【書評:332冊目】不安が力になる(ジョン・キム)

【不安はなぜ存在するのか?】
作家・ジョン・キム氏が、『不安が力になる』と題して、日本社会は時代の過渡期にあるからこそ「不安」が蔓延していると提起し、「不安」の先になにが待っているのかを考察する一冊。

■書籍の紹介文

あなたが感じている”不安”。
1〜10で測ると、いくつになりますか?

 

本書は、日本人が知らない日本の素晴らしさとは何かについて、「不安」を切り口にして考察する一冊。

 

著者は、日本は時代の過渡期にあると指摘します。
資本主義の成長至上主義的な価値観から幸福に根ざした価値観へと。

 

この過渡期にあることを、社会全体が敏感に感じている。
だからこそ、日本人は不安に苛まれているのです。

 

ここで、不安に押し潰されてしまうのか。
それとも、不安を乗り越えていくのか。

 

著者は、さまざまな視点をあなたに投げかけます。
それに対して「自分はどう思うか」「自分ならどう考えるか」と脳に汗をかき対話をしながら読み進める本です。

 

答えや教えはありません。
ひたすら、自分と向き合いましょう。

 

◆不安を乗り越えろ!

不安が力になる
ジョン・キム 集英社 2013-7-17
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■【要約】15個の抜粋ポイント

行動しない態度だけを見ると、日本人は変わっていないように見える。
では、私は、日本人のどの部分が進化したと考えているのか。
それは、心のありようの進化だ。
具体的にいうと、欲求の対象が進化しているのだ。
日本人は資本主義に支配された生活スタイルから抜け出し始めている。
資本主義の価値観を超えようとしている。
物質的な欲求に縛られなくなってきたのだ。

 

日本は今、成長をある程度犠牲にしたとしても、生活の質を考える余裕がある、世界の中でも稀な状況にある国になったのだ。

 

海外から来た知識人が、日本に対して共通して不思議に思うことがある。
それは、なぜ日本人は自分たちの現状や未来に対して、こんなに不安を抱いているのかということだ。
もしかすると、その方が精神的に安定するためかもしれない。
未来は明るくないという不安を常に持っておくことは、未来に対する感情面での一種のリスクヘッジなのである。
期待しなければ、裏切られることもないのだ。

 

自分自身を見つめ、自分の信念を自分で生み出す。
そういった意味での個人主義を持たないと、これからの時代は生きていけなくなるだろう。

 

自分では動かしようのない不可抗力的な事柄や、理不尽な出来事に対していくら不満を持っても仕方がない。
そういう不満や怒りを持った瞬間に、自分の内面がどんどん腐っていく。

 

差異の一つひとつが、自分は何者で、またどういう人間になりたいのかを考えるきっかけに見えた。
全てそれは学びや成長のための糧だったのだ。

 

考え方のフレームが一つ自分の頭にあると、自分のパーセプション(視界)は完全にそのフレームによって支配されてしまう。
そのフレーム自体を転換することができる、あるいは使い分けられる人は、どの状況に対しても適応できるプロフェッショナルになれる。

 

私が自分の思考力を高めるために心がけているのは、日常の中で相手を観察することだ。
会議の間、一時間ずっとしゃべらなくてもいい。
その間、相手を深く観察することで、思考、感情、言葉、行動の四つで総合的にその人を理解することができる。

 

幸せとは何か、どうすれば幸せになれるのか。
日本でそう悩む人は多いが、私はまず自分で幸せを定義することからスタートするのを勧めたい。
世間で幸せだとされる事柄を満たすための手段ばかり考えている人とは、全く違う領域にたどり着くことができるはずだ。

 

自分自身の人生に責任を持って、欲望や所有を調整しながら生きていく。
それが、物質的充足が満たされた時代に適応した、人間の一つのあり方なのではないかと思う。

 

平日は朝から晩までハードな仕事をこなし、土日は疲れて寝てばかり。
家族と過ごす時間もままならない。
こんな風に時間の使い方が会社中心になっている人は、不安を感じる暇もないかもしれないが、自分自身を見つける時間もなかなかとれない。
仕事が忙しい人ほど、定期的に自分の時間の使い方を検証する姿勢が必要なのだ。

 

人生は有限である。
どう生きるかを考えるとき、人は死について考えることを避けられない。
限られた時間の中で社会とどう関わっていけるのかを捉えなおす。
社会の中で経験し、感じ、考え、培ってきたものを社会に対してどう還元できるのか。
社会への使命感を行動にうつすのだ。

 

目標を持ち、それと結びつけて自分をどう語るか。
語りに説得力を持たせるために、自分は過去どういったことを努力し、どんな結果を出したのか。
自分の能力に根拠を持つことが大事だ。

 

これからの社会に求められているのは、与えられた問題に答えを出せる人材ではない。
自分で問題をつくり出す人材だ。
問題発見や問題設定ができる能力が重要になる。

 

客観的な意味での審美眼ではなく、自分にとっての美しさを判断する心を磨く。
それが、自らの人生を彩り、豊かな生活へとつながっていく。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【332-1】「自分の幸せ」を自分で定義し、書き出す

【332-2】自分の時間の使い方を書き出し、検証する

【332-3】定義した「自分の幸せ」に対して、現時点の「問題」を設定する

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】不安が力になる
【著者名】ジョン・キム著者情報
出版社集英社
【出版日】2013/7/17
オススメ度★★★★☆
こんな時に生き方に迷ったときに
キーワードメンタル自己対話思考
【頁 数】224ページ
【目 次】
第一章 日本は沈んでいない
第二章 自分の人生は自らデザインする
第三章 世代を超えて調和する
第四章 美しく生きる

 

この本が、あなたを変える!

不安が力になる
ジョン・キム 集英社 2013-7-17
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ジョン・キムさん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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