【今日何人と話しましたか?】
小説家・天童荒太氏が、様々な局面で進行し続ける孤立化に危機感を持ち、他者と「つながり」を持つことで社会を変えようと奮闘する16人の声を届ける。つながりの先にあるものは?
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■書籍情報
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【書籍名】だから人間は滅びない
【著者名】天童荒太
【出版社】幻冬舎
【出版日】2015/11/28
【オススメ度】★★★★☆
【こんな時に】明日の人間関係を良くしたいときに
【キーワード】社会、生き方、ことばのチカラ
【頁 数】264ページ
【目 次】
第1章 震災と想像力
第2章 閉塞感を打ち破る農業
第3章 コミュニティーの基本はものづくり
第4章 母親に寄り添う産後ケア
第5章 モードは世界を変える
第6章 反グローバリゼーション雇用
第7章 週末農業で得られる辛抱と寛容
第8章 つながることは災害への備え
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■1分間紹介文
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あなたは人の繋がりを重視して生きていますか?
億劫に思うことが最近多いかも。そんな風に思う人にオススメな一冊。
著者は、天童荒太さん。
小説家・推理作家。
93年『孤独の歌声』で第六回日本推理サスペンス大賞優秀作
96年『家族狩り』で第九回山本周五郎賞
2000年『永遠の仔』で第五三回日本推理作家協会賞を受賞
2004年文庫『家族狩り』五部作を発表。
2009年『悼む人』で第一四〇回直木三十五賞
2013年『歓喜の仔』で第六七回毎日出版文化賞を受賞
天童さんは、紛争やテロ・巨大地震や環境破壊・新型感染症・虐待や貧困の連鎖…こうした気分が滅入るほどの非常事態が連鎖的に起きるのは、社会のさまざまな局面で「孤立化」が進行していることが原因ではないか、と考える立ち位置をとる。
そんな著者が、「つながり」を持つことで社会を変えていこうとする人はいないのかと訪ね歩き、そして見つけた、16人の生の声を収録したのが本書である。
孤立化する社会をつなげようとする人たちの声は、実に力強くイキイキとしている。そして、16人が16人とも、使命というか覚悟を持って、自分の人生の歩を進めている力が感じられ眩しい。
人と人との関わりが簡略し、ひとりでも生きていけると”錯覚”しがちな昨今、「つながり」を探求する人たちの声を浴びる意味は、非常に大きいように感じる。
「つながり」を選択するか、「孤立」を選択するか。
あなたの心をかき乱す一冊だ。
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■押さえておきたい15のポイント
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人生って面白いですよね。何がどうなるか、分からない。分からないところに行くのが面白い。出会った人同士が、相互の喜びをキャッチボールして世界を広げていく。
人と会って話す場所に出て行くことは、自分の劣等感を直視することになる。一方で、傷つく場所っていうのは、相手に存在を認めてもらったり、互いに信じ合ったり、高め合えたりできる場所でもある。
みんな閉塞感を感じているしこのままではいけないと分かっているけれど、どうしたらいいか分からないのが8割がたの本音
五感で体験する場所をどう提供するかがすごく大事。五感で体験したものは人に話したくなる。口コミになる。都心のビックサイトで商談を、というのはつながりを意識しない時代のやり方
何気なく身の回りにあるものの中には、かっこいい汗の結晶が詰まっている。そういう目線を持つことが社会の成熟につながるのではないか。
外とつながることはすごく大事
理想ばかりが頭に入っていて、自分がそれに追いついていないということに苦しんでいる。人それぞれなんだよ、って誰かがぽっと言ってあげるとすごく安心します。
「いいんだよ、頼って」
自分で全部決めてるんだけど、その反対、自分では何も決めていない。出会った人との何かで決めていく。
過去から未来を考えない。未来から、明日やることを考える。
自分がお金を払ってまで買わないような仕事の仕方はしてほしくない。
できないことを見つけるのではなくて、できることを引き出すのがすごく大事
資源はそこにあるわけですから。それを活用するかしないかだけです。活用するということは、繰り返しになりますが、大勢の人に幸せになってもらうこと。
非常に基本的なことを学び直すこと
「つながることは、生存に直結する」
ということです。そして、多くのリスクに対して、
「つながることは、備えることになる」
ということです。
人と人とのつながりを持つ、保つ、広げる、というのは、私たちが生きているこの世界を、次の世代、さらに次の次の世代へとつないでいくための、最も大切なスキルとなるでしょう。
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■これをやってみよう!3つの実践ポイント
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【662-1】未来から、今日やることを考える癖をつける
【662-2】自分がやりたいことで「頼れる」ことがないか考える
【662-3】「つながる」ことは「備える」ことであると捉えてみる
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■今回のまとめ
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ひとりじゃない。
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■今回紹介した本
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天童荒太さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/
興味をお持ちいただけましたら、ぜひあなたの自身で本を体感してくださいね(^^)
少しでも参考になれたら、嬉しいです。ありがとうございました!
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