【感情をコントロールすれば、病気さえも治せる!】
精神科医・樺沢紫苑氏が、『病気を治す感情コントロール術』と題して、病気のストレスを軽減し、病気の予防にもつながる感情コントロールの方法を指南する一冊。
■書籍の紹介文
なにかの病気と診断されたとき。
あなたは、どのような反応をしますか?
本書は、「病気が治りやすい人」と「病気が治りにくい人」の”感情”を比較しながら、症状の改善や病気の予防につながる『感情コントロール術』を指南する一冊。
「嘘でしょ?」「そんなわけない!」。
病気と診断されたとき、口にするしないに関わらず、こんな反応をしてしまいますよね。
そして、不安に苛まれたり、原因探しにこだわったり、病気と闘い抗おうと決意します。
これだけ聞くと、ごくごく普通のことだと受け止める方がほとんどだとおもいます。
しかし、この感情の流れこそ、「病気が治りにくい人」の感情の特徴だと著者は指摘します。
そのうえで、「病気が治りやすい人」の特徴に置き換えていくことで、文字どおり、病気さえも治してしまうことを明らかにしていきます。
この”置き換え”こそが、「感情コントロール」術です。
治りにくい人の特徴が出そうになったら、それに気づき、治りやすい人側へと軌道修正する。
これをくり返すことで、「病気が治りやすい人」の感情が自分のものになります。
すると、病気の症状改善だけでなく、病気の予防につながっていくのです。
感情のコントロールにとって、重要なポイントは2つ。
(1)病気と闘わないと決める
(2)否認、受容、感謝の感情の3ステップを理解する
「病は気から」という言葉があります。
このことを、科学的知見と精神科医の視点から証明を試みた一冊、そう感じます。
◆自分の心を支える術を持つ。
病気を治す 感情コントロール術
樺沢紫苑 あさ出版 2021-4-18
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■【要約】15個の抜粋ポイント
なかなか治らない病気を治すのは簡単です。
病気と闘わないこと。ただそれだけです。
これが、約30年精神科医をやってきた私の結論です。
私が考える「治る」の定義は、以下の通りです。
苦痛や痛みや不安が今よりも軽減、消失し、楽になる、症状がよくなる状態。
これを「治る」と表現します。
「否認」とは、自分にとって不都合で好ましくない現実、不安や恐怖を感じるような事実と直面したときに、それを否定する心理のことです。
たとえば、医者から「がん」を告知された患者さんの多くが、「私ががんになるはずありません」と言います。
「不安を取り除く」ことは、否認を乗り越え「安心」に至るための近道です。
そのために必要なのは、「信頼」「時間」「情報」の3つです。
悪口を言えば言うほど、ストレスホルモンは増加します。
つまり、悪口を言うことで、自らのストレスを増やし、病気を悪化させているのです。
●怒りを消し去る5つの方法
(1)20秒深呼吸
(2)ゆっくり話す
(3)「怒り」をすべてノートに書き出す
(4)「好き」か「嫌い」か、で判断しない
(5)「不安は扁桃体の興奮」と知る
病気を受け入れる、受け止める。
これが、病気の「受容」です。
否認とは、病気と闘っている状態。
受容とは、病気と闘うのをやめた状態です。
受容の状態では、不安は安心に、緊張はリラックスに変わり、心が安らかになります。
否認によって引き起こされる「怒り」「焦燥」「反抗心」「敵愾心」が嘘のように浄化され消えていきます。
(否認から受容への)「切り替え機能の低下」は、「セロトニンの低下」が原因ですから、セロトニンを活性化すればいいのです。
セロトニンを活性化する方法は、次の3つです。
(1)朝日を浴びる
(2)リズム運動をする
(3)咀嚼(噛む)
「否認」から「受容」へと至る過程の中で、患者さんが治療に対して真に前向きに変わる状態が訪れます。
それを「取引」といいます。
「しょうがない、○○しよう」という心理が「取引」です。
「足踏み」の状況にあっても、「しょうがない、そろそろ朝散歩でもはじめてみるか」と思った瞬間に、「足踏み」の停滞した状況を突破できるのです。
●笑顔の効果
①免疫力が高まる
②ストレスが緩和される
③痛みが緩和される
④各種身体症状に効果がある
⑤記憶力が向上する
⑥幸せになる
⑦考え方がポジティブになる
⑧他人を癒す
⑨長生きする
愛情や友情が深いほど「すぐに治してあげたい!」と焦ったり、力が入ったりしてしまいます。
「焦らないで待つ」ことも、非常に治療的な関わりなのです。
何もしなくていい。
本人に「寄り添う」だけでいい。
与えられているものに感謝するだけで、心身ともに健康になり、さらに幸せになることができるのです。
●感謝に至る5つの処方箋
(1)他人への感謝を毎日3つずつ書く
(2)1日3回「ありがとう」と言う
(3)回復の体験を人に語ってみる
(4)家族を大切にする
(5)社会的な「つながり」を大切にする
■【実践】3個の行動ポイント
【1848-1】不安を感じたら、信頼・時間・情報を自分に与える
【1848-2】朝日を浴びる
【1848-3】1日3回「ありがとう」と言う
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】病気を治す 感情コントロール術
【著者名】樺沢紫苑 ・ 著者情報
【出版社】あさ出版
【出版日】2021/4/18
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】心の平穏や導きがほしいときに
【キーワード】メンタル、健康法、ことばのチカラ
【頁 数】240ページ
【目 次】
第1章 あなたの病気が治らないのには「理由」がある
第2章 「不安」を取り除けば病気は治る
第3章 「悪口」が病気を悪くする
第4章 「受け入れる」だけで病気は治る
第5章 「表現する」と病気は治る
第6章 家族が「寄り添う」と病気は治る
第7章 「感謝」で病気は治る
この本で、あなたは変わる!
病気を治す 感情コントロール術
樺沢紫苑 あさ出版 2021-4-18
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樺沢紫苑さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)
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