い、文化の違い、人種の違い、島国特有の社会性・・・。
原因を特定することは困難ですが、外国人に対して心を広くのに時間がかかる人がとても多い社会といえます。

 

それが遠因なのか、外国人が日本で働く場合には、複雑かつ問題の多い制度が立ちはだかります。
なかでも、外国人技能実習生が劣悪な環境で酷使されている問題は、ニュースで見たことがあるとおもいます。

 

これからの日本は、本格的に労働人口が減少する時代(とくに若年労働者層)に入ります。
すでに、人手不足によって倒産する企業が出るほど、静かに確実に問題は深刻化しています。

 

人手不足を解消したくても、国内で人材をみつけるのは困難になる一方。
となれば、解決策の有効な一手となるのが、外国人材の戦力化です。

 

ただ、先述したように、意識無意識に関わらず、外国人への心理的な壁があります。
彼ら彼女らをどのように迎えれば戦力化できるのか、どう接すればいいのか、わからないという経営者が多数派です。

 

この壁と向き合わず、機械のように扱ってしまうと、人権問題にも発展する大問題を起こしかねません。
そうならないためにも、外国人材を採用する際は、きちんと受け入れるための心構え・制度の理解が不可欠です。

 

そこで活用したいのが、本書です。
長年、異文化マネジメントに携わり、日本で働く多くの外国人の声を聞き続けてきた上に、彼ら彼女らの活用方法がまとめられています。

 

◎お金を稼ぎたいから
◎日本なら安心・安全に暮らせるから
◎日本企業の充実した教育制度が魅力だから
◎小さな企業でも最新の技術を学べるから

 

日本を目指す外国人には、それぞれ日本への”想い”があります。
それをきちんと理解した上で、会社に馴染ませ、戦力化する責任が経営者にはあります。

 

・外国人材を採用する際の制度
・外国人材がもたらすメリット
・国籍ごとにみられる人材の特性
・外国人を指導する際に留意すべきポイント

 

こうした、外国人を雇用したい経営者が悩む点について、わかりやすく解説します。
悩みを解消して外国人材の活用に前向きになるのに、最適な一冊です。

 

◆理解してこそ、戦力化できる!

小さな会社の外国人活用の教科書
千葉祐大 ぱる出版 2020-6-3
売上ランキング(公開時):275,308
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■【要約】15個の抜粋ポイント

●外国人雇用の潮流が後退しない理由
理由1:日本人の若い労働力が確実に減っていく
理由2:アフターコロナも人手が足りない仕事はたくさんある
理由3:日本企業の外国人雇用に対する考え方が変容する
理由4:日本での生活に魅力を感じる外国人が根強くいる

 

これまで外国人雇用の高いカベであった在留資格は近年緩和される方向性にあります。

 

●小さな会社が外国人材を受け入れるメリット
①営業力が強化され販路拡大につながる
②新たな商品・サービスづくりのアイデアが生まれる
③社員全体の仕事のレベルが上がる
④若い労働力を確保できる
⑤今までの仕事のやり方を改善するきっかけが生まれる

 

若い外国人材の中には、日本人とは比べものにならないくらいの向上心や上昇志向を持った人物がたくさんいます。
彼ら彼女らはある意味、人生や生活をかけて日本に来ているのです。
安穏な日常を享受する日本人の若者が、そのバイタリティにおいて外国人材になかなか太刀打ちできないのも当然といえるかもしれません。

 

多くの外国人材が、「日本の暮らしはすべてが安全で、安心できる」と口をそろえます。
治安や衛生面の安全性をつねに心配しなければならない自国と、あらゆる安心が一定水準以上にある日本の生活とでは、精神的な疲労度が違うといいます。
ひとたび日本の居心地の良い安らぎを覚えてしまったら、なかなかその環境を捨てることができなくなるようです。

 

「日本の会社で働けば最新の技術を学ぶことができます。将来ベトナムに帰って仕事をするときに、役に立つ知識をたくさん身につけられるのも魅力に感じます」

 

「日本の会社には、きちんとした教育制度がありますよね。日本語の学習だけでなく、挨拶の仕方やビジネスマナー、チームワークといったビジネスの基本についても時間をかけて教えてくれます。しかもその間の給料ももらえます。自国にはそこまで手厚く教育してくれる会社はほとんどありません。私はビジネスの経験があまりないので、こういった教育をしてくれるのはとてもありがたく感じます」

 

このように、外国人材が日本で働く目的は人それぞれです。
これから外国人材の採用活動を行う際は、彼ら彼女らの「日本で働きたい理由」も、受け入れるかどうかの判断材料にしたほうがいいでしょう。

 

文化や宗教等に基づく、国ごとの違いは必ず存在します。
大なり小なりどの国にも独自の文化があり、そこに住む人たちの慣習や行動原理に影響を与えています。

 

・中国人:とにかくメンツが命と心得る
・韓国人:韓国人が「日本で働きたい」と考える理由
・ベトナム人:純粋だが意外なほど高いプライド
・タイ人:笑顔に隠れたホンネをよく確認する
・ネパール人:優しさと厳しさの二面性を見せる必要がある
・ムスリム社員:まずはイスラム教徒の「困った」を理解する

 

●外国人材が活躍できない職場の3つの特徴
(1)職場の居心地が悪い
(2)上司のマネジメントのやり方が今までと同じ
(3)仕事の面白みが感じられない

 

全体の8割は今までと同じでかまわないのですが、残り2割は日本人との違いをふまえて受け入れ体制をカスタマイズしなければなりません。

 

外国人材には、外国人にしかできない仕事をやってもらうのが理想です。
日本人でもできる仕事ばかりで、「何で私がこれをやるの?」と思わせてしまうと、彼ら彼女らのモチベーションはガタ落ちになります。
本人にとって、「私でなければならない」要素がどれだけあるかが重要なのです。

 

皆さんも、知らず知らずのうちに上から目線の発言になっていないか、内観してみることをおすすめします。
自らの不適切な言動が原因で、外国人部下とコミュニケーション不全に陥っている日本人上司は意外なほど多くいるのです。

 

どれも当たり前のように口にするフレーズですが、外国人材との関係を確実に悪化させるNGワードでもあります。
外国人材を指導する際は、くれぐれも使わないよう心がけてください。
①「そんなこともわからないのか」「自分で考えろ」
②「前にも言っただろ」「何回同じことを言わせるんだ」
③「日本人なら〜」「だから○○○人はダメだ」

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1686-1】日本人の感覚を、外国人に押し付けない

【1686-2】外国人に伝えるときは、内容を細かく具体的に伝える

【1686-3】ステレオタイプの型にハメて判断せず、ひとりの人間として外国人と接する

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】小さな会社の外国人活用の教科書
【著者名】千葉祐大著者情報
出版社ぱる出版
【出版日】2020/6/3
オススメ度★★★★☆
こんな時にビジネス理論を深めたいときに
キーワードグローバル組織改革リーダー
【頁 数】223ページ
【目 次】
第1章 拡大し続ける外国人雇用
第2章 小さな会社が外国人材を受け入れるメリット
第3章 外国人材の採用はこうする?
第4章 国籍ごとの特性の違い
第5章 外国人材を活躍させるポイント1ー受け入れ体制づくりについて
第6章 外国人材を活躍させるポイント2ーコミュニケーション方法について

 

この本が、あなたを変える!

小さな会社の外国人活用の教科書
千葉祐大 ぱる出版 2020-6-3
売上ランキング(公開時):275,308
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千葉祐大さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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