- 2019-5-8
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- ★★★☆☆, デービッド・アトキンソン, 働き方, 教養, 教養を伸ばしたいときに, 東洋経済新報社, 社会
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【日本人の優秀さを、今こそ活かせ!】
日本在住30年「伝説のアナリスト」デービッド・アトキンソン氏が、人口減少と少子高齢化が同時に押し寄せる日本の「7つの生存戦略=日本人の勝算」を解説する一冊。
もくじ
■書籍の紹介文
これからの日本社会。
あなたは、どんな見通しをもっていますか?
本書は、外国人エコノミスト118人に及ぶ膨大なレポートを、「伝説のアナリスト」の視点で分析しながら、日本人がとるべき未来への行動を提唱する一冊。
人口減少と少子高齢化のインパクト。
日本人は、その度合いを見誤り過ぎている。
本書を読み終わって、まず思いました。
それくらい、重大な岐路に立たされている日本の姿が浮かび上がっています。
重要なのは、まずは知ること。
ぜひ本書を読み、そして、周りの人にも広めてください。
なぜなら、日本社会全体が考え方を改めていく必要があるからです。
他国の比ではない、人口減少と少子高齢化のインパクトを乗り越えていくために。
知ることで、考えが生まれます。
生まれた考えは、新たな行動につながります。
ひとり一人が行動を起こしていけば、日本の未来も明るくなります。
日本人は優秀なのですから。
◆逃げず諦めず、乗り越えよう!
日本人の勝算
デービッド・アトキンソン 東洋経済新報社 2019-1-11
売上ランキング(公開時):51
Amazon Kindle 楽天
■【要約】15個の抜粋ポイント
これから高齢化によるデフレ圧力が高まり、2020年以降にピークを迎えます。
2020年以降は人口減少によるデフレ圧力がますます深刻化します。
デフレスパイラルが訪れる可能性が高いのです。
少子高齢化に関する研究を総括すると、4つの結論が見えてきます。
・子どもが増えるのはインフレ要因、減るのはデフレ要因
・生産年齢人口が増えるのはデフレ要因、減るのはインフレ要因
・高齢化はインフレ要因
・超高齢化はきわめて大きなデフレ要因
日本では今後、GDP総額やGDP成長率を政策目標にしてはいけないのです。
それらにかわり、国民の所得水準や生活水準、生産性を政策目標の中核にするべきです。
要するに、絶対量の目標ではなく、経済の中身で勝負するべきなのです。
市場原理に任せてしまうと、日本経済の行く末は真っ暗です。
国民にもとんでもなく大きな負担がかかってきます。
そうならないように、政府は政策をHigh road capitalism、すなわち高生産性・高所得資本主義に転換し、企業を賢く主導する必要があるのです。
人口1人当たりの輸出額を見ると、実は日本は世界で第44位でしかありません。
対GDP比ではさらに下がって第117位です。
総額では輸出大国に見える日本は、相対的に見ると実は輸出小国なのです。
日本のGDPの規模からすると、日本経済の輸出の潜在能力は十分に発揮されていないのです。
訪日外国人を増やす観光戦略は、国外の人に日本で外貨を使ってもらうという意味で、立派な輸出産業です。
日本の生産性が低い最大の原因の1つが、小規模企業に勤める労働者の多さなのです。
日本のように社会保障制度が充実している国では、女性は単に働きに出るだけでは十分ではありません。
女性も男性と同様に働き、同じような水準の給与を稼ぐ必要があります。
日本でも、男女の同一労働は絶対に不可欠なのです。
●最低賃金引き上げが望ましい6つの理由
①もっとも生産性の低い企業をターゲットにできる
②効果は上に波及する
③消費への影響が大きい
④雇用を増やすことも可能
⑤労働組合の弱体化
⑥生産性向上を「強制」できる
最低賃金は設定の仕方によって、男女の賃金格差をなくす効果がかなり高いことが、各種レポートで報告されています。
格差社会を是正する政策も含めて考えると、最低賃金は1人当たりGDPの50%が妥当であることが、世界的な共通認識になっています。
以上の計算から、人口減少下でGDPを維持するためには、最低賃金を(略)2030年を例にすれば、1399円となります。
日本には実にたくさんの深刻な問題があります。
しかし、これらの問題の根っこはたった1つです。
最低賃金が低いこと。
ここにすべての問題の根源があります。
働き方改革ではなく、「技術の活かし方改革」こそ、経営者の使命なのです。
真剣に高生産性・高所得経済への移行を目指すならば、高齢者大国の日本には本格的な成人の再教育制度が不可欠です。
それも生半可なものではなく、世界が驚くほどの高い質を担保した制度が求められます。
日本の人材と社会制度はきわめて優れています。
ですから、日本の潜在能力をもってすれば、人口減少・高齢化に対応できるということに疑いの余地はありません。
■【実践】3個の行動ポイント
【1431-1】自分の時給を計算する
【1431-2】時給をアップさせる方法を考える
【1431-3】【1431-2】で考えた方法を実行する
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】日本人の勝算
【著者名】デービッド・アトキンソン
【出版社】東洋経済新報社
【出版日】2019/1/11
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】教養を伸ばしたいときに
【キーワード】社会、働き方、教養
【頁 数】323ページ
【目 次】
第1章 人口減少を直視せよ
第2章 資本主義をアップデートせよ
第3章 海外市場を目指せ
第4章 企業規模を拡大せよ
第5章 最低賃金を引き上げよ
第6章 生産性を高めよ
第7章 人材育成トレーニングを「強制」せよ
この本が、あなたを変える!
日本人の勝算
デービッド・アトキンソン 東洋経済新報社 2019-1-11
売上ランキング(公開時):51
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デービッド・アトキンソンさん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/
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2019年 6月 08日
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