【シェア読書:433冊目】その損の9割は避けられる(大江英樹)

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【損は自ら招く?】人はなぜ自分にとって不合理な選択をするのか。行動経済学を元に「人の心の仕組み」を知り、賢い選択はどうすればできるのか、大江英樹氏が考察した一冊。これであなたも明日から損をしない?








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■書籍情報  
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【書籍名】その損の9割は避けられる
【著者名】大江英樹
【出版社】三笠書房
【出版日】2014/10/23
【推薦度】★★★★☆
【目 次】
第1章 「元をとりたい」「ついでだから」
第2章 買い物、外食、旅行、カード
第3章 預貯金、保険、年金、ローン、投資
第4章 評価、人事、功績、出世
第5章 自分の健康も人生のパートナーも







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■購入した目的
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「どんなに律しても、無駄遣いと思える支出がなくならない」
このモヤモヤを解決するヒントを得られそうだったため。

 

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■この本から得たい学びとは?
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●なぜ損する行動をするのか、そのメカニズム

●どうすれば、損をしない行動を仕組みかできるのか

●そもそも、損ってなんなのか?









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■1分間紹介文
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「なんであの時、これを買ったんだろう…」
「なんで損すると分かっているのにやってしまったのだろうか…」
誰でも一度ならずとも経験したことがある、「損」という名の”自己嫌悪”。
人は「得した喜び」よりも「損した苦しみ」を2・5倍強烈に感じると言います。なのに、なぜ「損」は繰り返されるのか。
最新の行動経済学の観点から、「なぜ損をするのか」「どうすれば損をしないのか」を考察した一冊。
「こんなとき、何を考え、どう行動するか」を本書を通して考えることで、”賢い判断”がいざという時にできる知識を学べるつくりになっています。
この知識を知っておくか、知らないでおくか。背筋が寒くなる。

 

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■Key Phrase(15の気に入った一文)
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人は、誰でも損をすることが嫌いだ。しかし「損をしたくない」という気持ちが、かえって大きな損を呼び込んでしまうことがある。しかも、その損に気づいていないことさえあるのだ。

 

行動経済学の「プロスペクト理論」では、人は「得した喜び」より、「損した苦しみ」を2倍以上強烈に感じると言われている。だから、人は損失を回避することにとても敏感になる。

 

私たちの心は「無料」という言葉を聞くと、ある種のスイッチが入ってしまう傾向がある。「値段ゼロ」というのは、単なる価格でなく、不合理な興奮を生み出す感情のホットボタンなのだ。

 

つまらない映画の例でいえば、すでに損をしてしまっている。さらに無駄な時間を使い続ければ、損を重ねることになる。だが「元をとりたい」という気持ちが強すぎて、映画館に居続けてしまうのだ。

 

医療保険のCMで「高まるリスクに備える保険」と言うが、これは論理矛盾だ。保険は滅多に起こらないことが、起きてしまった人に、お金を出し合って、不幸な目に遭った人にお金を回すしくみだ。

 

同じ仕事をするなら、できるだけ要領よく、社内での居心地をよくしたい。大切なのが、上司や役員への対応方法だ。特に、新任役員は会議でやたらと数字を聞いてくる。

 

やってはいけないのは、あたふたすることだ。「頼りない」印象を与えてしまう。行動経済学では「初頭効果」といって、最初に持った印象がその後の評価にも大きな影響を与えるとされる。

 

数字は大ざっぱでも構わない。間髪を入れずすぐに答えることだ。間違いは、後で修正できるが、印象は修正できない。役員自身も、数日たてば、自分が聞いた質問すら覚えていないはずだ。

 

内発的動機というのは、報酬や名誉や賞賛など外からのメリットでなく、自分の内面から自然に発生する意欲や動機づけのことだ。

 

多くの人は、現状から何か変えるということに抵抗感を持つ。理由は、損をしたくないからだ。損をして後悔したくないのだ。

 

つまり、自分の判断で、何かを変更して不利益がもたらされるかもしれないという不安や、そこから生じる後悔の気持ちを回避したいという心理が、現状維持という行動になるわけだ。

 

「今、損をすること」と、「将来損をすること」を比べると、明らかに「今、損をすること」のほうが、大きく評価されてしまう

 

物事が起こる原因は、複雑な要素がからみ合っている場合のほうが多い。ところが、人間は「原因と結果」の、ストレートかつシンプルな因果関係を好む傾向にある。

 

人間は、自分の過去の経験の中で一番楽しかった時を基準に評価する。つまり、モノを買う喜びは、一過性で持続しないのが、体験して得た思い出は、消えにくいという特徴があるのだ。

 

「モノ」消費だけでなく「コト」消費にもお金を使うことだ。物欲はセーブして、その分、旅行や食事などの体験に使う。そのほうが、トータルでの満足度は高くなるはずだ。

 

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■Take Action(効果が見込まれる実践ポイント)
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●自分が「損した」と思った時を一ヶ月間、記録する

●自分が「満足した」と思った時を一ヶ月間、記録する

●上記2つを分析し、自分の傾向を掴む

 

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■今日の一言
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今抱えている選択。どっちを選択すれば、より喜びが得られますか?

 

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■編集後記
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本日もここまでお読み頂きありがとうございました。

 

2014年11月11日。
静かに32歳の幕が降りていきます・・・(遠い目)
1年を振り返る夜にしよう!

 

以上、本日も本との出会いに感謝し、編集後記とします。
次回もよろしくお願いします!

感謝!米山智裕

 

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■今回紹介した本
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その損の9割は避けられる
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大江英樹さん、新鮮な視点を与えてくれる一冊をありがとうございます\(^0^)/








 

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