【本質を見通す目をもつ】
日産GT‐R開発者・水野和敏氏が、常識に囚われずに本質を見通すための、非常識な本質論を指南する一冊。ポルシェ、フェラーリを凌駕する車の誕生の裏に隠された、常識破りな仕事術とは?
日々の仕事を進めるとき。
同じやり方を淡々とくり返していませんか?
本書は、日産GT-Rの開発をとおして発見した、常識に覆い隠されてきたビジネスの「非常識な本質」を導き出す仕事術を指南する一冊。
常識は、経験則から導き出されたものです。
決して、軽んじるべきものではありません。
ですが、現状を打破するためには常識の向こう側にいく必要があります。
常識の向こう側にある「本質」にこそ、次の扉を開くヒントが隠れているからです。
だからこそ、「本質」を探る方法を身につけておくべきなのです。
いざという時に、次の扉が開けるように。
本書では、「本質」を探る方法をじっくりと学ぶことができます。
自分の仕事力を伸ばすために、ぜひとも読んでおきたい一冊です。
◆「本質」を突く。
効率のいい仕事をするには、資源は徹底的に絞り込むべきだ。
人数が減れば、1人当たりの仕事量は増えるが、各スタッフの仕事の権限は5倍に増える。
その結果、自らの考えで開発、実験に取り組み、レースに臨むことになると考えたからだ。
「思考の盲点」という言い方がある。
日頃から「こういう時には、こうすべき」という常識に沿って仕事を続けていると、仕事そのものの本質や、やっている意味を見失ってしまうのだ。
要するに、考える因子がなくなり、仕事の「何のために何を」が見えなくなるのだ。
結果的に、自分の仕事に疑問を抱かなくなり、惰性でこなしていくようになるのだ。
欧州車には、日本車にはない文化に裏打ちされた感性がある。
つまり「クルマは、お客様の感性で評価されるもの」という考えに貫かれていることがわかったのだ。
自分のための仕事の目標など不要なのだ。
仕事の目標を見失い人が多いと聞くが、私の目標は「お客様の喜び」だけだ。
だからこそ、社内の抵抗にも耐えられるのだ。
新しいモノを作ろうとする時、本当に求められているのは、目的志向のある人材だ。
他社をリストラされた人は失うものがない。
だから、自分を捨てて新しいチャレンジができるのだ。
極限まで考え抜いて「非常識な本質」を探し求めようとする時、基本をしっかり身につけておかないと、いつか行き詰ってしまう。
キーワードになるのが「アウタースケール」と「インナースケール」だ。
これは、私のオリジナルの言葉であり、概念だ。
アウタースケールとは、世の中の人たちや顧客が漠然と抱いている夢や希望のことだ。
インナースケールとは、会社や組織、業界など身内にしか通用しない内輪の論理のことだ。
日頃、目の前の仕事に従事していると、ついアウタースケールの視点を見失いがちだ。
そんな時は、すべての答えは「お客様のため」という視点に立つことだ。
匠の技とおもてなしの心を表現することこそが、日本人にしかできないモノづくりだ。
だからこそ、答えはお客様にあることを前提に鍛錬することが、極めて重要な仕事のやり方なのだ。
【048-1】仕事に取り組む時、資源は徹底的に絞り込む
【048-2】「何のために何を」仕事しているのか常に自問する
【048-3】「すべてはお客さまのために」の視点を持つ
一点集中の向こうに、本質は隠れている!
【書籍名】非常識な本質
【著者名】水野和敏
【出版社】フォレスト出版
【出版日】2013/8/8
【オススメ度】★★★★☆
【こんな時に】明日の仕事力を磨きたいときに
【キーワード】発想力、問題解決、働き方
【頁 数】248ページ
【目 次】
第1章 非常識な本質
第2章 はみ出し者が生きる道
第3章 「お客様は神様」の本当の意味
第4章 世界一を目指した型破りな開発
第5章 答えはいつも会社の外にある
第6章 ブランドの正体
この本が、あなたを変える!
水野和敏さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/
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