【書評:1529冊目】投資家みたいに生きろ(藤野英人)

【未来のために、今を投資する】
投資家・藤野英人氏が、『投資家みたいに生きろ』と題して、投資家の「思考」こそ、将来の不安を打ち破る人生戦略に欠かせないと提起し、広義の意味での「投資」を指南する一冊。

■書籍の紹介文

投資家みたいに生きる。
どんな生き方をイメージしますか?

 

本書は、未来を明るいものにするためには、「投資」という概念を理解し自分の人生に組み込むことだと提起し、人生戦略としての「投資」を指南する一冊。

 

投資と聞くと、お金を増やすことを反射的にイメージする。
もし今、あなたがこの状態にあるのなら、本書はあなたの思考を大きく変えることになるでしょう。

 

投資家が当たり前に考えている「思考」を手に入れ、日々の「習慣」を変えること。
これが本書の目的です。

 

読むことで、「投資」という概念の広さと奥深さに、好奇心が大いに刺激されます。
目の前に広がる”不安の霧”が消えて、未来への視界がパーッと開ける感覚をおぼえます。

 

鍛えるべき「思考」と磨くべき「習慣」は余すところなく記されています。
あとは、自分自身で身につけていくだけです。

 

ふたたび目の前に霧が広がる前に・・・。
そのためには、開けた先の未来にどんな景色を描くかにかかっています。

 

なぜなら、その未来のために今を「投資」するからです。
つまり、本書が語る「投資」は、どう生きるかを考えることに通ずるのです。

 

だからこそ、「投資家みたいに”生きろ”」というタイトルなのです。
「投資=お金」という狭い世界から脱することで、投資の力は”真の威力”を発揮するのです。

 

◆投資思考が、未来を決める!

投資家みたいに生きろ
藤野英人 ダイヤモンド社 2019-9-12
売上ランキング(公開時):949
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■【要約】15個の抜粋ポイント

私は今、日本人は2つのグループに分けられると思っています。
・失望を最小化する人たち
・希望を最大化する人たち

 

誰かが過去にエネルギーを投入した結果、今の社会があるということは、逆に見ると、未来の社会は、私たちが今、エネルギーを投入していかないと切り開いていくことができない、ということなのです。
私たちが投資する姿勢を失うと、世の中の成長が止まってしまいます。

 

エネルギー
 ||
①主体性(やりたいこと)
 ×
②時間(平等に与えられたもの)
 ×
③お金(過去・未来の缶詰)
 ×
④決断(成功体験の積み重ね)
 ×
⑤運(謙虚な気持ち)

 

これからの時代は、1つの仕事だけで食べていくのではなく、リスクヘッジとしてまったく別のスキルを身につけることを考えたほうがいいでしょう。
そうすると、1日5〜6時間を5年かけなくては、そのスキルはモノにならないということです(1万時間の法則)。
そう考えると、今の時間をダラダラ過ごして浪費してはいけないと思えるはずです。

 

生活のためだけに無自覚にお金を使うのは、いったんやめにしましょう。
少しずつで構いませんので、「応援する」という意識で財布からお金を取り出すようにしてみてください。

 

5つのエネルギーを投入することで得られる、「未来からのお返し」とは、
①目に見える資産(お金・プロダクト)
②目に見えない資産(スキル・健康・人間関係)
③明るい未来(利他の気持ち)

 

なんとなくお金を使ってしまいそうなとき、「これは孤独を埋めようとしているだけなのかな」と思い返してみてください。

 

変化に対応できるためには、つねに動き続けること、学び続けること。
それこそが正しいリスクとの向き合い方です。
リスクゼロを求めて、じっとして何もしないでいることこそが、ハイリスクなのです。

 

自己投資を実践する際には、次の3つのルールを念頭におきましょう。
ルール1:お金をかけなくてもいい(ベンチャー精神)
ルール2:三日坊主上等(脱サンクコスト)
ルール3:プロセスを楽しむ(手段を目的に)

 

「これって何だろう」「誰が作っているのだろう」「どういう仕組みなんだろう」と掘り下げて考えるクセがあると、実はあらゆるところにチャンスが転がっているのです。

 

メルカリやTikTokなど、少なくとも身近に流行っているアプリはダウンロードして実際に使ってみるようにしてください。
「1ヶ月に一度は、新しいアプリをダウンロードする」などのルールを決めてしまうとよいでしょう。

 

人を褒めるのにお金はかかりませんし、税金もかかりません。
相手との関係性をよくすることはあっても、悪くすることはありませんから、まさにノーリスク・ハイリターンです。

 

知らない言葉が出てきたら、恥ずかしがらずに「それってなんですか?」と聞く。
自分の常識と違うなと思ったら、すかさず「なぜ?」を繰り返す。
そうすることで、人と会っている時間が学びの時間に変わります。

 

最新の科学技術や宇宙開発の動向などは、その後は実用化につながり、私たちの生活のすみずみにまで行き届くようになります。
その動きを感じ取るのに、博物館や科学館の展覧会はうってつけです。
数ヶ月に一度は、どんなイベントが催されているかをウォッチして、参加するようにしてください。

 

私が投資をはじめる人にお伝えしているのは、「小さく・ゆっくり・長く」という原則です。
「小さく」というのは、自分の手に汗をかかない金額ではじめること。
「ゆっくり」は、焦らずに時間分散をすること。
「長く」はできるだけ長期的に続けることです。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1529-1】「10億円をもらえたら何をするか?」(P.51)を具体的に書き出す

【1529-2】「応援する」という意識で財布からお金を出す

【1529-3】流行っているアプリ・サービスを積極的に利用する

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】投資家みたいに生きろ
【著者名】藤野英人著者情報
出版社ダイヤモンド社
【出版日】2019/9/12
オススメ度★★★★☆
こんな時に生き方に迷ったときに
キーワードマインド思考生き方
【頁 数】288ページ
【目 次】
プロローグ 「リスクをとる」ということ
思考1 「投資家の思考」を授けよう
思考2 それでもあなたを「動かさないもの」の正体
習慣1 今日の「過ごし方」が未来へとつながる
習慣2 長い人生に「必要な資産」を増やす
エピローグ 「お金の投資」をはじめてみよう

 

この本が、あなたを変える!

投資家みたいに生きろ
藤野英人 ダイヤモンド社 2019-9-12
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藤野英人さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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