【書評:308冊目】投資家が「お金」よりも大切にしていること(藤野英人)

【大好きな「お金」の本質を知ろう!】
投資家・藤野英人氏が、『投資家が「お金」よりも大切にしていること』と題して、「働き方」や「生き方」を考えることと同義である「お金の本質とはなにか」を考察する一冊。

■書籍の紹介文

お金よりも大切なモノ。
思いつくモノは、なんですか?

 

本書は、お金について考えることは人生について考えることと同義だと提起し、これからを生きるすべての人に1日でも早く考えてほしい「お金の本質」を考察する一冊。

 

『あなたは、自分の人生をかけて社会に投資している、ひとりの投資家である』
この一文を理解することができれば、本書を読んだことになります。

 

お財布の中に1000円が入っているなら、今すぐ本書を購入すべき。
そう思えるほど、思考を刺激してくれる良書です。

 

お金とは、人生そのものです。
ゆえに、お金の本質をきちんと捉えておかないと、人生はままならないということです。

 

たっぷりと時間をとって、リラックスできる環境で読んでください。
自分としっかりと向き合うことができます。

 

◆必ず読んでほしい良書。

投資家が「お金」よりも大切にしていること
藤野英人 講談社 2013-2-26
売上ランキング(公開時):5,307
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■【要約】15個の抜粋ポイント

お金とは、あくまで無色透明な概念にすぎない。
ただの数字なのです。
つまり何が言いたいかというと、色がついていないからこそ、お金には私たちの考えや態度が100%反映される、ということです。
・お金を使って、何をするか?
・お金を通して、何を考えるか?
現代社会で生きている私たちは、生まれてから死ぬまでの間ずっと、お金の流れに身を投じて生きていると言っても過言ではないでしょう。
お金を考えることは、まさに人生を考えることに他ならないわけです。
つまり、お金について語ることは、どう生きるべきかという「人生の哲学」を語ることでもあります。

 

3.11が起きた2011年の成人1人あたりの寄附額は6551円と倍増しましたが、よくよく考えてみると、 あれほどの大災害・悲劇に見舞われたのに、例年の2倍しか寄附しないのが、日本人の本性

 

あえて断言しますが、日本人ほどケチな民族はいません。
困っている人のために寄附もしないし、社会にお金を回すための投資もしない。
じゃあ、他の先進国の人たちに比べて、公共のためのお金である税金を多く払っているのかといえば、そんなこともない。
日本の税率は、むしろ低いくらいです。
じゃあ、いったい何をしているのか?
日本人は自分のこと、すなわち、自分のお金のことしか考えていないのです。
自分のお金を現金や預金として守ることしか考えていないのです。

 

海外では、投資信託を20年から30年くらいのスパンで持つのが一般的です。
一方、日本では、投資信託の平均保有年数はたったの2.4年。
(中略)
つまり、自分のお金が心配で心配で仕方ない。何か危険な匂いがただよえば、すぐに売ってしまいます。
1円でもお金を減らしたくない。

 

あなたには、「お金」よりも信じられるものがありますか?
あなたには、「お金」よりも大切なものがありますか?

 

清いことはとてもすばらしい。
でも、そのために貧しくある必要はないし、ましてや貧しいことそのものは、正義でもなんでもない。

 

社会貢献とは、新しい何かをつくりだすことだけではなく、消費することによっても成し遂げられるものです。
ですから、私たちが働くことにも大きな価値があるし、私たちが消費することにも同じくらい大きな価値があります。
そういう意味で、「人は、ただ生きているだけで価値がある」のです。

 

生産者や販売者に売値を下げたい動機はほとんどありません。
価格を下げるには、厳しい経営努力が必要になるからです。
相当なビジネスモデルの工夫が必要ですし、原価を下げるか、従業員やアルバイトに長時間労働をお願いするか、賃金を引き下げるか、従業員の数を減らすしか手はありません。
このような状況を鑑みると、こうは言えないでしょうか?
従業員に過重労働を強いる「ブラック企業」を生み出しているのは、私たち消費者である、と。

 

経済とは、お金を通してみんなの幸せを考えること

 

本質的で抽象的な質問に対して、すぐに答えが出てくるというのは、ふだんからそのことについて熟考している証拠

 

○○という未来を実現したいから、われわれは存在しているーこういった「ミッション・オリエンテッド(使命志向)」な考え方

 

投資とは、いまこの瞬間にエネルギーを投入して、未来からのお返しをいただくこと

 

エネルギー=情熱×行動×時間×回数×知恵×体力×お金×運
未来からのお返し=プロダクト(モノやサービス)×感謝×成長×経験×お金

 

人間の目や耳がなぜ二つずつあるかといえば、それは立体的に見聞きするためです。
奥行きをもって世界を見るため、と言ってもいいでしょう。
それと同じで、私たちは「お金」を通して、もっと社会のことや自分の人生を立体的に、奥行きのあるものとして見なければなりません。

 

あなたは、自分の人生をかけて社会に投資している、ひとりの投資家なのです。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【308-1】自分の「使命」について考える

【308-2】消費するお金がどこに行くのかをイメージする

【308-3】「自分の人生をかけて社会に投資している、ひとりの投資家」の意識を常にもつ

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】投資家が「お金」よりも大切にしていること
【著者名】藤野英人
出版社講談社
【出版日】2013/2/26
オススメ度★★★★★
こんな時にお金と賢く付き合いたいときに
キーワード金融リテラシー自己対話考える
【頁 数】248ページ
【目 次】
第1章 日本人は、お金が大好きで、ハゲタカで、不真面目
第2章 日本をダメにする「清貧の思想」
第3章 人は、ただ生きているだけで価値がある
第4章 世の中に「虚業」なんてひとつもない
第5章 あなたは、自分の人生をかけて社会に投資している、ひとりの「投資家」だ

 

この本が、あなたを変える!

投資家が「お金」よりも大切にしていること
藤野英人 講談社 2013-2-26
売上ランキング(公開時):5,307
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藤野英人さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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