【書評:1772冊目】Dark Horse(トッド・ローズ、オギ・オーガス)

【これは本当にスゴい!】
ハーバード大学個性学研究所所長/トッド・ローズ氏と神経科学の専門家/オギ・オーガス氏が、『Dark Horse』と題して、だれでも活用できる新時代の「成功の地図」を伝授する一冊。

■書籍の紹介文

人生、本当にこのままでいいのだろうか。
このように考えることはありませんか?

 

本書は、時代が変わるなら「成功法則」も変わるはずでは?と提起し、型破りなルートで活躍する人たちの共通項を考察しながら、これからの時代の「成功の地図」を伝授する一冊。

 

大量生産の言葉が象徴するこれまでの時代を”標準化時代”。
不透明で変化が激しいこれからの時代を”個別化時代”。
このように2つの時代を定義し、比較しながら核心へと迫っていきます。

 

世の中には、成功法則と呼ばれるものがたくさんの書籍になっています。
しかし、その多くは”標準化時代”で成功するためのものだと著者は指摘します。

 

時代の価値観は、「組織・集団重視」から「個人重視」へと変わっています。
「多様性」「自分らしさ」といった言葉とともに・・・。

 

であるならば、成功法則も時代に合わせて変わるはずだ。
果たして、新しい時代の成功法則とはなにかと考察していきます。

 

そこで、著者が目をつけたのが「ダークホース」と名づけた人達。
”標準化時代”の影響が強く残る現代においても、型破りなルートから活躍するようになった人たちです。

 

いわば、既存の成功法則では測りきれない成功者たちに注目したわけです。
彼ら彼女らを注意深くみていくと、型破りのなかにも”共通点”があることを発見します。

 

●型破りな成功をした「ダークホース」たちの4つのルール
(1)「自分が好きなこと」を掘り起こせ!
(2)「自分に合った道」を選択する
(3)独自の「戦略」を考え出す
(4)人生の目的地に到達するには、目的地を探してはいけない

 

この4つを軸に、だれでも活用できる”再現性”のある方法を伝授します。
あたまを強く殴られたような衝撃を感じる一冊です。

 

「このまま働き続けるのは…」「本当にやりたいことは…」など。
現状の生き方に漠然とした疑問を抱いている人には、かならず読んでいただきたいと強く思う内容です。

 

こころの拠り所にしたい。
そんな一冊がまたできました。

 

◆オススメの良書!

Dark Horse 「好きなことだけで生きる人」が成功する時代
トッド・ローズ、オギ・オーガス
三笠書房 2021-8-20
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■【要約】15個の抜粋ポイント

「成功法則」にも賞味期限があるのだ。

 

ひとつだけ、どのダークホースにも共通する点がある。
しかも、それは見逃しようのないことだった。
彼らは「充足感(fulfillment)」を何よりも大切にしているのだ。

 

充足感をもたらす環境は、人それぞれに異なる。
一個人の興味・関心・必要性・欲求はそれぞれに異なるからだ。
ダークホースたちは「何かに成功すること」で充足感を得たのではなく、「自分自身にとってかけがえのないことに熱心に取り組むこと」で充足感を得たのだ。

 

社会はある条件を満たす個人に褒美を授けることになっている。
その条件とは、個人が一人ひとりの充足感の追求を放棄し、成功を目指して標準化された道を突き進むことである。

 

「情熱」「目的」「粘り強さ」「達成」といった観念さえ、標準化に基づく古い価値観に色濃く影響されている。
だからこそ、個人軸の成功への旅路にある最も困難な部分は、新しい考え方を取り入れることではなく・・・・・・古い考え方を手放すことなのだ。

 

あなたが充足感を得たいなら、まず、厳密に何が”あなたの帆”に風を吹き込むかを知らなければならないということだ。
他の人が考える、あなた向きの原動力ではいけない。
だから「小さなモチベーションを見つける」が、ダークホース的な発想の最重要かつ第一の要素なのだ。

 

本当の選択権とは、あなた自身の中にある「好きなこと」「小さなモチベーション」が、より多く生かされる機会を見つけて選ぶ権利である。
(略)
だから、ダークホース的な発想の第二の要素は、「自分に合った選択を探し出すこと」なのだ。

 

スピードキュービングであれなんであれ、名人の域に達するための最高戦略はないということだ。
あるのは、ただひとつあなたにとっての最高戦略だけ。
そう、ダークホース的な発想の三つ目の要素は、「自分に合った戦略を見つける」ことだ。

 

強みとは学びを通じて構造されるもの、たゆまぬ努力によって得られる能力である。

 

標準化されたプロセスでは、あなたはまず自分の目的地を見定めなければならない。
対照的に、ダークホース的な発想の四つ目にして最後の要素は、「目的地は忘れろ」というアドバイスである。
目的地を設定することは、標準化されたシステムにおいては素晴らしいものだ。
だが充足感を目指す個人にとっては、悲劇に繋がる。

 

ダークホース的な発想では、時間は「相対的」なものだ。
上達のペースは、個人が選択する個々の機会と、その人が試してみる個々の戦略によって決まる。
つまり、あなたが上達するのにかかる時間は、常にあなたの下した決断に比例するということだ。

 

ダークホースたちは「目的地」を無視する。
しかし「目標」は無視しない。
ダークホース的な考え方では、この二つに明確な違いがある。
目標は、常に個性から出現する。
さらに厳密に言うと、能動的な選択から生まれるものだ。
対照的に、目的地は、自分以外の誰かが考えた目的に個人が同意し、目指すと決めた地点のことだ。
たいていの場合、目的地は、標準化されたシステムに与えられた機会によって決まる。

 

古い考え方は「特別な人間だけが、才能をもっている」と主張し、新しい考え方は「すべての人間が、才能をもっている」と主張する。
双方の主張が共に真実であるはずがない。
あなたは、どちらか一方の立場を選ばなければならない。

 

もし自分と自分の子どもたちのために真に民主的な能力主義を望むなら、われわれは新しい社会契約を各自批准しなければならない。
「社会には、構成員に充足感追求の機会を提供する義務があり、構成員には、充足感を追求する責任がある」
ダークホース的なシステムのもとでは、組織が負う最大の義務は「平等なフィット」の提供であり、各人が負う最大の義務は「個人的に責任をもつこと」である。
この二つの義務が結合されると、真に民主的な能力主義を正式に開始するのに必要にして充分な条件が整うことになる。

 

個人的な充足感を達成した人は誰でも、その人を支えた社会に対して恩返しがしたいと自然に思うようになる

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1772-1】逃げずに、自分の心と正直に向き合う

【1772-2】自分の心に火をつけるものを選択し続ける

【1772-3】充足感を抱けているか、常に自問する

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】Dark Horse 「好きなことだけで生きる人」が成功する時代
【著者名】トッド・ローズオギ・オーガス
出版社三笠書房
【出版日】2021/8/20
オススメ度★★★★★
こんな時に生き方に迷ったときに
キーワード最高の自分成功法則生き方
【頁 数】320ページ
【目 次】
1 自分を縛る「見えないルール」に気づくこと
2 「自分が好きなこと」を掘り起こせ
3 「自分に合った道」を選択する
4 独自の「戦略」を考え出す
5 人生の目的地に到達するには、目的地を探してはいけない
6 誰でも、何歳からでも「才能」は開花する!
7 世界は確実に変わってきている!

 

この本が、あなたを変える!

Dark Horse 「好きなことだけで生きる人」が成功する時代
トッド・ローズ、オギ・オーガス
三笠書房 2021-8-20
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トッド・ローズさん、オギ・オーガスさん
素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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