【シェア読書:300冊目】乱読のセレンディピティ(外山滋比古)

【読書は発見にあり!】
思考の整理学』の外山滋比古氏が、思いがけない発見するための読書術として乱読を推奨する。「知の巨人」が思考を養い人生を変える読み方を伝授する『思考の整理学』読書版、ここに完成!

■この本の紹介文

知識と思考。
あなたは、この2つをきちんと分けられていますか?

 

本書は、なかなか味わうことができないセレンディピティ(=思いがけないものを発見する能力)に巡り合うには、積極的な乱読なこそが最良の方法ではないかと考察した一冊。

 

この本は、大きく分けて2つのパートに分かれています。
前半は、読書術に関すること。
後半は、著者の文学論に根ざした教養に関すること。
以上のように、構成されています。

 

乱読というと、適当に本を開いて適当に読む。
このような雑なイメージを持つことが多いと思います。

 

しかし、この一見行儀の悪い雑食的な行動こそが、脳が欲している刺激に繋がっていきます。
そして、この刺激こそが、セレンディピティを起こす重要なキーになるのです。

 

あなたの脳には、さまざまな情報がストックされています。
それは、知識と呼ばれています。

 

ここに乱読という刺激を与えてあげると、知識と知識が衝突を起こします。
そして、あなたの中で激しいスパーク(思考)が起こり、セレンディピティが起こるのです。

 

この本は、脳みそが疲れます。
でも、それは脳に刺激が加えられた何よりの証拠なのです。

 

乱読のセレンディピティ。
オススメです。

 

◆脳に、乱読という刺激を!

■本がわかる!15の要約ポイント

あふれるほどの本の中から、何を求めて読むか。
それを決めるのがたいへんな知的活動になる。
いい加減に本を買ってくれば、失敗の方が多いのは当然である。
賢い読者は、その失敗から学ぶことができる。

 

結局、やみくもに手当たり次第、これはと思わないようなものを買ってくる。
そうして、軽い好奇心につられて読む。
乱読である。
本の少ない昔は考えにくいことだが、本があふれるいまの時代、もっともおもしろい読書法は乱読である。

 

本に執着するのは知的ではない。
ノートをとるのも、一般に考えられているほどの価値はない。
本を読んだら、忘れるにまかせる。
大事なことをノートしておこう、というのは欲張りである。
心に刻まれないことをいくら記録しておいても何の足しにもならない。

 

知識はすべて借りものである。頭のはたらきによる思考は自力による。

 

読書、大いに結構だが、生きる力に結びつかなくてはいけない。

 

スピードをあげないと、本当の読みにはならない。
十分間で一冊を読了という電光石火の読みは論外だとしても、いま考えられている読書のスピードでは、ことばの生命を殺しかねない。

 

新聞は雑誌より雑然としているだけ乱読入門には適している。

 

セレンディピティ(serendipity):思いがけないことを発見する能力。

 

積極的な乱読は、従来の読書ではまれにしか見られなかったセレンディピティがかなり多くおこるのではないか。
それが、この本の考えである。

 

近いということは、ものごとを正しく見定めるのに不都合なのである。
近いものほどよくわかるように考えるのは、一般的な思い込みである。
自分のことがいちばんわかると思っているが、実は、もっともわからない。近いからよくわかっているようにかんがえているが、やはり、本当のことは見えない。

 

記憶が新陳代謝をするということである。
記憶は忘却の力を借りて代謝をおこし、再生される

 

「私の頭は、歩いてやらないと眠ってしまう」
ものを考えるのに、歩くことがいかに大切かということをこれほどはっきり言っているのを知らなかった。
私に散歩への眼を開かせてくれたのはモンテーニュである。

 

夜より朝がよい。
朝を中心に生きていこうと考えていて、それまで、別のことだと思っていた忘却が新しい意味をもつことに気づいた。

 

忘却は夜中にすすめられていて、朝、眼のさめたとき、ほぼ完了している。朝の頭は、忘却による清掃済みの頭である。
一日のうちでもっともよい状態にある。

 

つまらぬこと、どうでもいいこと、いやなことの大部分がゴミのようにすてられていて清々しい。
新しいことを受け入れるには最高の状態にある。
一日のうちで、もっとも頭のよくはたらく朝は、忘却のおかげであると考えた。

 

■これをやろう!3つの実践ポイント

【300-1】読む前に何を得たいのか、きちんと考える

【300-2】学ぶために読むのではなく、考えるために読む

【300-3】忘却を楽しむ姿勢を持つ

 

■ひと言まとめ

偶然の発見は、適切な知識と適切な刺激によって起こる!

 

■本日紹介した書籍情報

【書籍名】乱読のセレンディピティ
【著者名】外山滋比古
出版社扶桑社
【出版日】2014/4/1
オススメ度★★★★☆
【こんな時に】考える力を身につけたいときに
【キーワード】読書術発想力教養
【頁 数】205ページ
【目 次】
本はやらない
悪書が良書を駆逐する?
読書百遍神話
読むべし、読まれるべからず
風のごとく…
乱読の意義
セレンディピティ
『修辞的残像』まで
読者の存在
エディターシップ

 

気になったら、今すぐお手元に!

 

外山滋比古さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/

本日もお読みいただきありがとうございました!

 

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