【書評:1635冊目】1%の努力(ひろゆき)

【努力へのアンチテーゼとしての努力の話】
ラクを極めた管理人・ひろゆき(西村博之)氏が、『1%の努力』と題して、ムダな努力を積み重ねないために身につけておくべき思考法を、7つのエピソードで指南する一冊。

■書籍の紹介文

努力は決して裏切らない。
この考えに、あなたは賛同しますか?

 

本書は、出発点を間違えるとムダな努力を積み重ねることになると指摘し、出発点を定めるために大切にすべき思考法を指南する一冊。

 

「手段」を「目的」にしないこと。
ビジネス書や自己啓発書で、よく目にする教えです。

 

「努力」についても、同じことが言えると理解しているか。
こう問いかけられる本です。

 

つまり、結果を得るために努力しているはずが、いつの間にか、努力するために努力している状態になっていないか。
極端な言い方をしてしまうと、努力する自分を美化していないか、ということです。

 

とくに、日本は努力を美化する傾向が強い国です。
結果が出るまで努力する、結果が出ないのは努力が足らないからだと、努力、努力と自分を追い込んでいきます。

 

もちろん、努力そのものは大事であり、著者も否定をしているわけではありません。
努力するところを間違えていませんか、と投げかけているのです。

 

では、努力の目的はなんなのか。
それはラクをすることだと、著者は定めています。

 

1時間かかる仕事を15分でできないか(ラクできないか)と工夫する努力が、仕事術につながる。
半日かかる読書を1時間でできないか(ラクできないか)と工夫する努力が、速読術につながる。

 

このような努力は、”出発点が定まった努力”といえます。
「ラクをする」という目的を達成しているからです。

 

要するに、努力をするなら、最小の努力で最大の成果を得られるところでしなさい。
そのための自分の武器はなにか、どの土俵で戦うべきかなどを徹底的に考え抜くことこそが、『1%の努力』だと説きます。

 

本書では、『1%の努力』のために大切にすべき思考法を提示します。
自問自答して考えるときに、効果を発揮する『問い』が厳選して収録されています。

 

努力は、強力な力を秘めています。
ゆえに、出発点を間違えると悲惨な結果を招くことになります。

 

だからこそ、努力という強力な力をどこに向けるかが何よりも重要です。
言い換えれば、力の向け先さえ間違えなければ、『1%の努力』でも大きな成果、すなわち、幸福度の高い人生が手に入るのです。

 

努力をどこに向けるかは、人それぞれです。
著者が見つけた『問い』をフル活用して見つけましょう!

 

◆1%の努力で、幸福度の高い人生を。

1%の努力
ひろゆき ダイヤモンド社 2020-3-5
売上ランキング(公開時):180
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■【要約】15個の抜粋ポイント

努力をすることで結果が変化するのも事実だが、人生のスタート地点の違いで圧倒的な差があるときに、努力して埋めようとするのは相当難しい。
それらを分けた上で、「それでも変えられる部分」を考えなくてはいけない。

 

年寄りは逃げ切ってしまうから、どうでもいい。
努力をしないで成果が出せる環境はどこなのか。
それは、現在の情報や知識を仕入れて、賢い判断で選ばなければわからない。

 

人を羨んでしまいそうなときに、この言葉を思い出して立ち戻ってほしい。
「エッグスタンドなんて、いらなくない?」
すると、人生におけるさまざまなことを内省することができ、ぐっとラクになることだろう。

 

「この人とは『前提』が違うんじゃないか?」
考え方が異なる人が現れたら、この言葉を思い出して自分の頭で考えてほしい。
そうすることで、偏見がインプットに変わる。

 

「お金がない。じゃあどうしよう?」
この思考が、脳をフル回転させる。

 

「自分にとって何がストレスだろう?」
自分にとってのストレスを知っておくと、避けることができる。
物理的に避けることもできるが、心理的に避けられるほうがメリットは大きい。

 

「なくなったら困る体験は何か?」
これが、仕事をする上で考えるべきことだった。

 

「包丁は何も悪くない」
これが、問題の本質を見誤らないための思考法だ。

 

「やられたときだけ、やり返す」
基本的には性善説でいよう。
そして、裏切られたら、同じようにやり返す。
それが正しい順番である。

 

「場所があれば、人は動きはじめる」
そんな心理があることを覚えておくといいかもしれない。

 

「いつだって、発信者は強い」
というのは、覚えておくといいかもしれない。
人の意見ばかり聞いて、誰でもできることに手を挙げてはいけない。
そこでアピールする人は、99%の努力で解決するタイプの人だ。

 

自分にとって頑張らなくても結果が出る場所に行ったほうが、絶対にうまくいく。
逆説的な話だが、それが真理だ。
「競争のいらないところに張る」

 

「いま、実績を持っているか?」
それを自分に問うてみよう。
僕だって、最初は提案して断られて、提案して断られて、ということを何度も繰り返した。
その部分に嘘はつかない。

 

「調べる労力を惜しんでいないか?」
知らないだけで損をするのが、もったいないことだ。

 

「笑い話をいくつ持っているだろうか?」
これが最後の思考法だ。
「こんなヒドい目に遭ったんだよ」
そう言って話せる人が、あなたの周りにいること。
それを心から願っている。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1635-1】「努力をしないで成果が出せる環境はどこなのか」を考え続ける

【1635-2】「お金がない。じゃあどうしよう?」という思考を大切にする

【1635-3】「包丁は何も悪くない」という思考を大切にする

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】1%の努力
【著者名】ひろゆき著者情報
出版社ダイヤモンド社
【出版日】2020/3/5
オススメ度★★★★☆
こんな時に考える力を身につけたいときに
キーワード自己対話マインド生き方
【頁 数】288ページ
【目 次】
序文 「1%の努力」とは何か
エピソード1 団地の働かない大人たちー「前提条件」の話
エピソード2 壺に何を入れるかー「優先順位」の話
エピソード3 なくなったら困るものー「ニーズと価値」の話
エピソード4 どこにいるかが重要ー「ポジション」の話
エピソード5 最後にトクをする人ー「努力」の話
エピソード6 明日やれることは、今日やるなー「パターン化」の話
エピソード7 働かないアリであれー「余生」の話

 

この本が、あなたを変える!

1%の努力
ひろゆき ダイヤモンド社 2020-3-5
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ひろゆきさん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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