【書評:1585冊目】1兆ドルコーチ(エリック・シュミット他)

【シリコンバレーの覇権を生み出した男の物語】
Google会長/エリック・シュミット氏を含む3名が、『1兆ドルコーチ』と題して、シリコンバレーの伝説と称される”ビル・キャンベル”氏の教えを考察する一冊。

■書籍の紹介文

世界を席巻するシリコンバレーのテック企業。
この勢いはどこから生まれたとおもいますか?

 

本書は、”シリコンバレーの伝説”と称される、エグゼクティブコーチのビル・キャンベル氏が説いた教えを、Googleの最高幹部3人が思い出をふり返りながら考察する一冊。

 

スティーブ・ジョブズが無二の親友と慕った男。
倒産寸前のAppleが、時価総額数千億ドル企業へと飛躍する助けをした男。
突飛なスタートアップに過ぎないGoogleが、時価総額数千億ドルへと飛躍する助けをした男。


 

『ビル・キャンベル』という人物の影響力は圧巻のひと言です。
この人物がいなかったら、今日のシリコンバレーの覇権はなかったことでしょう。

 

そんな人物が、シリコンバレー中に”布教”した「成功の教え」が詰まった一冊です。
紐解かれていく人物像や教えに触れると、おそらく衝撃を受けることでしょう。

 

現在、なにかと否定されがちな「昔気質の昭和の親方」的なリーダー。
読んでいるうちに、このような人物像が、わたしの頭の中には勝手に出来上がっていきました。

 

口は悪いけど、世話焼きで情に厚くて、人が大好き。
気を許し信用した人のためなら、お節介と言われようがどこまでも助けたい。

 

そんな人物が、現在のシリコンバレーの覇権を生み出した。
このギャップがたまらなく好奇心を掻き立てられます。

 

人と人が深くつながることで、圧倒的な力が生まれる。
どこかの国で忘れ去られようとしている教えが、ここに書かれています。

 

◆人間をひたすら磨け!

1兆ドルコーチ
エリック・シュミット他 ダイヤモンド社 2019-11-14
売上ランキング(公開時):8
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■【要約】15個の抜粋ポイント

ビル・キャンベルは1兆ドルにも値するコーチだった。
いや、1兆ドルは彼が生み出した価値に遠くおよばない。
彼はスティーブ・ジョブズがつぶれかけのアップルを立て直し、時価総額数千億ドルの会社にするのを助けた。
ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン、エリック・シュミットがスタートアップだったグーグルを時価総額数千億ドルの企業にするのを助けた。
これだけでも1兆ドルを大きく超えているが、ビルがアドバイスした企業はほかにも数知れない。

 

コーチはどんなスポーツチームにも欠かせない。
最高のコーチは、すぐれたチームにさらに磨きをかける。
ビジネスも同じだ。
テクノロジーがあらゆる業界、消費者生活の隅々にまで浸透し、スピードとイノベーションがカギとなるこの時代、成功を収めるには、企業文化にチームコーチングを組み込むことが必須となる。
力のある人たちを強力なチームとして束ねるには、コーチングに勝る方法はない。

 

ビルは一人のソフトウェアエンジニアに、マネジャーがほしいかと尋ねた。
ええ、という返事だった。
なぜだ?
「何かを学ばせてくれる人や、議論に決着をつけてくれる人が必要だから」

 

ビルもよく言っていた。
「君がすぐれたマネジャーなら、部下が君をリーダーにしてくれる。リーダーをつくるのは君じゃない、部下なのだ」と。

 

あらゆるマネジャーの最優先課題は、部下のしあわせと成功だ。

 

信頼とは「約束を守ること」だ。

 

相手の能力を、相手が自分で思っているよりさらに深く信頼せよ。
そしてもっと勇敢になるようハッパをかけよ。

 

ビルが指針とした原則は「チーム最優先」であり、彼が人々に何よりも求め、期待したのは、「チーム・ファースト」の姿勢だった。

 

●ビルが求めた”4つの資質”
(1)知性
(2)勤勉
(3)誠実
(4)グリッド

 

勝利を目指せ。
だが献身、チームワーク、誠実さをもって、つねに正しく勝利せよ。

 

ビルは人を大切にした。
どんな人にも敬意をもって接し、名前を覚え、温かい言葉をかけた。
彼らの家族のことを気にかけ、言葉より行動でそれを示した。

 

仕事でも仕事以外でもコミュニティをつくれ。
人々が絆で結ばれるとき、チームはずっと強くなれる。

 

職場の同僚を愛することは、そう簡単にはできないかもしれない。
それでも、自然にできるようになるまで練習を積め。

 

ビルはすべての人をまるごとの人間として理解し、そうすることによって、彼らにビジネスパーソンとして力を発揮させた。
彼は人間的価値を高めることがビジネスの成果をもたらすことを知っていた。

 

世の中には多くの難題があり、それらはチームにしか解決できない。
そうしたチームにはコーチが必要なのだ。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1585-1】約束を守る

【1585-2】敬意をもって、人と接する

【1585-3】関わる人を愛する練習を積む

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】1兆ドルコーチ
【著者名】エリック・シュミットジョナサン・ローゼンバーグアラン・イーグル
出版社ダイヤモンド社
【出版日】2019/11/14
オススメ度★★★★★
こんな時に明日のリーダー力を磨きたいときに
キーワード指導力人間関係信用残高
【頁 数】304ページ
【目 次】
1:ビルならどうするか?
2:マネジャーは肩書きがつくる。リーダーは人がつくる
3:「信頼」の非凡な影響力
4:チーム・ファースト
5:パワー・オブ・ラブ
6:ものさし

 

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