【話し方を学ぶことは未来への投資】
コミュニケーションコーチ・小林音子氏が、『アメリカの中高生が学んでいる話し方の授業』と題して、相手から「共感」され「信頼」される”技術”としての話し方を指南する一冊。
もくじ
■書籍の紹介文
話し方。
きちんと学んだ経験をお持ちですか?
本書は、「話し方」は人生における最も大切なスキルであり”財産”でもあると提起し、相手から「共感」され「信頼」されるための「話し方」を体系的に指南する一冊。
タイトルにも含まれる”アメリカ”の人達。
「言いたいをはっきりと言える」や「プレゼンがうまい」など、コミュニケーション能力が高いイメージを多くの人が持っています。
と同時に、「能力が高いのはアメリカ人という”国民性”から来るものなのだろう」ともおもっているとおもいます。
しかし、それは違う!と著者は鋭く指摘します。
もちろん、国民性や環境から受ける影響もあるかもしれません。
ですが、一番大きな要因は『学生時代に体系的に「話し方」というものを学習しているからだ』と語ります。
翻って、わたし達日本人はどうでしょうか。
発表や発言など、話しをする”機会”はたくさんありましたが、話しをする”技術”の部分を『学習』した記憶はほとんどないのではないでしょうか。
学習していないだけなのに、日本人はコミュニケーション下手だとステレオ的にイメージされる。
それって悔しいし、なにより勿体なくないですか?と問いかけられているような空気感を感じます。
そのうえで、今からでも挽回したいと意気込むアナタに向けて効果的な学習法を示していきます。
軸となるのは、著者が確立した「マインド」「言語表現」「非言語表現」という3つの観点から磨くコミュニケーションメソッドになります。
ひとつ一つの要素は、どこかで見聞きしたような?と思うものも多くあります。
ただ、三位一体ではありませんが、3つの観点を体系的に学ぶことで得られる理解や吸収の深さは”満足度”となって返ってくることでしょう。
いまさら・・・などと諦める必要はどこにもありません。
「話し方」は、磨くほどに未来のリターンが大きくなる最高の投資先なのです。
◆満足度が高い一冊。
アメリカの中高生が学んでいる話し方の授業
小林音子 SBクリエイティブ 2024-3-27
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■【要約】15個の抜粋ポイント
コミュニケーションを良くするために必要なことは、「マインド」「言語表現」「非言語表現」の3つを改善することです。
重要度で言うと、「マインド>非言語表現>言語表現」となります。
もし、あなたが好かれたいと思っているなら、あなたの願望を相手がどう捉えるかは相手に任せましょう。
そのためには、自分の欲求に自覚的になることが大事です。
コミュニケーションにおいて承認欲求を満たすために自分がどんな言葉を求めているのか考えてみる方法があります。
「いいね」「すごいね」「正解」「OK」「ありがとう」「わかる」「大丈夫」「大好き」などの、承認を意味する言葉を言われたいという承認欲求を持っていることに気付くことができます。
結局は、コミュニケーションとは「お願い」なのです。
コミュニケーションを取っているときは、自分は相手から何らかの形で承認欲求を満たしてもらっているのです。
あるいは満たされようとしています。
人に好かれる人は正直にお願いできるからこそ、好かれるのです。
たとえば「おはよう」の一言でも、「私はあなたと良好な関係を持ちたい」とお願いしていると言えます。
「共感」という言葉は、「感情を共にする」と書きます。
人は感情(気持ち)を理解し合ったときに「共感」し、相手と打ち解けます。
これこそが、「会話が弾む」という状態です。
ですから、「あ、会話がぎこちなくなっているな」「無理して話を続けているな」などと感じたら、相手の気持を理解して共感しようとすることにフォーカスしてください。
相手に興味を持ち、共感しながら話を聞くことで承認欲求が見えてくるでしょう。
相手の承認欲求を言葉から把握するためには、具体的に相手の言葉をどのように聞けばいいのでしょうか。
そのためには3種のキーワードに注目します。
・リピートキーワード
・割り込みキーワード
・特別感キーワード
相手の言語表現と非言語表現に矛盾があった場合(例:言葉で「元気だよ」と言っているのに顔は”引きつっている”)、多くは非言語表現で伝わってきた情報のほうが信頼が高いと言えます。
人の感情が非言語表現として最も顕著に表れるのは目と眉、そして口です。
相手の顔ばかりを凝視しないように、適度に視線を動かしながら、より相手の承認欲求を把握する方法として、「顔、手、姿勢、足、空間」の順で見ていく
口頭での会話でも、言語表現に非言語表現というマークを添えることで、意見や気持ちがより的確に伝わりやすくなります。
<マークの分類>
・ボディーランゲージ
・抑揚、トーン、話す速度
・握手、ハグ、背中をたたく
・相手との距離、空間
・服装
・時間
・沈黙
あなたが相手に期待することは構いませんが、あなたが相手を決めつけることは「相手を受け入れる意思がない」ということになります。
良好な関係を築くためには、相手を無理に変えようとすることは得策ではありません。
みぞおちを相手に向けようとすると、必然的に体全体が相手に向き、姿勢もよくなります。
みぞおちを向ける姿勢は「信頼のサイン」とも呼ばれており、マインドとマインドのコミュニケーションには非常に有効です。
私のおすすめはパワーのポーズでアファメーションすることです。
自信を高め、人をリスペクトして、あなたのマインドを整えて話を伝えることが、聞いてくれた方へあなたができる最大のお礼になります。
■【実践】3個の行動ポイント
【2108-1】「相手のためを思って」という感情には注意し、相手を無理に変えようとしていないかと自問する
【2108-2】「お願い」という意識でコミュニケーションすることを心がける
【2108-3】話をするときは、みぞおちを相手に向けることを意識する
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】アメリカの中高生が学んでいる話し方の授業
【著者名】小林音子 ・ 著者情報
【出版社】SBクリエイティブ
【出版日】2024/3/27
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】伝える力を身につけたいときに
【キーワード】話し方、人間関係、リーダー
【頁 数】320ページ
【目 次】
■はじめに:アメリカでは学生のときから「話し方」を学ぶ
■PROLOGUE:アメリカの中高生が学んでいる「話し方」のキホン
■CHAPTER1:話し方の「マインド」を整える
■CHAPTER2:マインドを「言葉」で表現する話し方
■CHAPTER3:マインドを「言葉以外」で表現する話し方
■FINAL CHAPTER:アメリカの中高生が学んでいる「話し方」 実践編
▼さっそくこの本を読む
アメリカの中高生が学んでいる話し方の授業
小林音子 SBクリエイティブ 2024-3-27
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小林音子さん、素敵な一冊をありがとうございました!
※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。
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