【書評:1584冊目】僕たちはヒーローになれなかった。(葉田甲太)

【We are all heroes!】
医師・葉田甲太氏が、『僕たちはヒーローになれなかった。』と題して、国内外のボランティア活動で感じる葛藤を綴りながら、「生きる意味」を考える、自己啓発書的な実話。

■書籍の紹介文

自分が生きている意味。
考えたことがありますか?

 

本書は、自分と誰かのために行動している時こそうまくいくと提起し、国内外のボランティア活動での葛藤を綴りながら、「生きる意味」を考える一冊。

 

一番好きなのは、人が笑顔になった瞬間。
その瞬間を少しでも多くつくるためなら、頑張ってみたいとおもう。

 

これが、現時点での著者の「生きる意味」。
ここにたどり着くまでの葛藤を、等身大の言葉で綴っています。

 

結局、背伸びをしても長続きしない。
結局、ひとりの人間ができることなんて知れている。
結局、自分のできることしかできない。

 

著者の言葉に触れていると、不思議と肩の力が抜ける感覚をおぼえます。
そのことから、自分が余計なものを勝手に背負いこんでいることを実感します。

 

ヒーローになるとおもってヒーローになれた人なんていません。
自分から追い求めるようなものではないのです。

 

ではなく、自分ができることを精一杯やって、目の前の人に喜んでもらう。
これを愚直にくり返すことで、目の前の人にとって、あなたはヒーローになっていくのです。

 

目の前の人に喜んでもらうために、自分はなにができるだろうか。
じっくり考える良い機会になるストーリーだとおもいます。

 

◆人は、できることを精一杯やることしかできない。

僕たちはヒーローになれなかった。
葉田甲太 あさ出版 2019-11-22
売上ランキング(公開時):26,394
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■【要約】15個の抜粋ポイント

「幸せだなー」と、ふと思う時の僕は、誰かに「ありがとう」と言われたり、好きな人と手をつないだり、できないことができるようになったり、家族と公園を歩いたり、いつもお金がそんなにかからないことをしている時だった。

 

自分は今まで、そばにある当たり前の「幸せ」をどれだけ見過ごしてきたんだろう。

 

大人になるところは大人になって、子どものようにワクワクしながら、現実に何度でも挑んでみよう。

 

人を「幸福」にすることは難しくても、おそらく人を「不幸」にすることなら減らせる。

 

どんな過去があったとしても、今を頑張れば、今を変えられれば、未来を変えられるはずだから。
今この瞬間の選択は、きっと自分が選べるはずだから。

 

だから、もう言い訳するのは、やめよう。
自分は微力だからと、逃げるのはやめよう。
必ず自分にもできることがあるんだ。

 

夢や目標なんて、叶わないことが多い。
だから、やっぱり、目の前の人に対して、僕は僕にできることをすればいいのだ。
素晴らしい人間になることができなくても、何かを感じてくれる人が、どこかに1人はいるはずだから。

 

目標を定める。
情報をトコトン集める。
情報を組み合わせて、戦略を立てる。
やると宣言して、期限を決め、逃げられない環境をつくる。
やると決めたら、アプローチを変えてでも、最後までやる。

 

未来はどうなるかなんてわからないから、結局、その時その時を全力でやっていくしかないんだろう。

 

結果が出ない時に、いつもそばで支えてくれて、失敗を一緒に乗り越えられた仲間に対する恩を僕はずっと忘れない。

 

超えなきゃいけない壁がいくつもあって嫌になるが、乗り越えなきゃいけないんだから、乗り越えるしかない。

 

「これをしたい!」と言い続けていれば、RPGゲームのように何度も何度も跳ね返されながらも、だんだんと仲間が増えていった。

 

不思議なもので、人に影響を与えよう!なんて少しでも思っているとまったく伝わらない。

 

「あなたは何のために働いているのか?」

 

「そんなことをしても意味ないよ」と笑う人がいるかもしれない。
だけど、どれだけ小さい行動だったとしても、目の前の人を笑顔にすることなら、きっと貢献できるかもしれません。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1584-1】「不幸」になることをしない

【1584-2】目の前の人に対して、自分ができることをする

【1584-3】支えてくれた人の恩を決して忘れない

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】僕たちはヒーローになれなかった。
【著者名】葉田甲太著者情報
出版社あさ出版
【出版日】2019/11/22
オススメ度★★★★☆
こんな時に他人の生き方に触れたいときに
キーワード社会自己対話生き方
【頁 数】176ページ
【目 次】
第1章 はじまりのはじまり
第2章 やっぱり人生は一度きり
第3章 離島の女子中学生が教えてくれたこと
第4章 カンボジアの僻地に病院を建設し、8000人の命を守る
第5章 笑顔の開院式へ

 

この本が、あなたを変える!

僕たちはヒーローになれなかった。
葉田甲太 あさ出版 2019-11-22
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葉田甲太さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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