【書評:1815冊目】人望が集まる人の考え方(レス・ギブリン)

【人間関係の構築は、人間の本性の理解から】
心理カウンセラー/レス・ギブリン氏が、『人望が集まる人の考え方』と題して、自分の心も相手の心も満たされる、人生が豊かになっていく人間関係の築き方を指南する一冊。

■書籍の紹介文

人間関係に関する悩み。
いま、どんなものを抱えていますか?

 

本書は、よい人間関係のためには人間の本性をしっかり学ぶことだと提起し、自分も関わる人も幸せに満たされていく人間関係の築き方を指南する一冊。

 

自分が求めているものを手に入れる。
その引き換えに、相手が求めているものを与える。

 

よい人間関係とは、これ以外にないと主張します。
このことを実践できていれば、後ろめたさを感じず、自分が求めるものをどんどん手に入れていいと説きます。

 

では、どうやって実践すればいいのか。
自分が求めているものを手に入れながら、相手も満足させる技術をマスターする方法が本書にまとめられています。

 

重要なポイントは、人間の本性をきちんと理解すること
人間関係における齟齬や悩みのほとんどは、人間の本性をよく理解していないことで起こるからです。

 

逆に捉えれば、人間の本性を理解できていれば、理想的な人間関係を築けるのです。
もちろん、理解に必要となる実用的なノウハウも示されているので安心して習得を進めることができます。

 

人生における最大の問題ともいえる「人間関係」。
ここに自信を持つことができれば、それだけ人生は豊かなものになっていきます。

 

基本原理に基づいた普遍的なテクニック。
何度も何度も読み返したくなる空気に包まれた一冊です。

 

◆これは良書!

人望が集まる人の考え方
レス・ギブリン ディスカヴァー・トゥエンティワン 2022-2-18
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■【要約】15個の抜粋ポイント

人間関係の技術をしっかりマスターすれば、成功への道のりの約85%と幸福への道のりの約99%の地点に到達することができる。
これは多くの科学的研究で証明されている。

 

人間関係の極意とは、お互いの自尊心を満たすようなやり方で相手と関わることだ。
これこそが人と関わって本当の成功と幸福を手に入れる唯一の方法である。

 

●人間関係の4つのルール
①すべての人は程度の差こそあれ自分本位である
②すべての人は自分に最も強い関心を抱いている
③すべての人は自分が重要だと感じたがっている
④すべての人は他人に認められたいと思っている

 

・あなたは他人の価値を認める力を持っている。
・あなたは他人が自分を好きになるのを手伝う力を持っている。
・あなたは他人を受け入れて大切に扱う力を持っている。
以上のとおり、あなたは人々が求めてやまない莫大な「隠れ資産」を持っているのだ。

 

相手を信頼していることを知らせれば、相手は自分が信頼に値する人物であることを証明しようと努める。

 

自分が望む「主音(相手と接する際の最初の言葉と動作)」で会話を始めれば、相手の行動と態度を驚くほどコントロールすることができる。
たとえば、自分を真剣に受け止めてほしいなら、真剣な調子で始めよう。
実務的なやりとりを望むなら、実務的な調子で始めよう。
気楽なやりとりを望むなら、気楽な調子で始めよう。

 

●人々をひきつける3つの条件
第1の条件:相手を受け入れる
第2の条件:相手を認める
第3の条件:相手を尊重する

 

相手が友好的な態度をとってくれるのを待つのではなく、自分から率先して友好的な態度をとろう。
おそらく相手も友好的な態度をとってくれるはずだ。

 

自分が話すより相手に話させたほうが、あなたの評価は上がる。
相手はあなたを思いやりのある人だと感心し、好意を抱くだろう。
念頭に置くべきルールとして、自分がこの状況で何を求めているかをたえず心の中で自問しよう。
自分の素晴らしさをアピールして自己満足に浸るか、相手に話をさせて自分に好意を抱いてもらうか。
自己満足に浸りたいなら自分のことを延々と話せばいいが、あなたはなんの利益も得ることができない。

 

相手の話にじっくり耳を傾ければいいのだ。
相手の話をひと言も聞き漏らすまいという姿勢で一生懸命に耳を傾ければ、「とても利口な人」と評価してもらえる。

 

●相手の自尊心を傷つけずに議論に勝つ6つのルール
ルール1:相手に意見を述べさせる
ルール2:答える前に少し間を置く
ルール3:100%勝とうとしない
ルール4:控えめな態度で主張する
ルール5:第三者に代弁してもらう
ルール6:相手の面子をつぶさない

 

「この問題について意見を聞かせてほしい」「あなたならどう解決するか教えてください」と言うと、相手は自分が信頼されていることを実感して親近感を抱く。
このテクニックを相手との信頼関係を築く糸口として活用しよう。

 

ほめ言葉をかけて自分の気持ちを伝えよう。
自分が感謝していることを言わなくても相手はわかってくれると思ってはいけない。
相手の行為に対する感謝の気持ちをきちんと伝えることによって、相手はあなたのためにもっと尽くしたくなる。

 

●相手に注意を与えて成果を上げるための7つのルール
ルール1:一対一で注意を与える
ルール2:ほめ言葉で前置きをする
ルール3:相手の行為に注意を与える
ルール4:正しい方法を教える
ルール5:要求ではなく依頼をする
ルール6:注意は1回にとどめる
ルール7:友好的に話を終える

 

人間であるかぎり、なんらかの欠点を持っているはずだ。
ここで言う「欠点」とは道徳的な意味ではなく、人生で手に入れたいものを遠ざけている悪いクセのことだ。
自分が損をしている原因を取り除けば、成功と幸福をずっと簡単に手に入れることができる。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1815-1】信頼している相手には、信頼していることを積極的に伝える

【1815-2】自分から積極的に友好的な態度をとる

【1815-3】聞き漏らさない姿勢で相手の話を聞くことを意識する

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】人望が集まる人の考え方
【著者名】レス・ギブリン
出版社ディスカヴァー・トゥエンティワン
【出版日】2022/2/18
オススメ度★★★★★
こんな時に明日の人間関係を良くしたいときに
キーワード人間関係人脈術話し方
【頁 数】255ページ
【目 次】
Part1 人間の本性をうまく活用する
Part2 友情をはぐくんで相手を味方につける
Part3 効果的な話し方で成功する
Part4 相手にうまく働きかける
Part5 人間関係のワークブック

 

この本が、あなたを変える!

人望が集まる人の考え方
レス・ギブリン ディスカヴァー・トゥエンティワン 2022-2-18
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レス・ギブリンさん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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