【書評:1554冊目】脳が若返る15の習慣(飛松省三)

【脳にもアンチエイジングが必要?】
九州大学大学院教授・飛松省三氏が、『脳が若返る15の習慣』と題して、長年の脳波研究の成果にもとづく、脳の老化防止につながる、脳を活性化させる生活習慣を解説する一冊。

■書籍の紹介文

頭の回転が悪くなったな…。
そんな愚痴をこぼしていませんか?

 

本書は、「スマホを非利き手でいじる」などのちょっとした行動で効果を発揮する、脳の老化防止につながる『脳のアンチエイジング法』を解説する一冊。

 

脳の重さは、体重の約2%しかありません。
にも関わらず、全身のエネルギーの約20%を消費します。

 

つまり、脳を効率的に働かせないと大きなエネルギーの無駄遣いにつながるということです。
このことは、すぐにイメージできるでしょう。

 

ただ、もう一つ重要なことがあります。
これだけ大きなエネルギーを消費するわけですから、しっかりケアをしないと疲労は蓄積し、消耗していくということです。

 

脳を交換することはできませんから、消耗、すなわち、老化自体は避けられません。
しかし、ケアをすることで、脳を活性化しフレッシュな状態を維持することはできるようになってきました。

 

このケアに有効な方法を、本書では”15の習慣”にまとめています。
「メモを手書きで取る」「DIYが脳に効く」など、どれもちょっとした心がけで実践できるものです。

 

人生100年時代と言われる昨今、健康寿命への注目が高まっています。
そのキーとなる『脳のアンチエイジング』、はじめてみませんか?

 

◆脳の老化防止習慣を。

脳が若返る15の習慣
飛松省三 フォレスト出版 2019-10-6
売上ランキング(公開時):13,711
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■【要約】15個の抜粋ポイント

メモは手書きで取ることだ。
近年は、スマホやパソコンのメモ機能を活用する人が増えている。
だが、便利な機能に頼りすぎると脳に楽をさせることになり、結果サボらせる。

 

●「記憶」の3つの段階
(1)「記銘」情報を学習し覚える
(2)「保持」情報を記憶としてたくわえる
(3)「再生」情報を思い出す

 

加齢による物忘れは、この3つの段階のうち、「再生」の機能が低下している状態だ。
覚えていることを思い出すまでに時間がかかるのだ。

 

認知症の物忘れでは「約束したこと」など、そのこと自体を覚えていない。
これは記憶の始まり「記銘」ができなくなったからだ。
特に、食事や外出などの「エピソード記憶」が障害されやすい。

 

おすすめは「俳句」を作ることだ。
一種の連想ゲームと考えて作ってみる。
「季語」という導入句があり、そこから自分の感性で「何を連想しますか」という感じで行う。

 

「自らの手で修繕する、改良する、つくる」という行為は、脳にもよい効果がある。
体で覚えることには、脳に良い影響を与えるのだ。
たとえば、日曜大工が脳を変える。

 

日曜大工は「手続き記憶」と「作業記憶」を使いながら、脳を活性化させる効果がある。
DIYをすれば、重要な2つの記憶のトレーニングが実践できるはずだ。

 

「セロトニン」は睡眠や食欲、気分を調整する。
不足すると脳の機能低下を起こし、心のバランスを保つことが難しくなる。
ストレスに負けないためには、セロトニンを上手にコントロールすることだ。

 

太陽の光を浴びることで、セロトニンは増え、気分が盛り上がる。
ぜひ、早起きをして朝の習慣にしたい。

 

「リズム運動」も大事だ。
(略)
ウォーキングやジョギングはもちろん、歌うことも含まれる。
疲れた脳を活性化させるため、セロトニンを分泌させる。
20分程度の運動量で十分だ。

 

脳を活性化させるには「選択」と「集中」が大事だ。
情報を取捨選択して、どこに集中すべきか考えるべきだ。

 

「ダラダラしながら仕事をする」のは、脳のエネルギーの無駄遣いになる。

 

●脳の中にある2つの時計
(1)体内時計
(2)時間情報を正確に検出する「脳のネットワーク」

 

(ブルーライトは)太陽光に多く含まれており、これを浴びることで体内時計が朝にセットされ活動的になる。
逆に、太陽が沈み、これを浴びなくなれば、体内時計がセットされて眠くなる。
これが本来のリズムだ。

 

脳は、若返ることはできないだが「アンチエイジング」はできる。
老化を防ぎつつ、健康に生きることはできるのだ。
そのためには、運動習慣と正しい食事で身体の健康を保つことだ。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1554-1】メモは手書きで取る

【1554-2】朝日をしっかり浴びる

【1554-3】DIYを習慣にする

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】脳が若返る15の習慣
【著者名】飛松省三
出版社フォレスト出版
【出版日】2019/10/6
オススメ度★★☆☆☆
こんな時に健康的な人生を送りたいときに
キーワード健康法生活習慣術脳科学
【頁 数】148ページ
【目 次】
第1の習慣 スマホを「非利き手」でいじる
第2の習慣 運動のテンポに合わせて、かけ声をかける
第3の習慣 モノは、親指と、人指し指以外の指でつまむ
第4の習慣 楽器を弾く
第5の習慣 メモをとるときは、できるだけ手書きで
第6の習慣 俳句と川柳で「連想記憶」を鍛える
第7の習慣 日曜大工が脳を変える
第8の習慣 義務感をできるだけ避ける
第9の習慣 ストレッチより週3回の有酸素運動
第10の習慣 脳科学者もやっている「ボケない食事法」
第11の習慣 ダラダラしながら仕事をしない
第12の習慣 スマホを使う時間を決める
第13の習慣 毎朝決まった時間に起きる
第14の習慣 脳が喜ぶ迷路パズル
第15の習慣 脳を鍛える「こころ」のエクササイズ

 

この本が、あなたを変える!

脳が若返る15の習慣
飛松省三 フォレスト出版 2019-10-6
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飛松省三さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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