【書評:1812冊目】リモート営業でも成果を出す! リーダーの解決力(吉田幸弘)

【環境の変化をチャンスとするために】
上司向けコーチ・吉田幸弘氏が、『リモート営業でも成果を出す! リーダーの解決力』と題して、リモートワークで発生しがちな34のトラブルを取り上げ、対処法を指南する一冊。

■書籍の紹介文

コロナを機に本格化したリモートワーク。
感じるストレスや不安は、どんなものがありますか?

 

本書は、リーダー向け研修で明らかになったリモートワークでのトラブルを題材に、激変した状況へリーダーとしてどう対処していくべきかを指南する一冊。

 

「ちょっといいかな」
デスクを合わせている職場であれば、気軽にいえるこのひと言のハードルが上がった。

 

個人的に、リモートワークが増えて一番感じることがこれです。
ツールは発達しても、リアルな顔つきや空気感を感じるのは難しいため、声かけに”必要以上に”気を遣う機会が増えました。

 

リモートワークを経験されているアナタも、似たような変化を感じているのではないでしょうか。
ひとり一人が感じるということは、それを束ねるリーダーのプレッシャーも推して知るべしです。

 

◎チームの生産性をどうやって維持するか
◎チームのメンバーのサポートをどう行うか
◎チームの目標をどうやって達成するか


 

「コロナだから」で済まされるほど、経営層からリーダーへの要求は易くありません。
反対に、「コロナだからこそ次の一手を!」と鋭い視線をリーダーに投げかけてきます。

 

はじめての経験に遭い、チームの再構築を暗中模索するなか、経営層の要求にも変わらず応え続ける。
このように、押しつぶされそうになるリーダーを助けるべく、本書は書かれています。

 

リーダー向けの研修現場から見えてきた、リモート下で起きる可能性の高いトラブル。
その中から、だれもが経験するであろうものを34個取り上げて、実務的な対処法を指南していきます。

 

あなたがすでに抱えている悩みへの対処法もあるでしょう。
また、あなたが認識していない潜在的なリスクも見つかるかもしれません。

 

自分が築いたチームを信頼しつつも、状況に合わせてみんなでより良く変化していく。
そのための議論の題材としても有用な内容だとおもいます。

 

滅多に起きない大きな変化に見舞われた今。
これを飛躍の機会としていくためにも、リーダーの胆力が求められています。

 

◆ピンチをチャンスに。

リモート営業でも成果を出す! リーダーの解決力
吉田幸弘 ビジネス社 2022-1-21
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■【要約】15個の抜粋ポイント

相談や報告が来ないのは、こんなことを言っても大丈夫かという「心理的安全性」が確保されていないことが原因です。

 

部下に改善点を伝えたり、「叱る」のは無意識にしていると、メールの言葉が強くなってしまいがちですので、手間をかける必要があります。
メールに手間をかけるといっても、この場合ほんの少しの時間です。
定型のパターンを準備しておきましょう。
(略)
1.ねぎらいの言葉を入れる
2.よくなかった行動
3.改善のヒント
4.未来に向けての言葉を伝える

 

1つのメールで言いたいことは1つに絞ります。

 

リーダーは、リモートワーカーと出社組の差別をしない旨をきちんと口に出し、実際に平等にする必要があります。

 

オンラインを活用すれば、いくらでも機会を創出できます。
(略)
普段なら対立しがちな部署同士も今はお互いに困っているので、要望を出しても対立せず、素直に受け止めてくれるケースも多いようです。

 

リモートワークになると、情報が「個」になりがちです。
ですから、情報共有や注意の先取りをすることで、ミスや失敗を減らしていきましょう。

 

リーダーはチャットを形骸化させないためにも、投稿に対してきちんと反応をしていく必要があります。
(略)
リーダーが返信することで、「見られているんだ」という強制力と、「行動承認」によるモチベーションアップが期待できます。

 

自分の時間の使い方の傾向やムラを知るためにも「時間記録簿」を作成してもらう

 

●悩む人の3つの特徴
①減点思考に陥っている
②独学できず、つかまる「浮き輪」を探している
③わからないままに進めることに抵抗を感じている

 

プレイヤーからリーダーになってうまくいかない人とうまくいく人の違いの1つとして、「言葉にできるかどうか」があります。
マニュアルづくりをすることは、リーダーの素養を身につけることにもなるのです。

 

イライラして反射的に行動することはたいてい後悔する羽目になります。
そうならないように反射的な行動を防止するのです。
具体的には6秒以上、気をそらすことです。

 

終業時間を厳守する

 

リーダーシップの考え方は多々ありますが、私は「サーバント・リーダーシップ」という奉仕・支援型のリーダーシップを推奨しています。
具体的に言うと、部下に主役になって動いてもらい、リーダーは補佐役となって奉仕・支援する形式のリーダーシップです。

 

オンラインは手軽なので「ちょっといい」といったミーティングもやってしまいがちですので、注意が必要です。
週に何時間までとか社内での打ち合わせの上限を決めておくこともときには必要です。

 

最後にもっとも大切なのは顔を合わせていないがゆえの拡大解釈をしないことです。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1812-1】相手と自分の間の「心理的安全性」を意識して接する

【1812-2】「時間記録簿」を付ける

【1812-3】都合のいいように拡大解釈していないか注意する

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】リモート営業でも成果を出す! リーダーの解決力
【著者名】吉田幸弘著者情報
出版社ビジネス社
【出版日】2022/1/21
オススメ度★★★☆☆
こんな時に明日のリーダー力を磨きたいときに
キーワードリーダー指導力組織改革
【頁 数】232ページ
【目 次】
第1章 メンバーとの信頼関係の再構築
第2章 チーム力を高めるコミュニケーションの工夫
第3章 困った部下をどう戦力に変えるか
第4章 リーダー自身の生産性低下を防ぐ

 

この本が、あなたを変える!

リモート営業でも成果を出す! リーダーの解決力
吉田幸弘 ビジネス社 2022-1-21
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吉田幸弘さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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