【書評:2084冊目】またうっかり、自分を後回しにするところだった(中村天風)

【自分のことをまず第一に考えなさい】
昭和の哲人・中村天風氏が、『またうっかり、自分を後回しにするところだった』と題して、「自分は自分のままで素晴らしいんだ」と素直に思えるようになる”教え”を語りかける一冊。

■書籍の紹介文

あなたは自分のことが好きですか?
こう問われて「はい!」と即答できますか。

 

本書は、昭和の時代、国内外の多くの重鎮たちが「生涯の師」と心服した中村天風氏の言葉の中から、心がラクになり生きやすくなる”教え”を指南する一冊。

 

「あなたはあなたのままで素晴らしい」。
誰かにこう語りかけられて、素直に受け取れる人はとても少ない。

 

なぜ素直に受け取れないのか。
それは、受け取る側の心が荒んでいるからである。

 

一刻も早く、”心の掃除”をして自分らしさを取り戻しなさい。
そうすれば、人生は楽しくどこまでも広がっていると心から思えるようになるから。

 

このことを、あなたが心で理解できるようになるための”教え”を収録しているのが本書です。
人間や社会がどう変化しようとも変わりようのない、普遍的な人生訓がまとめられています。

 

強烈でありながらも人を惹きつけてやまない、優しくユーモラスでもある独特な語り調。
ゆえに、松下幸之助や稲盛和夫、そして、大谷翔平・・・といった、多くの偉人たちでさえ「生涯の師」と評するのかもしれません。

 

心の弱った人を救い、生きることに前向きになれる言葉の数々。
自分で自分を守り、自分で自分を好きであるために、ぜひ読んでみてください。

 

「あなたはあなたのままで素晴らしい。」と言われたら。
「ありがとうございます。おかげさまで楽しく生きております。」と笑顔で答えられる。

 

この心を養うことさえできれば、人生は楽しくなります。
「天風さん」の言葉を存分に浴びて、心を耕していきましょう!

 

◆普遍的な人生訓。

またうっかり、自分を後回しにするところだった
中村天風 アスコム 2024-2-1
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■【要約】15個の抜粋ポイント

人生をもっと生きがいのあるものにするには、種蒔きゃ花が咲くという因果応報の因果律を重大に考えなきゃ駄目ですよ。
重大に考えて、悪い種を蒔かないようにしていけば、誰でも良き人生の主人公となりえるようにできてるんだ。

 

「玉磨かざれば光なし」の歌にもあるけれど、石も磨けば玉になることがあるんだ。
これを忘れちゃ駄目だ。
「私なんか」と捨てちゃ駄目だ。

 

やれ運命がつまらないの、人生がつまらないのって人は、その考え方がつまらないんです。
いいですか、幸福も健康も成功も、ほかにあるんじゃないですぜ。
あなた方自身のなかにあるんだぜ。

 

よっぽど好きな人から言われるのならともかく、知らない人に言われて、言うとおりにする人は、ばか以上のお人好しですよ。

 

本当の幸福というのは、人生がよりよく生きられる状態に自分ですることなんだもん。
自分でしないで、ほかからしてくれることを待ってるかぎりこやしないよ、この世の中に。

 

自分の気持ちの中をすさんだものにしてはいけない。
自分の気持ちというものは、自分の命を守ってくれる心の中から出ているということを考えてみたら、その心を大事にしなければ。
この世の中に自分を守ってくれる人間を足蹴にしたり唾をひっかける者はいないだろう。
心が自分の命を守っているんだ。
尊いものなんだ。

 

とにかく縁があって今いるところで、ベストを尽くすんです。
ベストを尽くすことに対して、ブーブー文句を言う人は誰もいないんだからね。

 

心の持ち方を積極的にすることが、人間の正しい心であるという証拠に、そうした心で生きると、健康も運命も、どんどんよりよい状態になってくる。

 

成るとか成らないとかってことを心で考えるな。
為せば成り、為さねば成らないんだ。
成るも成らないもあるか。
為せばいいんだよ。

 

理想するところへ到達しなくても、絶えずその理想へ意志するということが、その人生を尊く生かすことになるんだ。
だから、変えちゃいけないんだよ。
東京へ行こうと思って歩きだして、ああ、なかなか着かないからといって止まっちゃったり、あるいは引き返しちゃったら何にもならないだろう。

 

絶対に消極的な言葉、否定的な言葉は口から出さないこと。
そのためには、「自分は消極的な言葉を知らない」っていう人間にならなきゃ駄目だよ。

 

ちょっと取り乱して、人に嫌なことを言ったとか、腹が立ったようなときに、自分に言い聞かせてやるんです。
鏡の前に行って、「駄目よ、もっと穏やかな心を出さなきゃ」って。

 

「たった今」だけは、「感謝」と「歓喜」の感情をできるだけ心にもたせるんです。
「たった今」がずっと続けば永久になるんだよ。

 

人生はどこまでも生かされる人生であっちゃいけない。
生きる人生でなきゃいけない。

 

なにがあっても、びくともするもんか。
生きてるんだ。
ことがある日もことなき日と同様、生きてることを楽しむ。
これをあなた方の心に置いといてくださいよ。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【2084-1】ネガティブワードが浮かんだら、即ポジティブワードに言い換えるty

【2084-2】今いる場所でベストを尽くす

【2084-3】楽しいこと、嬉しいことに思いを巡らせながら就寝する

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】またうっかり、自分を後回しにするところだった
【著者名】中村天風著者情報
出版社アスコム
【出版日】2024/2/1
オススメ度★★★★★
こんな時に心の平穏や導きがほしいときに
キーワード哲学生き方自己対話
【頁 数】284ページ
【目 次】
第1章 あなたはあなたのままで素晴らしい
第2章 人間関係のストレスから自分を守る
第3章 前向きな心に変えるためのヒント
第4章 自分の心を取り戻していくための習慣
第5章 たった一度きりの人生を、自分のペースで生きていく

 

▼さっそくこの本を読む

またうっかり、自分を後回しにするところだった
中村天風 アスコム 2024-2-1
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中村天風さん、素敵な一冊をありがとうございました!

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