【書評:1838冊目】佐久間宣行のずるい仕事術(佐久間宣行)

【とにかく楽しそうに働け!】
プロデューサー・佐久間宣行氏が、『佐久間宣行のずるい仕事術』と題して、組織や周囲の人と無理に戦わず、やりたいことを引き寄せ、効率的に成果を出すための仕事術を伝授する一冊。

■書籍の紹介文

今日仕事中に何回笑いましたか?
こう聞かれたら、ドキッとしませんか。

 

本書は、消耗せずにやりたいことをやって成果を出す、社会人だれもが望むことを実現するための”仕事のワザ”を、6テーマ62項目にまとめて伝授する一冊。

 

「仕事は遊びじゃない、真剣にやれ!」
だれもが似たようなことを言われた経験があるでしょう。

 

もちろん、そのとおりです。
ただ、「楽しそうに」仕事に取り組むことを、真剣じゃない!とは言えませんよね?

 

たとえば、極限状態で試合をしているアスリートが笑顔を見せるシーンがよくあります。
彼らはもちろん、真剣そのもの、負けるものかと闘志を燃やしに燃やしています。

 

ですが、同時に「場を最高に楽しんでいる」状態でもあります。
だからこそ、「この状況たまらん!」と笑みを浮かべてしまうのです。

 

ならば、それぞれの仕事のプロフェッショナルである、わたし達もそうしようよと投げかけるのが著者。
「仕事めっちゃ楽しい!」という姿勢で仕事をしませんかと問いかけます。

 

意識して「楽しそうな自分」で働く
これだけで、会社組織で生きる人が抱える悩みの大半は解決すると語ります。

 

そのためにも、「とにかく楽しそうに仕事をする自分」をどうやって確立するか。
本書で紹介されている62個の”仕事のワザ”は、すべてがそこに結びついています。

 

言い換えれば、どう自分を”演出”するかという、”演出テクニック集”ともいえます。
楽しそうなところに、人は注目し、人は集まり、人は加わり、自分も楽しもうとします。

 

注目されることで、チャンスの数が増えます。
集まることで、仕事が進めやすくなります。
加わることで、チームとして戦うことができるようになります。

 

つまり、「楽しそうに働く自分」を”演出”するだけで、仕事で成果を上げやすい環境が自然と整うわけです。
これはもう、身につけるしかありませんよね。

 

最初は「楽しそう」でも、そうしているうちに、「楽しい」に勝手に変わっていくのが人間です。
”演出テクニック”ともいえる”仕事のワザ”を習得し、おもいっきり「楽しそうな自分」をつくりましょう!

 

◆「楽しい」ではなく「楽しそう」

佐久間宣行のずるい仕事術
佐久間宣行 ダイヤモンド社 2022-4-6
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■【要約】15個の抜粋ポイント

とにかく楽しそうに働く。
その姿を、まわりや上司にアピールする。
「やりたい仕事をやると、こんなにご機嫌に働くのか!」
そう思ってもらえると、楽しい仕事を振られたり、任せてもらえるようになる。

 

会社の悪口は言わない、ケンカもしない。
いっときの感情に流されず、どうすれば仕事がやりやすくなるか、チャンスを掴めるかをトータルで考えるということだ。

 

僕は会議の終盤になると、Googleカレンダーのメモ欄にその日の要点と次の会議に達成すべきこと、次回までに自分がやっておくことを書き留めるようにしている。
それだけでも会議の成果は全然違う。

 

「自分らしくない」仕事もできるだけ避けてきた。

 

「メンツを潰さない」が自己防衛策の第一弾だとするなら、次なる策は「メンツを立てる」だ。

 

人は、偉そうにするチャンスがあると偉そうにする生き物だ。
でもそれはダサいし、一瞬の虚栄心を満たすには失うものが多すぎる。
ぺこぺことへりくだる必要はない。
ただ、相手が部下でも大統領でも同じように、フラットに、ていねいなコミュニケーションを心がける。
ただそれだけで、人間関係は大きく変わる。

 

自分のキャラクターを理解すれば、それはチームの中で、少ない努力で結果を出せる武器につながり、自分がそこにいてもいいという心の安心材料にもなっていく。

 

チームの中でも、その道でずっとやってきた人が「お前ならこれ、できるよ」というポジティブな声をかけてくれたら、その声には耳を傾けよう。
それは、たくさんの経験に裏打ちされた言葉だからだ。

 

たくさんの後輩やスタッフと仕事をしてきた経験から、「みんなのモチベーションを上げる方法」にかぎって言えば、次のひと言に要約できる。
リーダーがだれより本気で楽しそうに働くこと。
これに勝る育成法はない。

 

リーダーに大切なことは、犯人を明らかにすることよりも、トラブルに至った「仕組み」を特定し、それを解決すること。
あらゆるトラブルはすべて、チーム全体で考えるのだ。

 

企画を通したいと思うのなら、組織の「中の人」を説得するだけの材料を集め、ロジックを組み立て、自分の「おもしろい」に説得力を持たせること。
これができる人だけが、頭の中をかたちにできる。

 

「悪い失敗」は、仮説がない挑戦の結果、もたらされたもの。
「いい失敗」は、仮説を踏まえた挑戦の先にあるもの。

 

どんなに大きな仕事でも、どれだけ意義ある仕事でも、心を差し出すまでの価値はない。
だって仕事なんて、「たかが仕事」なのだから。
死守すべきは仕事よりもメンタル。
「真剣」にはなっても、「深刻」になってはいけない。

 

やるべきことをやり、給料分働けば、それで十分プロなのだ。

 

運は愛想と誠実さによって架けられた「信用」という名の橋を渡ってやってくる。
だから愛想の悪い人は信用を得られないし、運も来ない。
ちなみにここで言う愛想とは、へらへらすることではない。
いついかなるときも機嫌よくフラットでいようとする態度と、それを貫く意志のことだ。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1838-1】会社や人の悪口を言わない

【1838-2】誰が相手でも、フラットでていねいなコミュニケーションを心がける

【1838-3】意識して機嫌よく過ごす

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】佐久間宣行のずるい仕事術
【著者名】佐久間宣行著者情報
出版社ダイヤモンド社
【出版日】2022/4/6
オススメ度★★★★☆
こんな時に明日の仕事力を磨きたいときに
キーワードマインド人間関係信用残高
【頁 数】
【目 次】
第1章 仕事術編
第2章 人間関係編
第3章 チーム編
第4章 マネジメント編
第5章 企画術編
第6章 メンタル編

 

この本で、あなたは変わる!

佐久間宣行のずるい仕事術
佐久間宣行 ダイヤモンド社 2022-4-6
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佐久間宣行さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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