【時間管理=人生管理】
日本ビジネスメール協会代表理事・平野友朗氏が、仕事を高速化する「時間割」の作り方を中心に、時間管理のテクニックを紹介する一冊。なぜ、子どもは時間を守れて、大人は守れないのか?
時間を管理する。
きちんとできていますか?
本書は、従来の時間管理に関するノウハウは「不要」と言い切り、強力な時間管理ツールとして「時間割」に着目しながら、その時間管理ノウハウを紹介する一冊。
”時間管理”は、社会人の永遠のテーマです。
ゆえに、無数のノウハウ本が世の中に出されています。
それにも関わらず、残業に追われる人は一向に減りません。
国は、働き方改革を叫び続けています・・・。
なぜなのか?
その1つの答えを、この本は「時間割」に求めています。
そう、子どものときにあった、あの「時間割」です。
大人になるにつれ、「時間割」を手放してしまうから、時間管理がメチャクチャになると指摘します。
このメチャクチャを正すために、もう一度「時間割」を作ろうと呼びかけています。
手帳やノート、付箋に至る、ツールを活用した時間管理の一切は不要であると言い切りながら。
大人こそ、「時間割」を作成して、その通りに行動すべし。
この本のメッセージは、清々しいくらいにシンプルです。
時間管理のノウハウコレクターになっていないか。
その自己チェックのためにも、こうしたシンプルな本はオススメです。
◆「時間割」こそ最強!
今やるべきことがあるのに、ある刺激が与えられると反応してしまう。
集中して作業したいなら、衝動への反応を限りなくゼロに近づけることだ。
今、目の前の業務に集中すべきなのだ。
自分が衝動に反応をしたら「今、衝動に反応をしているな」と意識する。
意識できたら「なんでこれをやっているんだろう」と原因を探る。
原因がわかったら、その原因から距離を取る。
1時間を意識するために、タイマーをかけるのもいい。
ダラダラと作業しない。
決めた時間内は集中する。
集中を強いるだけではもたないから休憩も入れる。
休憩も仕事の一部なのだ。
メモを取るのにノートは不要だ。
クリップボードにコピー用紙を挟めばいい。
快適で持ち運びも楽だ。
ノートは、書いた中から必要な情報を探すのが不便だ。
コピー用紙に書いたメモは、その日のうちに要る、要らないを判断する。
要らない情報は、すぐ処分する。
要る情報はデータ化し、一元管理している媒体に入力し、必要な時に辿り着けるようにする。
スケジュール管理は、Googleカレンダーなどのクラウドツールのみで管理をするのが一番いい。
全ての情報を一元管理し、どこにいても情報をアップデートできるからだ。
大人も「時間割」を作るべきだ。
学生時代は、時間割がある。
だから、やるべきことを、決められた時間で、偏りなくできたのだ。
社会に出て時間管理に苦しむのは、時間割がないからだ。
正確に時間を見積もるのは簡単だ。
全体の手順を細分化する。
それぞれ細かい作業が見えれば、投下時間もわかる。
慣れてきたら、過去の経験から、ざっくりと時間を見積もっても構わない。
カレンダーに自分の予定を埋める前に、やらねばならない繰り返しの業務を把握する。
月、週、日単位で繰り返している仕事だ。
そうした繰り返しの業務が把握できていないと、見通しが狂う。
ランチや休憩の時間も入れておく。
ランチの時間はしっかり休むべきだ。
だから、予定として組んでしまうのだ。
繰り返しの業務を予定に入れたら、次にその他の予定を入力する。
時間短縮の大きなポイントは、メールの時間を削減だ。
定型化できる内容はテンプレートを作っておく。
また、メールを書く時、敬語にこだわる人がいる。
だが、丁寧語で十分だ。
丁寧語も複数のバリエーションを持っておくべきだ。
自分の時間をたくさん会社に捧げることがよいと考えるのは間違いだ。
重要なことは、生産性を高め、少ない投下時間で最大限の利益を上げられるようにすることだ。
時間は、その気になればいくらでも捻出できる。
会社に時間を捧げる必要はない。
早く帰って、体調を整え、家族や友人とリフレッシュして、新しい日を迎えるほうが、会社に対する貢献度も高い。
現状は、過去の行動の積み重ねだ。
昨日と今日、今日と明日をたった0.1%でもいいから変えてみることだ。
たった1000分の1だが、1年続ければ、1.44%、10年続ければ、38.4%になる。
【1089-1】集中を乱された時、その原因を書きとめる
【1089-2】1週間分の時間割を休日に作って運用してみる
【1089-3】時間効率を高める努力を続ける
時間効率が上がる分だけ、人生は豊かになる!
【書籍名】仕事を高速化する「時間割」の作り方
【著者名】平野友朗
【出版社】プレジデント社
【出版日】2017/10/28
【オススメ度】★★☆☆☆
【こんな時に】時間力を身につけたいときに
【キーワード】時間術、生活習慣術、働き方
【頁 数】256ページ
【目 次】
プロローグ 「時間」と「お金」
Chapter1 付箋を使うな
Chapter2 ノートを使うな
Chapter3 優先順位はつけるな
Chapter4 手帳を使うな
Chapter5 メールに時間をかけるな
エピローグ 0.1%の成長
この本で、あなたは変わる!
平野友朗さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/
◎著者が代表理事を務める「日本ビジネスメール協会」はこちら![外部]
◎著者が代表取締役の「株式会社アイ・コミュニケーション」はこちら![外部]
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2017年 11月 28日
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