【書評：624冊目】読書の方法（久木田裕常）

【本は能力を引き出してくれる！】
本が好き！倶楽部主宰・久木田裕常氏が、『読書の方法』と題して、30年で6000冊を読破した経験をもとに、本の選び方から活用の仕方、読書会の開き方までを徹底解説する一冊。

■書籍の紹介文

読書をしても、内容を忘れる。
そんな悩みをお持ちではありませんか？

本書は、読書は自分では気づくことができない能力に出会えると提起し、人生に役立つ方法としての読書術を解説する一冊。

30年で6000冊読破。
まさに、本好きによる、本好きのための、本との付き合い方をまとめたといった印象です。

本を読むと、刺激だったり反応だったりが体内で起こります。
これを、くり返しくり返し起こしていく。

すると、自分の中に眠っていた能力（可能性）が目を覚ます。
つまり、本とは自分の能力（可能性）を引き出してくれる最高のツールなのです。

読書を楽しんだり学んだりしているうちに、自分がどんどん覚醒していく。
そう考えると、読書に前向きになりますよね。

とても正統派な読書術の本です。
安心して読んでみてください。

◆本を読もう！

読書の方法
久木田裕常きずな出版 2015-9-19
売上ランキング(公開時)：24,426
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最高の本との出会いだけを望んでも、出会えるものではありません。
たくさんの本と出会わなければ、最高の本との出会いもありません。

まずは、目にとまった本を手にとってみてください。
あなたの目にとまったという時点で、その本には、あなたが得るものがあります。

読み通すべきか、やめるべきか、そう考える余裕があるのであれば、その本は途中でやめても大丈夫かもしれません。
面白い本は、読み通そうと目指したりしなくても、つい読み通してしまうものなのです。

必要なことは、本を読む目的をもって、そのために具体的に何を知りたいのかを明確にすること

【情報＋自分の経験＝知識】
どんなに専門的な情報を持っていても、使えない情報は知識ではないと考えます。
情報があるからこそ、知識として使えるようになります。
まずはしっかりと情報を得てください。
ただ得ただけで使えない情報を、使える情報、つまり知識へと深めていきましょう。

本を読むという行為は、あなたの世界を広げるという行為

本を読んだら人生は絶対に変わるのですが、「あるもの」が抜けると、本を読んでも人生は絶対変わりません。
その「あるもの」とは、「行動」です。
人生を変えるには、行動するしかありません。

世界には、あらゆる分野で、そのことについて深く考え、探求している人がすでに大勢います。
自分のかわりに、時間とお金と手間をかけて、探求している人がたどり着いたものを、本を読むことで、いとも簡単に得ることができるのです。

知識が増えることで、選択肢が増えていきます。
（略）
選択肢が増えるということは、より可能性の高い方法を選べるようになるということです。

「著者の言いたいことは何ですか？」
「あなたの伝えたいことは何ですか？」
「相手の聞きたいことは何ですか？」
３つの質問の答えを考えることで、自分軸、相手軸、本の軸を自然と意識することができるようになります。

「人生で大切なことは、すべて読書会で学んだ」

●読書会を開催するための７つのステップ
【ステップ１】準備
【ステップ２】出会いをつくる
【ステップ３】ウォーミングアップ
【ステップ４】マルチリーディング
【ステップ５】気づきを深める
【ステップ６】ベイビーステップ
【ステップ７】スピーク＆リッスン

あなたが本を楽しく読みつづけることができる読み方が、あなたにとって、いちばん正しい読み方です。

読書にハマると、自分１人の人生だけではなく、何人もの人生を楽しめます。
何人もの人生を自分の人生に役立てることができます。
読書をしているだけでも楽しく、現実でも楽しめる。

悩んだとき、困ったとき、近くにある本を開いてみてください。
「問い」があれば「答え」は出てきます。

【624-1】目にとまった本は積極的に読む

【624-2】「何を知りたいのか」を読む前に整理する

【624-3】読んだら、必ず１つは実践する

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

【書籍名】読書の方法
【著者名】久木田裕常
【出版社】きずな出版
【出版日】2015/9/19
【オススメ度】★★★★☆
【こんな時に】読む力を身につけたいときに
【キーワード】読書術、インプット、教養
【頁　数】240ページ
【目　次】
第1章本の選び方
第2章本の見つけ方
第3章読書の目的
第4章読書の効果
第5章本を活用する
第6章読書会を開こう
第7章読み続ける力