【書評:1583冊目】知識を操る超読書術(DaiGo)

【なにを読むかより、どう読むかを大切に!】
メンタリスト・DaiGo氏が、『知識を操る超読書術』と題して、準備を整え、正しい読み方を身につけ、読み、得た知識を読後の生活に役立てる読書法を指南する一冊。

■書籍の紹介文

「オススメの本はなんですか?」
読書家の人に、こうした質問をしていませんか?

 

本書は、多読や速読といった小手先のテクニックとは一線を画す、「得たい知識」が得られ、得た知識を「理解」し、読んだ後にきちんと「活かせる」読書術を解説する一冊。

 

どうすればたくさん読めるのか?の”多読術”。
どうすれば速く読めるのか?の”速読術”。
どうすればいい本を選べるのか?の”選書術”。

 

読書の苦手な方や初心者がよく求める代表的な読書術です。
本書では、これらを”3つのフェイク(誤解)”と指摘するところからはじまります。

 

”3つの誤解”を解いた上で、「知識の最大化」を実現する”読書のサイクル”を示します。
(1)本を読む準備をする
(2)本の読み方を知る
(3)本から得た知識をアウトプットする

 

それぞれのプロセスを章ごとに分けて、かなり平易に噛み砕いて解説していきます。
「知りたい」「深めたい」とおもう項目の章だけ読んでも、十分な効果を得られます。

 

わたしは、速読や多読というものに価値を置いていません。
「1冊10分で読めました!(だから?)」
「1日20冊も読めました!(だから?)」
とおもってしまいます。

 

そんなことよりも、
・自分の得たい知識をきちんと得られたかどうか
・得た知識を実生活に役立てることができるかどうか
このことのほうが、はるかに重要だと考えています。

 

その点で、本書はとても共感できる内容です。
『「知識の最大化」を実現する読書』を身につけたい人に、ぜひ役立ててほしいとおもいます。

 

たくさん読める人、速く読める人を羨ましいとおもうかもしれません。
ですが、それよりももっと大切なことがあります。

 

◆なにを読むかより、どう読むかを大切に!

知識を操る超読書術
DaiGo かんき出版 2019-11-20
売上ランキング(公開時):320
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■【要約】15個の抜粋ポイント

「速読」に囚われると内容が置き去りになり、「多読」を目指すと目的を見失い、「選書」にこだわると自分に都合のいい本ばかり読んでしまいます。

 

まず本を読む前に、その本を読むことによって何を手に入れたいのかを考えてください。
すると、読むべき箇所が10分の1にまで減らせます。

 

数をこなすことよりも、より少ない本から情報をたくさん得ること。
感情や集中力を利用して記憶を深め、実践すること。
読む「目的」がそれを実現してくれます。
私は、多読よりもそういった「心構え」が大切だと考えています。

 

良い本かどうかを考えるよりも「自分がほしい知識」を考えたほうが読書の成果は劇的に上がります。

 

本を読む前の準備として、最もシンプルで効果的な方法が「メンタルマップ」を作ることです。
メンタルマップとは、自分の人生の目標や行動を箇条書きにして視覚化したもの。
その効果は文字通り、読書中に迷子にならないよう「地図(マップ)」を示してくれることです。

 

「キュリオシティ・ギャップ」は、本の内容を記憶に残す準備です。
キュリオシティとは、好奇心のこと。
好奇心のギャップ、つまり「自分があらかじめ持っている知識」と「本の中に書かれた自分が知らない知識」の差を意識することが好奇心を刺激し、内容が記憶に残りやすくなります。

 

本を読む前に5分間の「セルフテスト」を行い、本がうまく読めない理由を確認。
その対策を知ることで、読書への苦手意識を払拭していくことができます。

 

●効果的な5つの読み方
(1)「予測」読み
(2)「視覚化」読み
(3)「つなげ」読み
(4)「要するに」読み
(5)「しつもん」読み

 

「予測読み」で大切なのは、予測を記録し、実際に読み終わった後に本の内容と比較すること。
このプロセスによって、本の理解度が高まるからです。

 

本を読むときにいきなりじっくり読み込むのではなく、各章を拾い読みしていきましょう。
その後、章ごとに「要するに、○○ということが書いてある」とざっくり要約します。
ここで大切なのは、目次の見出しを書き写すのではなく、自分の言葉で「要するに、こうでしょ!」と言い切ってしまうこと。

 

●「しつもん」読みの4つの質問例
(1)この本がテーマとしている問題提起は何か?どんな問題を提示し、どんな解決方法を提案しているのか?
(2)この本はどのように始まり、どのように終わったのか?
(3)あなたはこの本から何を学びたいか?
(4)この本が同じジャンルの他の本と似ている部分、違う部分はどこだろう?

 

読んで理解したテクニカルターム(専門用語)を使いこなし、聞き手に合わせてわかりやすく言い換えることができれば、読んだ本を効果的に役立てることができます。

 

読んだ本を役立てるうえでポイントとなるのは、「みんなが覚えていないことを覚え、アウトプットに使うこと」です。

 

●人をその気にさせるSPICEの公式
S:Simplify(単純化)
P:Perceived self-interest(私的利益感)
I:Incongruity(意外性)
C:Confidence(自信)
E:Empathy(共感)

 

説明能力を高めていくためには、説明の土台となる知識や考え方をインプットする必要があります。
そこで、オススメしたい方法が「古典」を繰り返し読むことです。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1583-1】読む前に、本から何を得たいのかを明らかにする

【1583-2】章ごとに「要するに、○○ということが書いてある」とざっくり要約する習慣をつける

【1583-3】古典を繰り返し読む

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】知識を操る超読書術
【著者名】DaiGo著者情報
出版社かんき出版
【出版日】2019/11/20
オススメ度★★★★☆
こんな時に読む力を身につけたいときに
キーワード読書術記憶法教養
【頁 数】240ページ
【目 次】
第1章 読書にまつわる3つのフェイク
第2章 読書の質を高める3つの準備
第3章 理解力と記憶力を高める5つの読み方
第4章 知識を自在に操る3つのアウトプット

 

この本が、あなたを変える!

知識を操る超読書術
DaiGo かんき出版 2019-11-20
売上ランキング(公開時):320
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DaiGoさん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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