【書評:1634冊目】すごい自己紹介(横川裕之)

【相手の未来と自分をリンクさせよう!】
自己紹介の専門家・横川裕之氏が、『すごい自己紹介』と題して、埋めるだけの「自己紹介フレーム」を活用した、人も仕事もお金も引き寄せる自己紹介の方法を解説する一冊。

■書籍の紹介文

第一印象を決める自己紹介。
どこまで意識して行っていますか?

 

本書は、3000人以上の自己紹介を添削してきた経験に基づく、人も仕事もお金も引き寄せる自己紹介の方法を解説する一冊。

 

相手の未来に自分がどう貢献できるかを伝える」。
これが自己紹介であると、著者は言い切ります。

 

つまり、自分のことを一方的に伝えるだけでは、自己紹介とは言えないのです。
だからこそ、「相手の話をしっかり聞くことが大事」だと強調します。

 

相手の話を聞かなければ、どう貢献できるかを伝えられません。
そのために聞くのですが、人はきちんと話を聞いてくれる人を信頼しやすい傾向があります。

 

きちんと話を聞いてくれる人という好印象のあとに、さらに、貢献してくれそうだと思える自己紹介がプラスされたら・・・。
第一印象が悪くなることは、考えにくいですよね。

 

「5秒自己紹介」「18秒自己紹介」「1分自己紹介」など、すぐに使える実用的なフレームもきちんと解説されています。
ですが、本書の価値はそこではありません。

 

前述したように、
自己紹介とは、そもそもなんのためにあるのか。
自己紹介では、なにを伝えるべきなのか。

 

ここを考えさせ、目を向けさせてくれることこそが価値です。
自己紹介に関する本で、ここまで充実感を感じたのは、はじめてです。

 

うまく喋れない、会話が続かないなど、自己紹介に悩みを抱えている…。
そんなアナタが手に取るべき本が、ここにあります。

 

◆タイトル通り、”すごい”本。

すごい自己紹介
横川裕之 日本実業出版社 2020-2-20
売上ランキング(公開時):2,734
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■【要約】15個の抜粋ポイント

「自己紹介を聞きたい」と思わせることができる人になるには、まず自分が「聞きたい」と思う人を考えることです。

 

自己紹介の場面で「自分が何を話していいかわからない」と思うなら「他の人の気持ちを分かろう」「相手を理解しよう」など、相手に気持ちを向けることです。

 

人の自己紹介を聞く時に意識すべきは、その人の背景を想像しながら聞くことです。
背景にあるものを想像しながら聞くだけで、その人の話に意識を集中することができるはずです。

 

人は「問い」を立てると解決したくなります。
想像すれば、その想像が正しいかどうかが気になるはずです。
気になることを解決するには、自己紹介の後、相手に直接話を聞きに行くことです。

 

後で話を聞く時は、相手が話していたことを盛り込むことです。
できれば、相手の自己紹介の内容をメモしておく。
たっぷり話ができれば、そのお返しとして、相手もこちらに質問してくれるはずです。

 

自己紹介を作るには、内容の前に考えておくべきことがあります。
それは「自己紹介のゴール」です。
すなわち「自分の自己紹介を聞いた人たちは、どういう状況になっているのか」というイメージです。

 

自己紹介では、自分を紹介するのではダメなのです。
代わりに「相手の未来」と「その未来に自分がどう貢献できるのか」について語るべきです。

 

<5つの「5秒自己紹介」その1>
ベネフィット型
「(名前)です。A(現状)をB(未来)にする○○(職業)をしています」
自分に関わると、誰が、どう変わり、どんな得があるかという近未来を提示する方法です。

 

<5つの「5秒自己紹介」その2>
ビジョン型
「(名前)です。私のビジョン(志・夢)はB(未来)を作ることです」
実現させたい未来、志や夢を語る。
共感・興味を持ったり、応援したりしてくれる人が現れます。

 

<5つの「5秒自己紹介」その3>
パフォーマンス型
「(名前)です。(実績)」
聞き手から信頼を得られやすい。
さらに、聞き手の頭の中に「自分もこうなれるんだ」という未来を描かせることもできます。

 

<5つの「5秒自己紹介」その4>
インフォメーション型
「(名前)です。(趣味・出身地など)」
ゴールが「同じ趣味や出身地の繋がりを作る」なら、これがおすすめです。

 

<5つの「5秒自己紹介」その5>
ウィークネス型
「(名前)です。(弱み)」
弱みを見せて信頼をつかむやり方です。
人は、弱みやプライベートの話をする相手を「信頼できる」と思いやすくなります。

 

目指すのは、いつもは離れていても、SNSで心の距離を縮めておくことです。
そして「会おう」と決めたら、すぐにでもリアルで会える人間関係を作ることです。

 

投稿した記事、プロフィール欄の内容はもちろん、自分のすべての発信が自己紹介になります。
コメントや「いいね!」も一種の自己紹介であり、価値観の表明なのです。

 

自分と向き合い、自分にしかない才能を通して、自分に関わる人たちの未来をどう変えていくべきかを考えることです。
それを言葉にして、人前で表現すれば、それこそが自己紹介なのです。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1634-1】人の自己紹介は、その背景を意識しながら聞く

【1634-2】「5秒自己紹介」の5つの型ごとに自己紹介を用意する

【1634-3】相手の未来にどう貢献できるかを意識して自己紹介を考える

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】すごい自己紹介
【著者名】横川裕之著者情報
出版社日本実業出版社
【出版日】2020/2/20
オススメ度★★★★☆
こんな時に明日の人間関係を良くしたいときに
キーワード人間関係自己対話話し方
【頁 数】256ページ
【目 次】
第1章 自己紹介は話す前からはじまっている
第2章 「自分が持っているもの」に気づく
第3章 すごい自己紹介の作り方
第4章 SNSでの自己紹介の使い方
第5章 一目置かれる自己紹介の基本

 

この本が、あなたを変える!

すごい自己紹介
横川裕之 日本実業出版社 2020-2-20
売上ランキング(公開時):2,734
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横川裕之さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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