【書評:2089冊目】集中力がすべてを解決する(樺沢紫苑)

【必要な習慣を身につけるほど集中力は増す!】
精神科医・樺沢紫苑氏が、『集中力がすべてを解決する』と題して、どんな習慣を積み重ねるかが集中力を決めると提起し、高い集中状態(ゾーン)に入る方法を指南する一冊。

■書籍の紹介文

一旦切れてしまった集中力が元に戻るまでの時間。
どれくらいかかるか知っていますか?

 

本書は、集中力=成功と幸福を同時に引き寄せる力だと提起し、集中力が削がれやすい環境を生きる現代人が身につけたい、「究極の集中状態(ゾーン)」を手に入れる方法を指南する一冊。

 

15分。
これが、一度切れた集中力が元の高い状態に戻るまでにかかる時間です。

 

たとえば、集中力を削ぐ代表例としてよくあがるスマートフォン。
スマホを頻繁に触る自覚がある人は、実験として自分が何分おきにスマホを触っているか記録してみてください。

 

記録した結果、15分もしくは15分に近い数字に頻繁になるようだと・・・。
最悪、1日中ずっと集中力が低い状態で生活(仕事)している危険性が高いということになります。

 

忘れ物が多い、うっかりミスが多い、依頼されたことを失念した・・・。
こうしたなんとも悔しい失敗も、集中力がきちんと保たれていれば防ぐことができます。

 

では、どうすれば「集中力をきちんと保つ」ことができるようになるのか。
著者は、集中力を高めたいのなら集中力が高まりやすい”習慣”を身につけなさい!、と提起します。

 

睡眠不足、誘惑、溜まるタスク、・・・。
自分で対策をしていないと、現代社会は集中力をどんどんと削ぐ環境で溢れています。

 

本書では、その対策として具体的な方法がたくさんまとめられています。
1つ1つ習慣にしていけばいくほど、必要なときに集中力をいかんなく発揮できる状態の自分でいられるようになります。

 

巻末には、「集中力が高い人」と「集中力が低い人」の比較チェックリストがあります。
自分がどちらの傾向にあるのか、ひと目でわかるのでまずチェックしてみるのがオススメです。

 

集中しているときの自分って意外とデキるじゃん(嬉)。
誰もがこの感覚を一度は持ったことがあるとおもいます。

 

この感覚をいつでも味わえる状態を想像してみてください・・・。
集中力、本書を活用して高めていきましょう。

 

◆オススメ。

集中力がすべてを解決する
樺沢紫苑 SBクリエイティブ 2024-2-9
Amazonで探す Kindleで探す 楽天で探す

■【要約】15個の抜粋ポイント

集中力は、「今、ここにとどまる力」であり、「誘惑をコントロールする力」「誘惑をはねのける力」でもあるのです。

 

●集中力低下の3大原因
(原因1)1日のリズム、疲れ
(原因2)脳疲労・ストレス
(原因3)ワーキングメモリの低下

 

●ゾーンに入る9つの方法
(1)心と体を整える
(2)スマホを遠ざける
(3)予定を入れない
(4)物理的にきれい
(5)物理的に集中しやすい環境
(6)脳内がきれい
(7)流れるように作業する
(8)チョイ難(むず)
(9)シングルタスク

 

最近の研究では、ワーキングメモリのキャパシティは、「3」前後と言われています。
「3」まではほとんどの人が確実に記憶できますが、「5」を超えると途端に記憶が怪しくなり、頭が真っ白になる人も出てきます。

 

「手書き」とパソコンの「タイピング」を比べると、手書きのほうが、脳を活性化させ記憶増強効果も高い

 

ビジネスパーソンが、脳をフル回転させる習慣を身につけたり、ワーキングメモリーや記憶力、集中力を鍛えたいなら、強くおすすめしたいのが「資格をとる」ことです。

 

朝1分で「TO DOリスト」を書く。
この朝1分の習慣が、1日数時間の節約、そしてミスや「うっかり忘れ」をゼロにするのです。

 

「TO DOリスト」に書くだけで、それが常に「意識」されるようになります。
結果として、実現確率が大幅にアップします。
仕事の「TO DOリスト」は当然として、人生が楽しくなる遊び(遊び、趣味、娯楽)の「TO DOリスト」も習慣にしてほしいと思います。

 

重大な案件に限らず、ちょっとした案件も、「先送り」にする場合は、必ず「TO DOリスト」に追加してください。
本当に、「先送り」ミスはゼロになります。

 

●「集中力を保つ思考」3つのステップ
[ステップ1]自己洞察
[ステップ2]原因究明
[ステップ3]対策

 

今日一日を振り返り、どんな出来事があったのかを思い出し、自分自身と向き合う習慣。
この作業が、自己洞察力を鍛えるのです。

 

5個を超える場合は、必ずリスト化して、直前に確認(チェック)作業を行う。
これが習慣化できれば、確実に「忘れ物」をゼロにすることが可能になります。

 

「ボーっとして時間を過ごす」ことは、時間の無駄のようでいて、忙しく働く日本人には、「非常に大切な時間」なのです。

 

失敗は「フィードバック」して忘れる。
成功は噛みしめる。
これを繰り返していくと、あなたの中は「成功体験」で埋め尽くされていきます。
それに伴って、どんどん自信がついてきますし、不安もわかなくなります。

 

1週間だけでいいので、睡眠時間を毎日1時間だけ増やしてください。
それによって、どれだけ仕事効率が高まるのかを自ら実験してほしいのです。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【2089-1】朝1分、「TO DOリスト」を手書きで作成する

【2089-2】その日「辛かったこと」「楽しかったこと」を1項目1行で書く日記を習慣にする

【2089-3】7時間の睡眠確保を目標に、生活習慣を改める

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】集中力がすべてを解決する
【著者名】樺沢紫苑著者情報
出版社SBクリエイティブ
【出版日】2024/2/9
オススメ度★★★★☆
こんな時に明日の仕事力を磨きたいときに
キーワード習慣術ヤル気働き方
【頁 数】264ページ
【目 次】
INTRODUCTION
PART1 入力
PART2 出力
PART3 思考
PART4 整理

 

▼さっそくこの本を読む

集中力がすべてを解決する
樺沢紫苑 SBクリエイティブ 2024-2-9
Amazonで探す Kindleで探す 楽天で探す

樺沢紫苑さん、素敵な一冊をありがとうございました!

※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る