- 2015-2-16
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- ★★★★☆, 水木楊, 生き方に迷ったときに
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【”海賊と呼ばれた”の偉人伝】出光興産を築き上げた出光佐三氏、日本人としての誇りを貫いた男の生涯をまとめた一冊。英米を欺き、官僚に楯突き、戦後の日本人に希望を与えた男。その言霊は現代へも響き渡る!
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■書籍情報
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【書籍名】出光佐三 反骨の言魂 日本人としての誇りを貫いた男の生涯
【著者名】水木楊
【出版社】PHP研究所
【出版日】2012/12/20
【推薦度】★★★★☆
【頁 数】317ページ
【目 次】
第1章 土壇場の勝負師
第2章 新参者
第3章 飛翔
第4章 俯仰天地に愧じず
第5章 経営哲学の具現
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■本書を読む理由
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・出光佐三の生涯をコンパクトに読めそうだったから
・過去の偉人の言葉に触れたかったから
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■本書から得たいもの
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・出光佐三を通じて、当時の動静を教養として学ぶ
・自分を奮い立たせる言葉
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■1分間紹介文
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出光佐三。
この人物をあなたを知っていますか?
出光興産を築き上げた、稀代の実業家。
激動の昭和。英米を欺き、官僚に楯突き、戦後の日本人に希望を与えた男。
出光は一途なほど日本という国を愛しながら、国家官僚を徹底して嫌った。戦時中は軍部にも堂々と楯突いた。その行動は奇想天外。つねに人の意表をつき、非常識と罵倒される。
だが、時が移ると、世は出光の決断にいつの間にかなびいていた。
「海の上に、下関とか門司とかの線でも引いてあるのですか」
船に燃料を売るシーン。陸は既得権益層に支配されている。それなら、陸に接岸する前の船に洋上給油してしまえばいい。そんなときに生まれたこの言葉。
当たり前。常識。当然。
こうしたものに自分が支配されていないかと、頭をガツンとやられる思いがした。
日本とはなんなのか。
日本人とはなんなのか。
そして、自分はなんなのか。
ひとりの漢の生涯を追体験することで、自分の生き方を考えさせられる良書。
学生時代に飛ばされがちな、近代日本史を学べる、教養本としてもオススメかも。
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■Key Phrase(15の気に入った一文)
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ほんの少しのヒントや手がかりをもとに、「考えに考えて考え抜いた」
「実業に進むなら、カネの価値を尊ぶのはもちろんだが、カネの奴隷になってはならない。黄金の奴隷になるな。士魂商才をもって事業を営むように」
「商人の役割は、生産者と需要者との間に入って安定供給することにある」
「法律や規則、機構、権力の奴隷になるな」
問題は事業の、あるいは投資の中身が健全かどうかにつきる
「私にまかせていただくなら、十分の一の二百五十人でできます」
「愚痴は泣き言である。亡国の声である。婦女子の言であり、男子の採らざるところである。ただ昨日までの敵の長所を研究し、取り入れ、己の短所を猛省し、全てをしっかりと腹の中に畳み込んで、大国民の態度を失うな。三千年の歴史を見直して、その偉大なる積極性と、広大無辺なる包容力と、おそるべき咀嚼力とを強く信じ、安心して悠揚迫らず、堂々として再建設に進まなければならぬ」
「日本は負けたのではない。消え去っただけだ。この戦争で本当の意味で負けたのはアメリカだ。それは原爆を落としたからだ。アメリカはその国是である正義と人道主義を自ら放棄した」
「毎度のことだよ。正しい道を歩いていれば、そのうち敵が味方にもなる。お前が心配することはない」
物事に徹底する
民主主義の基礎はお互いに信頼し尊敬し合うところにある
「定年は、その人の心の中にあります。もう自分は働けないと判断したときがその人の定年なのです」
『返すに及ばぬ。信念を貫け』
「人間をつくることが事業。石油はその手段に過ぎない」
人間が真に働けばこういう大きな力を発揮するということを示す。一致団結して、大きな力を示せば、それによって国家社会に示唆を与えることができる
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■Take Action(実践ポイント)
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【15-0081】周りの人に信頼と尊敬をもつ
【15-0080】お金に囚われていないか、常に意識する
【15-0079】引っかかる言葉があれば、考えて考え抜く
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■今日の一言
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自分の人生を、如何に濃く生きるか。
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■編集後記
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本日もここまでお読み頂きありがとうございました。
今日は寝起きに、めまいと吐きに襲われました。
仕事も休んでしまいました。
自分も苦しいですが、周りはもっと苦しいこと。
申し訳ございませんm(__)m
以上、本日も本との出会いに感謝し、編集後記とします。
次回もよろしくお願いします!
読書習慣の専門家
米山智裕
感謝!
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■今回紹介した本
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出光佐三 反骨の言魂 日本人としての誇りを貫いた男の生涯
水木楊さん、とても素晴らしい書をありがとうございます\(^0^)/
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■読了までの時間
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02時間08分。
カフェでじっくりと。
※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。
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