【書評:1711冊目】科学的に正しい上機嫌の習慣(堀田秀吾)

【自らの行動が、自らの機嫌を決める!】
明治大学教授・堀田秀吾氏が、『科学的に正しい上機嫌の習慣』と題して、人が不機嫌になる仕組みを明かしながら、自分の感情を上機嫌へと整えていく行動習慣を解説する一冊。

■書籍の紹介文

あなたが不機嫌になるとき。
その原因を、周りのせいにしていませんか?

 

本書は、現代社会は「不機嫌になる仕組み」で溢れかえっていると指摘し、それに飲み込まれず、気分の良い状態を自ら整えていく方法(「上機嫌の習慣」)を解説する一冊。

 

「あの人の言動のせいで気分を害された!」
「あの人の不機嫌な態度を見るとこっちまでイライラする!」
「初対面とはいえ、なんなのあの態度は!」

 

このように、わたし達は不機嫌になると、とかく原因を外に求めがちです。
もちろん、どうしようもない状況もありますが、ちょっとした工夫や心構えで回避できる場面も多々あります。

 

この、不意に訪れる”不機嫌の落とし穴”に落っこちないための対処法が、豊富に収録されています。
タイトルのとおり、どの方法も科学的エビデンスに基づくものなので、積極的に試す価値があるものばかりです。

 

日常生活にすぐに取り入れられる習慣から、いざという時に自分の感情をうまくリセットする方法まで。
自分の心がけや行動ひとつで、気分よく上機嫌でいられる時間をたくさん作り出せるんだ!と前向きになれる内容です。

 

本文中に、「不安な気持ちは紙に書き出すと良い」という話が出てきます。
これはわたしも日頃から実践していて、気持ちが楽になるのはもちろん、書き出してから書店に行くと解決策になりそうな本に出会える確率もグンと上がります。

 

気持ちも楽になる(上機嫌)し、いい本にも巡り合える(さらに上機嫌!)。
ちょっとしたことで、自らの手で自分の機嫌をよくすることができるのです。

 

ぜひ、本書で紹介されている方法から「これは!」とおもうものを試してみてください。
きっと、あなたの機嫌をよくしてくれる方法が見つかるはずです。

 

機嫌は、自らの行動で決まる。
機嫌の良い自分を増やしていきましょう。

 

◆機嫌がよくなる行動集。

科学的に正しい上機嫌の習慣
堀田秀吾 PHP研究所 2021-8-27
Amazonで探す Kindleで探す 楽天で探す

■【要約】15個の抜粋ポイント

眠くても、自分の意思で起きる。
これが朝イチで不機嫌にならない第一歩です。

 

不機嫌をリセットし、さらに上機嫌に一日を始めるためには、熱いシャワーを浴びるのもオススメです。
シャワーを浴びると血行が良くなるので脳が働き始めるのはもとより、熱いシャワーを浴びることで、睡眠中に優位になっていた副交感神経が交感神経優位に切り替わるからです。

 

誰に対してもネガティブな発言はしないほうが賢明です。

 

不安な気持ちも、心の中で飼い続けると増殖するばかり。
紙に書き出すことで、自分自身を俯瞰して見つめることができ、不安で不機嫌な状態から抜け出せるでしょう。

 

会食や飲みの席で人と接すれば、セロトニンが分泌されて、さらにご機嫌になれますし、距離も近くなるので一石二鳥ですね。

 

不機嫌な人にはなるべく近づかない、共感しない、顔を見ないことが最低限の自衛策です。

 

不機嫌な物言いや態度をぶつけられたら、あたかも他人の出来事のように描写して気持ちを落ち着かせ、不機嫌になるのを防ぎましょう。

 

仲良くなりたい人がいる場合は、その人に対して真正面ではなく、斜めや隣の席を選ぶと話しやすくなって、心の距離が近くなるでしょう。

 

飽きっぽい自覚がある人は、ある程度雑音がある環境のほうが集中できるということです。

 

「もし(if)○○すれば、そのとき(then)は△△する」という台本をあらかじめ用意しておくというもの。
「自分ルール」を自らに課すのですね。
「仕事中にスマホを見たくなったら、スクワット10回」、「ゴロゴロしたくなったら冷たい水を一気飲み」など、自分を律する台本をつくるのです。

 

SNSは1日30分程度の利用であれば、孤独感の解消やうつを抑制する働きがあることがわかっています。

 

SNS、ひいては友人や知り合いとあえて距離を取る時間を設けることで、人と比べる心を落ち着かせる。
つながらない時間が、低くなった自己肯定感を取り戻してくれます。
こうした習慣が、上機嫌へとつながっていくでしょう。

 

アイドルのCDを買ったり投げ銭をしたりして応援する利他行動は、自分自身も上機嫌にできるのですね。
応援する対象がいない人は、これを機に「推し」を見つけてみてはいかがでしょう。
ハリが生まれますから、仕事もプライベートも、生き生きすること、間違いなしです。

 

感謝を忘れていたという人は、毎晩寝る前に「いつも優しい家族に感謝」「グチを聞いてくれる友人に感謝」とさまざまな人や自分の環境に感謝の気持ちを表してみましょう。
私も、この習慣を実践してから、睡眠の質が上がったことを実感しています。

 

翌日の準備をある程度しておくことが上機嫌さんの習慣です。
起きてから短時間で食べられる朝食を簡単に用意しておく、持ち歩くタンブラーを洗ってすぐ使えるようにしておく、翌日着るスーツや服を準備しておく。
この一番のメリットは、翌朝に余計な脳のリソースを使わなくて済むことです。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1711-1】ネガティブな発言をしないよう意識する

【1711-2】不安を感じたら、思うままに気持ちを紙に書く

【1711-3】毎晩寝る前に「感謝の気持ち」を書き留める

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】科学的に正しい上機嫌の習慣
【著者名】堀田秀吾著者情報
出版社PHP研究所
【出版日】2021/8/27
オススメ度★★★★☆
こんな時に心の平穏や導きがほしいときに
キーワードメンタル人間関係習慣術
【頁 数】192ページ
【目 次】
01 一日を気持ちよく始める「モーニング・ルーティン」
02 ネガティブに陥らない「思考と言葉」のしつけ方
03 なぜか人間関係で得する「コミュニケーション」
04 「不機嫌な職場」にしない方法
05 疲れてイライラした心を「整える習慣」
06 明日はもっといい日になる!「ナイト・ルーティン」

 

この本が、あなたを変える!

科学的に正しい上機嫌の習慣
堀田秀吾 PHP研究所 2021-8-27
Amazonで探す Kindleで探す 楽天で探す

堀田秀吾さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

■お知らせ

▼書評ブロガーの読書術を公開中!

▼【仲間大募集中!】101年倶楽部

▼「いいね!」応援をありがとうございます!

※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

ページ上部へ戻る