【書評:1829冊目】頭の”よはく”のつくり方(鈴木進介)

【ちゃんと余裕を持てていますか?】
思考の整理家・鈴木進介氏が、『頭の”よはく”のつくり方』と題して、持てる力を発揮するには思考に”よはく”が必要だと提起し、”よはく”を確保するためのコツを指南する一冊。

■書籍の紹介文

頭の中の”よはく”。
いま、何%ありますか?

 

本書は、頭がいっぱいいっぱいの状態では持てる力を発揮できないと指摘し、頭の中をシンプルにして”よはく”を確保するためのコツを指南する一冊。

 

スケジュールを管理しているのに、次から次へと発生する予定外の作業に忙殺される・・・。
そんな「いっぱいいっぱい」の状態になること、経験ありますよね。

 

そして、「いっぱいいっぱい」のときほど、なぜか作業ははかどりません。
普段ならあっという間に処理できる作業も、おもうように進まずイライラもMAXになる、あの感覚です。

 

そう、人は「いっぱいいっぱい」になると本来の力を発揮できないのです。
緊張しているときほど空回りし、リラックスしているときほどパフォーマンスを発揮できるのと同じ状態です。

 

であれば、「いっぱいいっぱい」の状態は積極的に回避しなければなりません。
できれば、対症療法ではなく、未然に防ぎたいところです。

 

そこで、著者が推奨する『頭の中に”よはく”をつくり出すメソッド』の出番です。
限られた自分のキャパシティの中で、最大限にパフォーマンスを発揮するために、「自分が今、集中すべき大切なことは何か?」を考える余裕をつくり出す思考法を解説していきます。

 

●”よはく”をつくり出す「5つの原則」
原則1:自分の本質を明確にする
原則2:捨てる
原則3:減らす
原則4:自動化する
原則5:振り返る

 

この5つの原則を自分の中に育てていくために、役立つ考え方や行動習慣を提示していきます。
自分にとって、必要なモノと不要なモノを整理し、無駄を減らしていくことで”よはく”は生まれます。

 

必要・不要は、人それぞれで異なります。
つまり、”よはく”をつくり出すことは、「自分らしさ」を取り戻すことにも通じるわけです。

 

現代社会は、スマホをはじめ、気をつけていないと「いっぱいいっぱい」になる要因が溢れています。
ということは、『頭の中に”よはく”をつくり出すメソッド』はわたし達が身につけておくべき自己防衛法といえます。

 

”よはく”を生み出し、力を発揮できれば、さらに”よはく”を生む素地ができます。
すると、より力を発揮しやすくなり、生き生きした日常が手に入るという好循環につながっていくのです。

 

最近、毎日があっという間に過ぎていく・・・・。
そんなアナタに効く内容です。

 

◆”よはく”が力を引き出す!

頭の”よはく”のつくり方
鈴木進介 日本実業出版社 2022-3-25
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■【要約】15個の抜粋ポイント

今、私たちのまわりには多くのノイズが取り巻いています。
「ノイズ」とは、雑音・雑念・雑作業など本来意識を振り向けたいこととは関係がないことを指します。

 

考えごとや情報などで頭の中が、キャパオーバーを起こす前に少しでもノイズを減らせれば、「思考に”よはく”」ができます。
よはくができることで、しっかりと自分と向き合う余裕が生まれ、本当の自分の気持ちは何か?次はどこに集中すればよいか?などがわかるようになり、ノイズに邪魔をされず自分らしさを取り戻すことができます。

 

思考によはくをつくるためには、「もっと」の誘惑と圧力をかわし、本当に大切な少数のことに集中します。
つまり、「Do More」から「Do Less」への転換が必要というわけです。

 

●思考によはくをつくり出す「5つの原則」
原則1:自分の本質を明確にする
原則2:捨てる
原則3:減らす
原則4:自動化する
原則5:振り返る

 

●ジャーナリング(書く瞑想)の3ステップ
STEP1:手元にノートかメモを用意する
STEP2:5分間タイマーをセットする
STEP3:無心になって書き出す

 

ストレスに感じるなら目標を再設定する

 

1年後も覚えていそうな自分の心に引っかかることの解決だけに注力して、それ以外のことは思い切って忘れてしまうのも1つの方法です。

 

60%の完成度でもOKなことは意外と多いもの。
完璧を求めてしんどくなるくらいなら、思いきって”6割主義”を取り入れてみよう!

 

週に一度は直感で過ごす日をつくる

 

「何をすべきか」ではなく、「何をしたくないか」で考える”引き算思考”により、余裕がない毎日を少しでも予防していくのです。

 

時間の使い方を見える化し、「どこに集中すべきか?」を考えることは、ムダな時間に足を引っ張られることがないよう余裕を取り戻す作業でもあるのです。

 

はじめから何も内容がない「よはくの時間」を正規の予定と同列扱いでスケジュールに入れておくのです。

 

実際に起きた出来事、感じたこと、気づきなどを「心・技・体」の項目で、5分間書き出していくだけ。
(略)
日曜の夜は5分間ノートを使って振り返りをする

 

他人の反応を気にしたり気持ちを考えることはダメなことではありませんが、スタート地点を「自分は」にしなければ、他人に合わせるだけの思考になってしまいます。

 

「ヒト」に着目すると感情的に、「コト」に着目すると冷静になれる。
これが私の持論です。
ヒトとコトへの着目の仕方を切り替えるだけで、ヒートアップするあなたの頭はよはくを取り戻すことができるでしょう。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1829-1】週2日「よはくの時間」を予定に入れる

【1829-2】日曜の夜、5分間、ノートを使って振り返る

【1829-3】「自分は」を主語にして考える癖をつける

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】頭の”よはく”のつくり方
【著者名】鈴木進介著者情報
出版社日本実業出版社
【出版日】2022/3/25
オススメ度★★★★☆
こんな時に心の平穏や導きがほしいときに
キーワード思考自己対話メンタル
【頁 数】185ページ
【目 次】
第1章 「いっぱいいっぱい」からの卒業
第2章 思考に”よはく”をつくり出す「5原則」
第3章 人生をシンプルにする「頭の使い方」
第4章 ノイズに振り回されない「時間との付き合い方」
第5章 よはくが「人間関係」のストレスを減らすコツ

 

この本が、あなたを変える!

頭の”よはく”のつくり方
鈴木進介 日本実業出版社 2022-3-25
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鈴木進介さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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