【書評:1725冊目】幸せなチームのリーダーがしていること(船見敏子)

【幸せなチームをつくる”5つの法則”】
公認心理師・船見敏子氏が、『幸せなチームのリーダーがしていること』と題して、幸せこそが人とチームを伸ばすと説きながら、幸せなチームを構築していく方法を解説する一冊。

■書籍の紹介文

”幸せ”な職場(チーム)。
あなたにとって、それはどんな場所ですか?

 

本書は、10万人のメンタルケアに携わってきた経験から導き出した、これからの時代、チームとメンバーが”幸せ”に伸びていく具体的なマネジメント方法を解説する一冊。

 

冒頭の問いへの答えは、まさに十人十色です。
リーダーにはリーダーの、若手には若手の、それぞれの理想があります。

 

でも、たった一つだけ共通していることがあります。
それは、「幸せに働きたい」という想いです。

 

この想いを皆で共有し、高め合っていく。
これが自然とできている組織が、著者のいう”幸せなチーム”です。

 

本書では、”幸せなチーム”をリーダーとして牽引していく方法が解説されています。
近年、日本企業にも浸透しはじめた概念「ウェルビーイング」に基づくチームマネジメントが学べます。

 

チームのため、会社のため、自我を抑えて仕事に没頭する。
その先に、「幸せ」が待っていると信じて・・・。

 

このような時代は過ぎ去りました。
これからは、チームメンバーが幸せになることに注力することで、チーム(会社)を伸ばしていく時代です。

 

「成果をあげるから幸せになる」から「幸せになるから成果があがる」へ。
リーダーとして、この発想の転換をするために必要なポイントが収録されています。

 

「最近メンバーに元気がないな・・・」
「自分の言動がチームに響かないな・・・」
「自分のやり方はチームのためになっているのかな・・・」

 

このように悩むリーダーを救う一助になるかもしれない一冊です。
リーダーであるあなたが”幸せ”になるためにも、ぜひ読んでみてください。

 

◆”幸せ”を中心軸に。

幸せなチームのリーダーがしていること
船見敏子 方丈社 2021-9-30
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■【要約】15個の抜粋ポイント

何かを手に入れたから幸せになるのではありません。
幸せファーストだから、結果的に成功するのです。

 

「心身の健康度」が高い人たちは、
自分の責任や役割分担がはっきりわかっていて、仕事に意義ややりがいを感じている。
プライベートでの心配事が少なく、揺るぎない自信を持っている。
もちろん、心身ともに健康である。
ーーーこのような傾向が強いということになります。

 

●幸せなチームの5つの法則
第1の法則:仕事の負荷がいいあんばい
第2の法則:自由度が高い
第3の法則:仕事の充実度が高い
第4の法則:認め合う文化がある
第5の法則:チームワークが良い

 

心の体の調子に意識を向けてみてください。
絶好調のときを10点、最悪のときを0点とします。
今の点数は何点か?を考えてみてください。
8〜10点なら、いいあんばい。
ストレスがちょうどいい具合に保たれ、パフォーマンスが上がりやすい状態です。

 

結果が思うようなものでなかったとしても、プロセスをしっかりと承認すること。
「自分は今までにないほど頑張った」という成功体験が、「対処可能感」をおおいに高めます。

 

どんな状況だったのかを時系列で聴いていきつつ、辛い、苦しいなどのマイナス感情を言語化し吐き出してもらいます。
言語化することで気持ちが整理され、それを吐き出すことで気持ちが浄化される効果があります。

 

人が「変わろう」「頑張ろう」「一歩踏みだそう」と思えるのは、他者から心底信頼してもらえていると感じたときです。
リーダーは、ただ仕事を任せるだけでなく、信頼して任せなければいけません。

 

自由性を高めるには、感情を意識して表現するようにします。
嬉しいときには「嬉しい」、楽しいときには「楽しい」と、口に出したり文章に書いたりして表現するのです。
チーム内で感情表現を使ったやりとりを積極的にするようにしてください。

 

何事も、漫然とやっていては成果は上がりませんし、楽しさも感じられません。
また、慣れが生じてくるとやりがいも薄れます。
時折、仕事を見つめ直すことは大事な作業です。

 

「ほめて育てる」というのは、耳障りのいいことを言って持ち上げることではなく、強みを伝え、承認して、自信と意欲を高めてもらうサポートをしていく、ということです。
叱らないということでは決してありません。

 

信頼を築く基本はあいさつ。
上に立つ人ほどあいさつを元気にして、認め合う文化の土台を築きましょう。

 

自分の価値観は横に置き、相手の立場に立って「本当に伝えたいことは何か」を聴き取って理解していく。
答えを出したり一方的にアドバイスするのではなく、相手に考えさせるーーーそれが、「聴く力」です。
このように聴ければ、信頼関係は高まります。

 

そもそもチームワークとは、ただ単に協力し合って作業することではなく、
・ワクワクするビジョンがあること
・全員がそのビジョンを理解していること
・全員が自分の役割をわかっていること
・信頼関係があること
これらの条件が揃っていることが重要です。

 

人は自分で決めたことは実行しようとするもの。
「半年後、自分たちはどんなチームになっているのだろう?」
と、ポジティブに問いかけてみてください。
きっと、思いもよらない理想像が飛び出してくるはずです。

 

チームとして目標に向かって行くことの大切さを胸に、助け合いながら進めることができるようになるためにも、情報共有を徹底的に行い、各人の仕事の可視化をすることは、メンバーにとってもチームにとってもハッピーな結果を招きます。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1725-1】寝る前に、今日1日よかったことを書き出す

【1725-2】積極的にストレッチを取り入れる

【1725-3】タンパク質をしっかりと摂取する

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】幸せなチームのリーダーがしていること
【著者名】船見敏子著者情報
出版社方丈社
【出版日】2021/9/30
オススメ度★★★☆☆
こんな時に明日のリーダー力を磨きたいときに
キーワードリーダー指導力組織改革
【頁 数】208ページ
【目 次】
第1章 幸せだから、チームは伸びる
第2章 幸せなチーム・第1の法則 仕事の負荷がいいあんばい
第3章 幸せなチーム・第2の法則 自由度が高い
第4章 幸せなチーム・第3の法則 仕事の充実感が高い
第5章 幸せなチーム・第4の法則 認め合う文化がある
第6章 幸せなチーム第5の法則チームワークが良い

 

この本が、あなたを変える!

幸せなチームのリーダーがしていること
船見敏子 方丈社 2021-9-30
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船見敏子さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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