【書評:1769冊目】心をつかむ超言葉術(阿部広太郎)

【言葉を磨くことは、人生を磨くこと】
コピーライター・阿部広太郎氏が、『心をつかむ超言葉術』と題して、だれでも心をつかむ言葉はつくることができると断言し、そのために知っておきたい言葉術を指南する一冊。

■書籍の紹介文

あなたを表す言葉を考えてください。
さて、どんな表現がでてきますか?

 

本書は、『言葉を選ぶことでどう生きるかを選べる』という信念のもと、選ぶ言葉を濃くしていくために知っておきたい「言葉術」を指南する一冊。

 

自分を表す言葉、急に聞かれてもパッと出てきませんよね。
ただ残念なことに、出てこないということは自分と十分に向き合えていない証左なのです。

 

「言葉が人をつくる」という表現があります。
それだけ、わたし達は言葉に影響されて生きているのです。

 

たとえば、自分の”名前”です。
人は、自分の名前に込められた想いのとおりの人生を歩むといわれています。

 

一生のうちで、一番多く書く言葉は”自分の名前”です。
だからこそ、意識無意識に関わらず、その言葉の影響を受けた人生になっていくわけです。

 

ということは、そのほかのことについても同じことが言えるのではないか。
つまり、「どう生きたいか」「どんな仕事をしたいか」など、人生に関することにも言葉の力を活かしていくのです。

 

人生に関すること1つ1つに対して、キャッチコピーのように言葉を選ぶ。
その選んだ言葉によって、自分をつくっていく。

 

違和感があれば、言葉を選び直し、理想の自分を引き寄せていく。
これをくり返すことで、言葉はどんどん磨かれていき、自分はもとより他人の心をもつかむ言葉になっていきます。

 

こうなれば、自分自身を表す言葉も、自分の仕事を表す言葉も、パッと出てくるようになります。
「言葉が人をつくる」、その言葉を磨く分だけ自分も磨かれていく

 

コピーライターの言葉の技術を、生き方にも応用した一冊。
節目節目に何度も読み返す姿が目に浮かびます。

 

◆言葉が人生をつくる!

心をつかむ超言葉術
阿部広太郎 ダイヤモンド社 2020-3-5
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■【要約】15個の抜粋ポイント

「伝わる」とは、受け取った相手が頭の中で「思い出せる」ことを言うのではないだろうか。
思い出してもらうためには、当然ながら覚えてもらう必要がある。
たくさんある自分の情報の中で、自分が届けたいものは何か?
言い換えれば、「自分の何を相手に覚えてもらいたいのか」を決めよう。

 

自己紹介の目的は「興味の入口」をつくることだ。
自己紹介ですべてを伝え切ることなんて不可能。
「もう少し会話してみたいな」「あの件について話を聞いてみたいな」そう思ってもらえたらばっちりだ。

 

言葉とは何だろうか?
辞書を調べた。語源を調べた。そこからマイ定義を導いた。
心の種から言葉が生まれる。
心に思うことを、相手に伝える手段のすべてが言葉だ。
書き言葉。話し言葉。歌う言葉。手の言葉。体の言葉。
ダンスの言葉。映像の言葉。写真の言葉。
僕たちは言葉があることでつながり合える。
僕たちは言葉があることで分かち合える。

 

言葉選びに対する執着心は見えるものを変えていく。
あなたの言葉から生まれる情景を色鮮やかにしていくはずだ。

 

あんな風に伝わると嬉しいな、こんな動きをつくれたら喜んでもらえるかなと、目指すべき幸福を考え、言葉に「→(矢印)」を込める、そんな「言葉の企画」が僕の仕事だと考えているし、僕の考え方をあなたに全部伝えたい。

 

マグマのような燃えたぎる熱い想いを、そのままぶつけても相手は火傷してしまう。
悲鳴だけでは共鳴されない。
マグマの熱から、みんなが集まってくる温泉の適温にするためには、その感情の奥にある本心を丁寧に丁寧に汲み上げていくことが必要だ。

 

矢印を自分でつくるためにどうすればいいか、言葉を企画する考え方を編み出した。
自分の「経験」から「本質」を見つけ出し、そこから「企画」を生み出す。
この企画の思考フレームは、3つの接続詞を使うことで劇的に考えやすくなる。
どうか活用してもらえたら嬉しい。
「そもそも」
「たとえば」
「つまり」

 

あなたが感動していなければ、それを受け取る人も感動しない。

 

スマホに検索ワードを入れただけではわからないことがある。
自分の体をまるごと目にして、耳にして、鼻にして、口にして、手にする。
五感を駆使したら現場にある情報量は5倍だ。
行動することでつかみにいこう。

 

名付けをする際に、対象の奥底にある意志を意識したい。

 

SNSは、自分を増やす手段でもあるのだ。
今こうしている瞬間にも僕のSNSアカウントを見てくれている人はいる。
少なくとも一人はいる。
自分の代わりに他人と出会える。
それが発信すると言うことなんだ。

 

書くのはまず自分のためでいい。
「一番大切にすべき読者は自分だ」と思うのだ。
その文章の中に自分の喜びがあるかどうかがとても大切。

 

あなたがまさに記事を書き上げる時に、今から書く3つのポイントを思い出してほしい。
文章を磨き上げる力になりたい。
①「入口」で心をつかまれるか
②ストレスなく読み進められるか
③読み終えた後に感情を味わえるか

 

これからの時代、自分らしく働いていくためのキーワードはこうだ。
行動、企画、発信。
この3つは漠然と並んでいる訳ではない。
行動←企画→発信
企画というエンジンを積み、行動と発信の両輪で突っ走る。
それさえできれば、あなたの「自分の仕事」の領域はどんどん広がっていく。

 

自問自答を繰り返すことで、あなたの言葉が濃くなっていく。
企画を考えて、企画書をつくることは、「自分」と向き合うことの連続だ。
だからこそ、自分が心の底から信じられる本当にいいと思う答え、つまりは企画があるなら、どんどんやるべきだし、つまずいたらまたそこで問うてみればいい。
企画することは、自分の人生を選ぶこと。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1769-1】「相手に何を覚えてもらいたいか」を伝える前に整理する

【1769-2】どの言葉を選ぶか、言葉選びには執着する

【1769-3】五感を使って感動する体験をたくさんする

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】心をつかむ超言葉術
【著者名】阿部広太郎著者情報
出版社ダイヤモンド社
【出版日】2020/3/5
オススメ度★★★★☆
こんな時に生き方に迷ったときに
キーワードメンタルことばのチカラ自己対話
【頁 数】320ページ
【目 次】
第1章 自己紹介をしてみよう
第2章 言葉の正体
第3章 言葉に矢印を込めよう
第4章 感動屋になろう
第5章 名付けの力
第6章 SNSで発信しよう
第7章 企画書はラブレターだ

 

この本が、あなたを変える!

心をつかむ超言葉術
阿部広太郎 ダイヤモンド社 2020-3-5
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阿部広太郎さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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