【書評:1814冊目】魔法の読書法(望月俊孝)

【費用対効果を意識するだけで読書は変わる!】
「魔法の読書法」開発者・望月俊孝氏が、『魔法の読書法』と題して、核となる『多読×精読=”ROI速読法”』を解説しながら、費用対効果抜群の読書法を伝授する一冊。

■書籍の紹介文

読書について。
あなたはどんな意見をお持ちですか?

 

本書は、取り組むことで、人生が変化し、挑戦でチャンスをつかみ、豊かになっていく『ROI速読法』を中心とした、費用対効果抜群の読書法を伝授する一冊。

 

読書を理屈で否定しがちな人にほどオススメかも。
読んでまずこのように感じました。

 

最新の研究データや過去の文献をもとに、読書の有用性がきちんと説明されています。
読んでいくうちに、否定の根拠がやさしく覆されていくような感覚になるとおもいます。

 

なかでも、下記の一文には、「やっぱり読書だよね」と個人的に勇気づけられました。
リーダー(読書家:Reader)はやがてリーダー(指導者:Leader)になっていく

 

速読や多読と聞くと「テクニック偏重?」とおもわれるかもしれませんが安心してください。
本を読んでいる人間からすると、とてもオーソドックスな読書法になっています。

 

誰でもどんな本でも素早く読みこなす速読法は存在しえません。
著者のこの言葉からも、信頼感を覚えます。

 

読書をしたら成功するという論理は成り立ちません。
ですが、成功者と呼ばれる人たちの多くは読書家であることは紛れもない事実です。

 

では、成功者は読書をどうやって役立てているのか。
その一端が、著者もくり返し述べる『投資対効果』なのだとおもいます。

 

読書に『投資対効果』を展開させていく方法。
それは本書の中に。

 

◆読書に魔法をかける!

魔法の読書法
望月俊孝 イースト・プレス 2022-2-17
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■【要約】15個の抜粋ポイント

人生を変える秘訣は「驚く」ことです。
期待を超えた驚きを体験することで、学習が始まり、生きていく力が湧いてくるのです。

 

ビル・ゲイツは読書をこう定義します。
「新しい知識をすでに知っていることに結びつける作業」

 

読書は、本というフィールドで行われる「理性」と「感性」の冒険です。

 

私達は本を読むときは自然に「自分ごと」として、登場人物の状況変化を通して、現実世界のシミュレーションを始めるのです。
本のジャンルは関係ありません。
前述のような、単純な物語ですら私達の脳内の感覚・運動領域はフル回転していたのですから。
つまり、すべての本は、脳にとって「人生の指南書」なのです。
そこで別の人生や世界の見方を体験し、読後の人生に活かそうとします。

 

読書で大切なのは、「1ブック・3ポイント・1アクション」。
1冊の本から、3つのポイントを必ず学び、まず1つは現実世界で実践してみることです。
これをしている人はほとんどいません。

 

古今東西の成功法・夢実現法の真髄は次の一言で表現できるのです。
「夢が叶った状態をありありとイメージし、すでに達成したかのように味わうこと」

 

人の行動の原動力は、「既知の解説」ではなく「未知への質問」です。
「知らない」ことを知ったときに、初めて行動し変化できるのです。

 

●読書が人生を変える「3つのメカニズム」
①行動の原動力である「未知の質問」
②リアルの経験やコミュニケーションのための「事前の認識」
③人生に学びを活かす「応用力」

 

「表情から『感情』を読む」のも「文字から『情報』を読む」ことも、脳からすれば同じ回路を使った同じ種類の行為ということです。
脳にとっては、リアルな面会も読書も「社交」です。
読書は、社交の場数を踏んでいることと変わりません。
大物政治家やビジネスリーダーは、そろって読書家であり、運命の1冊に夢中になった時期があるのはこのためです。
リーダー(読書家:Reader)はやがてリーダー(指導者:Leader)になっていくのです。

 

【ステップ1】今読んでいる本が、本当に今の自分の人生を変えるために必要か?
【ステップ2】必要だとしたら、すぐに活かせる部分はどこか?
【ステップ3】活かせるとしたら、どのように活かし、実践するか?
この3つを素早く判断して読み進めるのが「速読」です。

 

「読書速度は、眼球運動のコントロールよりも、その人の言語処理能力次第である」
結局、誰でもどんな本でも素早く読みこなす速読法は存在しえません。
入門書から始めて、徐々に専門用語と理論展開に慣れていく。
それが最も意味のある速読法なのです。

 

●「オーディション・リーディング」の10ステップ
【ステップ1】今、読書で解決したい課題・得たい目的を明確にする…約30秒
【ステップ2】リラックスして速読脳を目覚めさせる…約30秒
【ステップ3】目次・帯・表紙から3つの質問を作る…約2〜3分
【ステップ4】答えを予測する…約1分
【ステップ5】理想の状態をイメージする…約10秒
【ステップ6】認知のレンズを拡大させる…約70秒
【ステップ7】人生に役立てるヒントを探す…約10〜15分
【ステップ8】学んだことを自分の経験と結びつける…約2分
【ステップ9】自分の次の行動を決める…約2分
【ステップ10】メモを残し「投資対効果」を最大化する

 

読書会では、他の参加者がそれぞれの人生をもとに、同じ本を違う切り口で語るさまを聞くことができます。
これにより、自動的に自分がその本から得た信念を見直すことができます。
さらに、読み落としていた部分を補い、同じ本からより多くの知恵を吸収し直せるのです。

 

一番良い本に出会えるときはいつか?
答えは1つ!「一番悩んでいるとき」です。

 

年に数冊しか読まないとしたら、運命の1冊に出会うチャンスを一生得られないことだってありえます。
だからこそ、「1ブック・3ポイント・1アクション」の精神で速読、多読していくことをお勧めします。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1814-1】「1ブック・3ポイント・1アクション」を実践する

【1814-2】「自分の人生を変えうる本か?」の視点で読み進めるか判断する

【1814-3】悩みや不安を大きく感じたときは書店へ行く

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】魔法の読書法
【著者名】望月俊孝著者情報
出版社イースト・プレス
【出版日】2022/2/17
オススメ度★★★☆☆
こんな時に読む力を身につけたいときに
キーワード読書術インプット勉強法
【頁 数】304ページ
【目 次】
第1章 学校では教えてくれない「学習」の教科書 虎の巻
第2章 読書で脳に起きていること
第3章 どん底から偉大な未来をつかむ!
第4章 3万冊から選んだ「お金」と「時間」から自由になるための9冊の智慧
第5章 読書で人生が上手くいってしまう3つのメカニズム
第6章 初公開!最速で人生を変える1行と出会う魔法の読書法「オーディション・リーディング」
第7章 あなたの豊かさの最良の第1歩 シンクロ読書会の完全主催者マニュアル
第8章 未来の世代のために 本から始まる終わらない4Cの旅

 

この本が、あなたを変える!

魔法の読書法
望月俊孝 イースト・プレス 2022-2-17
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望月俊孝さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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