【書評:1773冊目】小林教授の肩の力を抜くとすべてよくなる(小林弘幸)

【忙しない時代だからこそ、ゆっくりを大切に】
順天堂大学医学部教授・小林弘幸氏が、『小林教授の肩の力を抜くとすべてよくなる』と題して、心や体の不調から脱するために必要な「肩の力を抜く」方法を伝授する一冊。

■書籍の紹介文

忙しなく過ぎていく日常・・・。
ゆっくり、できていますか?

 

本書は、必死に生きるために肩の力が目一杯はいっている現代人にむけて、心と体がどんどん健康になっていく、肩の力を抜くコツを伝授する一冊。

 

「忙しい」と、どうしても全身に力が入り力んだ状態になります。
これが常態化すると、肩こり・腰痛・眼精疲労といった不調をきたします。

 

さらに、わたし達は体が悲鳴をあげているのを自覚しながらも、「ここを我慢すれば・・」と頑張り過ぎてしまいます。
これらが積み重なっていくと、体は”リズム”を崩し、取り返しのつかない深刻な状況をまねきかねません。

 

そしてもうひとつ、体の”リズム”を壊してしまうものがあります。
「不安」です。

 

もちろん、「不安」を感じること自体は自然であり、逃れることができない感情です。
ですが、「不安」を溜め込みすぎると、やはり、体は”リズム”を崩し、取り返しのつかない深刻な状況をまねきかねないのです。

 

「忙しい」状態が続くと、「不安」を処理する時間は当然減ります。
すると、体は力んだ状態となり、心は不安で溢れかえる状態となります。

 

この状況、いいわけありませんよね。
いまは頑張る時だから仕方ない、と見て見ぬフリをしたらダメだとわかりますよね。

 

そんなあなたに向けて、肩の力を抜いて”リズム”を整えましょうというのが本書です。
心と体を健康に保ってくれる”リズム”、『自律神経』の働きを整える方法をレクチャーしてくれます。

 

心臓の鼓動であったり、脈拍であったり。
わたし達の体は死ぬときまで、リズムを刻み続けています。

 

そのリズムが軽やかで規則正しいほど健康体でいられます。
このリズムに深く関わっているのが、自律神経なのです。

 

「肩に力が入る(忙しい)」「不安」がつづくほど、自律神経の旋律は乱れます
この乱れを予防する、整えるためのワークや生活習慣、メンタルテクニックが紹介されています。

 

健康でいることが、人生一番の財産です。
軽やかで規則正しい旋律を奏で続けるためにも、本書を活用してみてください。

 

◆ゆるめるとととのう。

小林教授の肩の力を抜くとすべてよくなる
小林弘幸 クロスメディア・パブリッシング 2021-12-24
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■【要約】15個の抜粋ポイント

小さな不安も積み重なっていくことで、じわじわと自律神経の働きを乱していき、あなたの体調にネガティブな変化を引き起こします。
こうした不安からくる不調のメカニズムから脱するために必要なのは、肩の力を抜くことです。

 

じつは、私たちが「疲れた」と感じるのは、運動や作業などで体を酷使することだけが原因になるわけではありません。
疲労や不調を感じる原因は、呼吸や心拍、血液循環、体温の調整などを司り、24時間休みなく働いている自律神経の乱れにもあります。

 

健康な体とはどんな状態のこと?
「体のすべての細胞のすみずみまで、質のいい血液が流れている状態です」

 

人からの評判、評価はコントロールできないものとして遠ざけましょう。
チヤホヤされても、そこに心はない、と。
そう思い定めれば、周りの言動に対して、一喜一憂することもなくなります。

 

「認められないなら、それでいいや」と割り切ることです。
認められよう、評価されよう、チヤホヤされようという発想は捨て、自分自身のコンディションを整え、淡々と仕事をするように意識を切り換えた方が、きっとパフォーマンスは高まります。

 

肩の力が抜けた人は例外なく謙虚なのです。

 

人は過去にとらわれると、明日への気力を失ってしまいます。
変えることのできない過去にこだわるのをやめて、今から作っていくことができる未来に気持ちを切り替えていくことが大切です。

 

過去の物が身の回りになくなれば、思い出に浸る回数も減っていきます。
気持ちよく健康に生きていきたければ、手放した方がいいものがたくさんあるのです。

 

●3行日記で過去を整理する
やり方は簡単で、1日の最後に、次の3つの点について、1行ずつ日記を付けます。
(1)今日、一番イヤだったこと
(2)今日、一番うれしかったこと
(3)明日の目標

 

自分にとって何が必要で、何が必要でないかを見極めて、万人にいい顔をするようなやり方はやめた方がよいでしょう。
誰かの価値観に沿ったお金の使い方をして、心を乱されるほど無意味なことはありません。

 

貸したお金が返ってきたら儲けもの。
投資したお金が増えていたら儲けもの。
そのくらいのルーズさで、出ていったお金については、自分から切り離してしまうのが一番です。

 

医師の視点で言うならば、「もしかして、こんな問題が起こるかな」と不安を感じる前に対処しておくことをお勧めします。

 

●自律神経が乱れる5つのシチュエーション
①余裕がない時(時間がないことも含む)
②体調が悪い時
③自信がない時
④想定外のことが起きた時
⑤環境が悪い時

 

調子の落ちてしまった心身をリフレッシュするには、体を動かすことです。

 

理想の呼吸のリズムは、「鼻で3秒吸って、口で6秒吐く」の繰り返し。
このリズムをしばらく続ければ、自律神経が高まり、血流も良くなります。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1773-1】自分でコントロールできないことに関心を持たないと決める

【1773-2】3行日記を実践してみる

【1773-3】体を動かす時間を毎日つくる

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】小林教授の肩の力を抜くとすべてよくなる
【著者名】小林弘幸
出版社クロスメディア・パブリッシング
【出版日】2021/12/24
オススメ度★★★☆☆
こんな時に心の平穏や導きがほしいときに
キーワード健康法メンタル生活習慣術
【頁 数】192ページ
【目 次】
第1章 肩の力を抜くとプレッシャーから解放される
第2章 不調の原因「肩の荷」を下ろす
第2章の1 「立場」を手放すとスッキリする
第2章の2 「過去」を手放すと未来が開ける
第2章の3 「欲」を手放すと豊かになる
第3章 実践! 肩の力を抜いて心と体を整える

 

この本が、あなたを変える!

小林教授の肩の力を抜くとすべてよくなる
小林弘幸 クロスメディア・パブリッシング 2021-12-24
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小林弘幸さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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