【LINEを生み出した思考】
LINEのCEOを退任した森川亮氏が、いらないものは全部捨て、本質を追求する思考術をまとめた一冊。「シンプルに考える」=「何が本質なのか?」を徹底的に考える、その真意は?
仕事にとって、一番大切なことはなんですか?
思いつくままに書き出してみてください。
本書は、現在のLINEを築きあげた著者が大切にしている、シンプルに考える本質思考をまとめた一冊。
本当に大切な1%に100%集中することで、成し遂げられないことはないと語っていく。
「戦わない」
「差別化は狙わない」
「計画はいらない」
「偉い人はいらない」
「自分を守らない」
いらないものは全部捨てて、シンプルにシンプルに考えることで、道は拓けていきます。
会社にとっていちばん大切なことは、ヒット商品をつくり続けることです。
そのために必要なことだけをやり、不要なことはすべて捨てるのです。
これが森川さんの信条です。
この信条にたどり着くまでに至った思考は、あなたを刺激されること間違いありません!
仕事のやり方を考えるのに、いい機会となります。
◆シンプルに考える。
僕の理想はシンプルです。
現場はひたすらユーザーのために全力を尽くす。
経営は、現場が仕事にとことん集中できる環境を守る。
それが、僕が長年思い描いている理想です。
シンプルにユーザーのことだけを考える。
そして、「ユーザーが本当に求めているもの」を生み出すことに集中する。
その結果として、勝利はもたらされるのです。
「経営とは管理することである」という固定観念を捨てる。
これが、イノベーションへの第一歩
「やりたい仕事」を求めて努力を繰り返してきたし、自分の価値を高められると感じたときには、「お金」や「名誉」も捨てて転職してきました。
そして、ゼロから結果を出さなければならない状況に自分を追い込んだときに、自分の能力が発揮されて、それを乗り越えたときにものすごく成長できることを実感してきました。
人は誰でも、誰かに認められたいと願っている。
だから、仕事を通じて世の中の人々に喜んでもらったときに、自分の存在価値を認められたと感じる。
それが「幸せ」なのです。
そして、その「幸せ」のためならば、身を削る努力ができる。
それが、プロフェショナルだと思うのです。
幸せの先に幸せはない
そもそも、なぜ「新規事業部門」を設けなければならないのか?
それは、既存部門が新しいことに挑戦しようとしないから
仕事は与えられるものではなく、自らつくり出すものです。
つまり、すべての根底には主体性があるということ。
主体性がなければ、絶対にいい仕事はできないし、活躍することもできません。
会社に「教育」を求める人は、その時点で問題があると思うのです。
リーダーとは「夢」を語る人
守ると攻められない。
僕は、これこそ変化の時代を生き抜く「経営の鉄則」だと考えています。
もはや「仕組み」で成功する時代ではない
「本当に必要なのか?」という視点で検証すれば、いくらでも余計なルールは見つかります。
これらを全部取っ払ってしまえば、メインの仕事をする時間しかなくなる。
その当然の帰結として、スピードは最大化されるのです。
いいサービスを出していれば、いつか結果はよくなるはず。
それを信じて、ユーザーに価値を提供することだけに集中する。
それが、成功への最短距離。
「未来はこうなる」という考えでやったサービスはほとんどうまくいきませんでした。
未来を見すぎて、結局、ユーザーを見失ってしまう。
ひとり遊びになってしまうのです。
「スピード」×「クオリティ」
この掛け算を最大化することが、あらゆるビジネスを成功させる鉄則です。
どんなにクオリティが高くても、スピードが遅いと勝機を逃す。
かといって、スピードがいくら速くても、クオリティが低ければ価値が低くなってしまう。
双方が兼ね備わったときにビジネスは強いものになるのだと思います。
【558-1】「ユーザーが求めるものは何か?」を常に考える
【558-2】「本当に必要なのか?」の視点で仕事を見直す
【558-3】「何が本質なのか?」を徹底的に考える
無駄をどれだけ捨てられるかが、充実への分岐点。
【書籍名】シンプルに考える
【著者名】森川亮
【出版社】ダイヤモンド社
【出版日】2015/5/29
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】明日の仕事力を磨きたいときに
【キーワード】働き方、発想力、マインド
【頁 数】200ページ
【目 次】
第1章 ビジネスは「戦い」ではない
第2章 自分の「感性」で生きる
第3章 「成功」は捨て続ける
第4章 「偉い人」はいらない
第5章 「余計」なことは全部やめる
第6章 「イノベーション」は目指さない
気になったら、今すぐお手元に!
森川亮さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/
本日もお読みいただきありがとうございました!
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