【”拝金教”という病に毒されるな!】
作家・佐藤優氏が、『お金に強くなる生き方』と題して、現代社会に蔓延る資本主義の仕掛けや依存症から自分を守り、お金に振り回されずに強く生きていく知恵を指南する一冊。
もくじ
■書籍の紹介文
通勤などの移動時間。
どんなことをして過ごしていますか?
本書は、資本主義経済に潜むさまざまな仕掛けから自分を守ろうと警鐘を鳴らしながら、お金に振り回されずに強く生きていく知恵を指南する一冊。
・スマホを操作する
・ゲームアプリで遊んでいる
・SNSで友人とコミュニケーションしている
移動時間というと、このように過ごしている方も多いのではないでしょうか。
ここに警鐘を鳴らすのが、本書です。
ごく”普通”とおもわれる過ごし方も、仕掛けに踊らされている。
無意識のうちに依存症になっていると指摘します。
仕掛けがあること、依存症の危険性があること。
このことを常に意識していないと、せっかく稼いだお金も一向に貯まらない。
本来ならば必要ない部分にも、お金を使わずにはいられない体質になってしまうと指摘します。
スマホアプリにどんどん課金してしまうのは、その典型と言えるかもしれません。
一度陥ってしまうと、抜け出すのは困難です。
自分ではコントロールできているとおもっていても、どうしようもない泥沼にハマってしまうリスクに、だれもが晒されているのです。
◎お金を使わないと生きていけません
◎お金を使うことで危険に晒されるかもしれません
この相反する要素の中を、いかに折り合いをつけて生きていくか。
そのヒントとなる考え方が学べる一冊です。
お金の使い方を見直すのに、おおいに参考となる内容。
なぜかいつもお金が足らないなどと悩む人にとっては、特にオススメです。
◆なぜ、そこにお金を使うの?
お金に強くなる生き方
佐藤優 青春出版社 2015-10-2
売上ランキング(公開時):171,347
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■【要約】15個の抜粋ポイント
年収300万円台で普通だと考え、そのうえでその収入でいかに上手に、豊かに生きることができるか。
300万円台を400万円台、500万円台に増やすにはどうすればいいか。
もっと現実的にお金の話をしていくべきでしょう。
自分は資本家ではなく、労働力を売っている立場であるという「見極め」。
だからこそ収入には限界があるという「見切り」。
この「見切り」と「見極め」は、諦めや絶望ではありません。
むしろこれからのお金に対する向き合い方、つき合い方は、その見極めから始まります。
その見極めがあるからこそ、お金とある程度の距離を保ちながら、いい関係を築くことができるのです。
国家の仕組みや社会の成り立ちそのものが、そこで暮らす人たちのお金への意識、お金との向き合い方に大きく影響します。
私たち日本人のお金に対する意識が大きく変わりつつあるのは、まさに今大きな時代の変わり目に直面していることの表れです。
3分の1の家庭で貯蓄ゼロになるほど家計に余裕がないのが現状ですが、できれば貯蓄は年収の2倍の金額を持っていたいところです。
カードを使わず現金主義に徹する生活を一カ月してみるとお金に対する感覚が磨かれ、自分のおおよその消費傾向がわかります。
たとえば手取り給料が26万円だとしたら、半分の13万円を下ろして、そのお金だけで何日暮らせるか試してみる。
これが自分の想定より早くなくなってしまうようなら、消費パターンを見直すべきです。
こういう時代だからこそ大きなものを狙わず、それより自分の半径5メートルを見直す。
自分自身が手を伸ばせば変えられたり、つくり上げたりできるリアリティから見つめ直すべきなのです。
●お金を儲けるのは3つの方法のみ
(1)他人ができないことをやる
(2)人が嫌がる仕事をする
(3)まだ人が気がついていない商売
ビジネスで成功するポイントは、初期投資を抑えると同時にできるだけ借金をしないで始めること。
投資をやる場合は、
「あくまで余裕資金でやる」
「可処分所得の半分以内に抑える」
「短期投資で一気に利益を狙わない」
というポイントをぜひ押さえてください。
サラリーパーソンであれば、入るほうを増やすよりは出るほうを制したほうがはるかにお金が貯まる確率は高くなります。
食うか食われるかという厳しい弱肉強食の現代資本社会の社会で、いかに自分を守るか。
恐ろしい世界に踏み込まず上手に世の中を渡っていくか。
そのためのマネー防衛学、マネー衛生学を多くの人が身につけるべきです。
自分の行動にしっかり理由づけできていることが大切
どんなに絆の強い友情に見えても、大人同士のつき合いではどうしてもお金が絡んでくる。
この現実をしっかり認識することが大前提です。
あらゆる人生の問題に関して、お金は必ずその原因のひとつにはなっている。
だからといって、お金があればすべてが解決するわけではない。
これが私の中での結論です。
「お金のない生活、社会はどうなるのか」と、あり得ない状況を想像してみることです。
日ごろ当たり前だと思っていることや、当然だと考えている前提を疑ってみる。
同じように、この世に「国家がなくなったら」「会社というものがなくなったら」「家族という単位がなくなったら」という問いを発してみると、これまでにない新しい考え方や視座を発見する糸口になるはずです。
■【実践】3個の行動ポイント
【629-1】年収の2倍の貯蓄を達成するための計画を考える
【629-2】固定支出を除き、1万円で何日生活できるか実験してみる
【629-3】お金を使う時に「なぜ使うのか?」の理由づけを行う
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】お金に強くなる生き方
【著者名】佐藤優
【出版社】青春出版社
【出版日】2015/10/2
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】お金と賢く付き合いたいときに
【キーワード】お金、資産形成、生き方
【頁 数】192ページ
【目 次】
第1章 私たちを衝き動かすお金という幻想
第2章 大格差時代を生き抜くお金の極意
第3章 プロに騙されずにお金を増やすには
第4章 人生を台なしにしないお金の実学
第5章 お金と人間の幸福な関係を考える
この本が、あなたを変える!
お金に強くなる生き方
佐藤優 青春出版社 2015-10-2
売上ランキング(公開時):171,347
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佐藤優さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)
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