【書評:363冊目】世界と闘う「読書術」(佐高信、佐藤優)

【本を読むことで、人は考えを固める】
評論家・佐高信氏と作家・佐藤優氏が、『世界と闘う「読書術」』と題して、ふたりの知の巨人が実体験をひきながら、自らの思想を鍛えて生き残るための読書術を指南する一冊。

■書籍の紹介文

本を読むとき。
どれくらい考えながら読んでいますか?

 

本書は、激動の時代を生き抜いていくには「思想」が必要だと提起し、自分の言葉で世界をとらえ直してみずからの思想を鍛えるための読書術を指南する一冊。

 

本は、著者みずからの思考を言葉に起こしたものです。
人類は、数千年にわたって本を蓄積しつづけています。

 

だからこそ、自分が持っているどんな考えをぶつけても、本はこたえてくれます。
過去から現代まで、それこそ無数の人があなたの考えに意見を返してくれるわけですから。

 

ゆえに、本を読みながら、どんどん自分の思想をぶつけていく。
自分の思想にこたえてくれる本を探し続ける。

 

これをくり返すことで、自分の思想は固まっていくのです。
そして、これこそが”読書の真髄”といえます。

 

この本で、ぜひその一端に触れてみてください。
本を読む姿勢が変わることでしょう。

 

◆世界と闘うために、本と闘う!

世界と闘う「読書術」
佐高信、佐藤優 集英社 2013-11-15
売上ランキング(公開時):ー
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■【要約】15個の抜粋ポイント

嫌な雰囲気が蔓延している。
国際政治ではシリア内戦が大規模な戦争につながる危険がある。
尖閣諸島をめぐる日中間の緊張が武力衝突に発展する可能性も排除されない。
日本国内では、雇用に対する規制が緩和され、格差がますます拡大していくであろう。
ひと言でいうと、現在は悪の力が強まりつつある時代なのである。

 

日本人は疑うことより信ずることを尊ぶ。
それで疑問によって鍛えられていない軽信がはびこる。
それが宗教への理解を遠ざけている

 

実は理科系でも文科系でも哲学でも何でも、一番てっとり早いのは放送大学の教材

 

われわれは自分たちが経験しているところの鏡を通して過去を見るわけですよ。
同年代の人間しか知らないとなると、価値観が固まってしまう。

 

人間は、極度に異質なところで長い間生きていくことはできません。
軍隊もこの世の生き地獄というわけでもなくて、軍隊は軍隊なりの楽しさがあり、その中にいじめもあるということです。

 

映画で大づかみに流れをつかんで、そのあとで原作を丁寧に読むのがいいですね。

 

帝国主義のゲームのルールというのは簡単なんですよね。
まず自国の権益を相手のことを考えないで最大限に主張する。
それで相手が黙って怯んでいると、国際社会が黙っている間はそれで権益を拡大するわけですよ。
相手が必死になって抵抗して国際社会がいかがなものかということなったときには、適宜妥協して国際協調に転じる。
これが帝国主義のゲームのルールなんです。
外交官というのは、それをやる人たちなんですよ。

 

交渉というのはどんな状況でも可能です。
どんな状況でも、交渉が妥結するということは、こちらの立場が少しは反映されますから。

 

君主や官僚層、軍産複合体は、自分たちの利益のために戦争をやっている。
しかし、そのゲームの中で、あくまで自国のためだからというかたちにして、民衆の中には全体像はよく見えている人もいるんだけれども、それを止める方向には絶対に動かないわけでしょう。

 

時代状況が変わったことで、解釈の基準が変わってきた

 

日本には沖縄に対する根深い差別の問題がありますが、本土の人間の無意識に根づいた、沖縄への理解の浅さを一番よく表しているのが、二○一三年四月二八日に日本政府が主催して行った「主権回復の日」の記念式典です。

 

作家というのは、基本的にテキストだけで判断されますから。
人間が腐っていても、書いているものがよければ何でもいいんですから。
そういう意味では、最近はいい人が増えてきたから作品の質も落ちているのかもしれないですね。

 

客観的に絶対に正しいものはない。

 

人は本当に好きなことをやっていれば絶対に食っていけるし、その本を出すことはできるし、その分野で認知されるという一つの例ですよね。
ただ、中途半端に好きではダメで、本当に好きなことをやっていないといけませんが。

 

公権力にとって都合の悪い、目障りな人間のスキャンダルはリークされ公開されて、結果、激しい批判や中傷にさらされる。
一方、権力側の人間のスキャンダルは永遠に秘匿される。
それが現実ですよ。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【363-1】読書リストの中で気になった本を、まず1冊読む

【363-2】放送大学のカリキュラムを調べる

【363-3】好きなことからブレない

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】世界と闘う「読書術」
【著者名】佐高信佐藤優
出版社集英社
【出版日】2013/11/15
オススメ度★★★☆☆
こんな時に読む力を身につけたいときに
キーワード読書術教養考える
【頁 数】288ページ
【目 次】
第1章 宗教・民族と国家
第2章 家族と国家
第3章 戦争・組織
第4章 日本とアメリカ
第5章 沖縄・差別の構造
第6章 日本・日本人
第7章 文学・評伝・文芸批評
第8章 社畜とブラック企業
第9章 未来を読む

 

この本が、あなたを変える!

世界と闘う「読書術」
佐高信、佐藤優 集英社 2013-11-15
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佐高信さん、佐藤優さん
素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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