【書評:1551冊目】楽しくなければ仕事じゃない(干場弓子)

【自分を縛らずもっと楽しめ!】
ディスカヴァー・トゥエンティワン社長・干場弓子氏が、『楽しくなければ仕事じゃない』と題して、視点を変えれば世界は変わると提起し、人生の楽しさを最大化する方法を指南する一冊。

■書籍の紹介文

今の生活はとても楽しい。
心からそう思える生活をおくっていますか?

 

本書は、視点を変えることで目の前の世界は変えられると提起し、視点を変えるのに重要な『楽しむ能力』を引き出す方法を指南する一冊。

 

楽しいことがあるから、楽しめるのではない。
楽しむと決めるからこそ、楽しめるのだ。

 

このことを、時に厳しく、時にウィットに富んだ言葉で描き出していきます。
その言葉の力によって、自分の中にある”思考のツボ”がビシビシと刺激される感覚をおぼえます。

 

「キャリアプランをしっかり立てよう」
「好きを仕事にする」
こうした、自己啓発書で叫ばれているありがちなフレーズ。

 

これらを、”働く人を惑わす言葉”と指摘。
その上で、わたし達がどう惑わされていて、いかに捉えられれば、その呪縛から自分を解放できるかを示していきます。

 

このステップこそ、『楽しむ能力』を引き出すことにつながります。
示された「視点を変えること」と「ちょっとした行動」で、能力は誰でも引き出すことができます。

 

自己啓発書を参考に頑張っていたのが、逆に、自分の可能性を縛ることになっていた。
こんなにも悲しく、腹立たしいことはありませんよね?

 

そうならないために、『楽しむ能力』を引き出しましょう。
なぜなら、「人生は楽しんでいいもの」だからです。

 

女性、男性を問わず、どっぷり浸れる一冊。
さすがは業界注目の出版会社の経営者、といえる良書です。

 

◆自分を縛らずもっと楽しめ!

楽しくなければ仕事じゃない
干場弓子 東洋経済新報社 2019-10-25
売上ランキング(公開時):194
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■【要約】15個の抜粋ポイント

チャンスも幸運も、準備が必要。
四つ葉のクローバーの種も、よく耕された地面でしか発芽しない、というわけだ。

 

やってみなければ、今と同じ、もしくは今の延長上の想定内の状態が続くが、やってみると、想定外のことが起こる。
非連続なことが起こる。
それが楽しい。
それが次のステップをつくる。
だから、とりあえず、自分の身を投げ出してみる。
それが新しい現実をつくる。

 

人生は、一見、余計なこと、無駄なことを、どれだけやるかだ。
仕事でも勉強でも。
恋も友情も、無駄なお喋りの中で育まれる。
本当に無駄なのは、贅肉だけだ。

 

とくに好きなことがないのに、無理にあるふりしなくていいよ。

 

一瞬で不幸になる方法のひとつは、後悔すること。
その前提として、自分で決めないこと。
だから、ちょっと時間がかかるかもしれないけれど、幸福になる方法は、主体的に自分の責任で決断していくことだ。

 

理由が必要なのは、やるときではなくて、やらないとき。
だから、自分が「理由」を考え出したら、気をつけたほうがいい。

 

あなたが生まれてきたことに理由はない。
悪いけど。
でも、あなたが今日も生きていることには、理由がある。

 

謙虚さとは、「自分が知らない」ということを認め、「知りたい」と思うことだと思う。
知りたい、という気持ちが人を謙虚にする。

 

女子たちよ、もっと欲張っていい。
仕事もほしい、どうせなら出世したい。
結婚もしたい、どうせならイケメンなイクメンがいい。
子どももほしい。
いつまでもおしゃれでキレイでいたい。
と、何でもほしがっていい。
自分で自分の可能性を狭めることはない。
ただ!
欲張りすぎてはいけない。

 

持続的に高い実績を上げている営業スタッフは、
(略)
「自分がどう思われているか?」という方向については、鈍感。
空気を読まないのだ。
その代わり、売り場の状況については、よく読んでいる。

 

フォロワーとは、自分の意見も主体性も責任感もなくリーダーに従う者ではなく、主体的に自分の責任でリーダーに従う人のことだ。

 

「自己責任」「自己責任」と強調する裏側には、うまくいっていることはすべて、「自分のおかげ」という思い上がりがあるからじゃないかな。

 

たまたま自分に割り当てられた預かりものの才能、
それはまだ、ほとんど外に表れていないかもしれないけれど、
それを育て、磨く義務がわたしたちにはある。
自分だけのためではなく、誰かのために。
社会のために。

 

幸せとは、「なる」ものではなくて、「いる」もの
だとわたしは思う。
つまり、
今この瞬間、「幸せでいる」ことのほうが、
遠い先に「幸せになる」ことより、
ずっと必要なことなんじゃないか?

 

何を言うかではなく、何を言わないか。
何をするかではなく、何をしないか。
そこに、その人の美学が表れる。
そして、
美しくなければ仕事じゃない。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1551-1】準備に力を注ぐ

【1551-2】自分で主体的に選択する経験を増やす

【1551-3】「幸せでいる」ことを常に意識する

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】楽しくなければ仕事じゃない
【著者名】干場弓子著者情報
出版社東洋経済新報社
【出版日】2019/10/25
オススメ度★★★★★
こんな時に生き方に迷ったときに
キーワード最高の自分マインド働き方
【頁 数】280ページ
【目 次】
働く人を惑わす10の言葉1 キャリアプラン
働く人を惑わす10の言葉2 効率
働く人を惑わす10の言葉3 好きを仕事にする
働く人を惑わす10の言葉4 夢をかなえる
働く人を惑わす10の言葉5 ロールモデル
働く人を惑わす10の言葉6 ワークライフバランス
働く人を惑わす10の言葉7 嫌われてはいけない
働く人を惑わす10の言葉8 リーダーシップ
働く人を惑わす10の言葉9 自己責任
働く人を惑わす10の言葉10 自己成長
視点を変える 明日を変える

 

この本が、あなたを変える!

楽しくなければ仕事じゃない
干場弓子 東洋経済新報社 2019-10-25
売上ランキング(公開時):194
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干場弓子さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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