【書評:1722冊目】観察力の鍛え方(佐渡島庸平)

【観察力とはすべての能力の源である】
コルク代表・佐渡島庸平氏が、『観察力の鍛え方』と題して、観察とは何かを自問自答しながら、問い→仮説→観察のサイクルを回すことで”観察力”を鍛える方法を思索する一冊。

■書籍の紹介文

観察する力。
自信ありますか?

 

本書は、観察力を鍛えると必然的に他の能力も鍛えられると提起し、問い→仮説→観察のサイクルを回すことで”観察力”を鍛える方法を思索する一冊。

 

アウトプットの質を良くするには、インプットの質を良くするしかありません。
では、インプットの質を良くするにはどうすればいいか。

 

それこそが、本書のテーマである「観察力」です。
いいものを創り出すためには観察力が大事だと、著者はいいます。

 

では、観察力とはどういう力でどう鍛えることで身につくのか。
明確な答えがほしいところですが、この本では結論に至っていません。

 

そう、この本は著者の思索を覗き見るためのものです。
したがって、著者の言葉に反発したり疑問をもったりすることでしょう。

 

ただ、それこそが本書の肝です。
あなたのひとつ一つの反応が、あなたの「観察力」につながっていくからです。

 

そして、最終的には著者が導き出した観察力の鍛え方が腑に落ちます。
問い→仮説→観察のサイクルを回すという鍛え方に。

 

観察力を鍛えると必然的に他の能力も鍛えられる。
ここに問いを立てることから、読んでみてください。

 

余談ですが、P.21からのマンガが秀逸です。
ぜひ、そこだけでも読んでいただきたいです。

 

きっと、そこだけでは終わらなくなるとおもいます。
それくらい「観察の世界」に引き込まれました。

 

◆観察力を鍛えろ!

観察力の鍛え方
佐渡島庸平 SBクリエイティブ 2021-9-7
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■【要約】15個の抜粋ポイント

思索を開始するときに僕がまず行うのは、辞書をひく、だ。

 

観察力とは、「客観的になり、注意深く観る技術」と、そして得たことを、「組織的に把握する技術」の組み合わせと言えるかもしれない。

 

僕がたどり着いている暫定解を共有する。
いい観察とは、ある主体が、物事に対して仮説をもちながら、客観的に物事を観て、仮説とその物事の状態のズレに気づき、仮説の更新を促す。
一方、
悪い観察とは、仮説と物事の状態に差がないと感じ、わかった状態になり、仮説の更新が止まる。

 

観察をしようとするとき、「認知バイアス」「身体・感情」「(時空間の)コンテクスト」が観察を邪魔する。
僕はそれらをまとめて、「メガネ」と呼んでいる。
人は「メガネ」をかけてしか対象を観られないのであれば、そのメガネを意識的にかけかえればいい。
その「意識的なメガネ」というのが「仮説」だ。

 

たくさんの情報と道具が現代社会にはあふれている。
そういうものを全て一度手放し、仮説だけを武器にする。
それが観察力を磨く方法だ。

 

見たものをとにかく言葉にする。
言葉にしていると、自然と問いが浮かびあがってきて、仮説が生まれる。
観察には仮説が不可欠だが、何も思い浮かばないときは、言葉にすることだけを目的に観察を始めるといいと考えているのだ。

 

自分は認知バイアスの影響を常に受けていると自覚して、それを意識しながらモノを見たり、判断をしたりすることだ。

 

人は誰しも同調バイアスから逃れることができない。
できることは、その影響をなるべく受けず、本当に自分がやりたいことは何か、そのために今自分は何に時間を使うべきか、など大切にしている軸からブレないようにすることだけだ。

 

全ての人と一期一会の感覚で向き合うことが、人生を豊かにすることだ。
僕はそう考えている。

 

見えないものを観察するために必要な2つの要素。
感情と関係性。
これは、今後の社会に重要になるだけでなく、人の心に残る物語を作るときに、最も大切な要素でもある。

 

感情を理解するためにまず大切なのは次の2点だ。
・感情とは選ばされているのではなく、自ら選んでいる
・感情にいいも悪いもない

 

人の能力は関係の中で発揮され、人は関係に悩む。
その人をその人らしくしているのは、その人の能力よりも、その人の関係だ。

 

人は、わかりたい。
本当の正解などないとしても、正解の側に立ちたい。
あいまいさから抜け出したい。
バイアスにしても、感情にしても、意思決定を無意識で行うようにする行為だ。
できるだけ無意識で動きたいというのが人の本能なのだ。
本能は、人が無意識の自動操縦で生きられるように導いてくる。
観察とは、それらの無意識で行っている行為を、すべて意識下にあげること。
つまり観察とは、本能に抗おうとする行為だ。

 

「わかる」は全く理想の状態ではない。
「わかる」から遠ざかろうとして、世の中を観察すると、違う世界が見えてくる。

 

人は自分でも扱いきれない「わからなさ」を抱えながら生きている。
そのような「わからなさ」をないことにして、現実的に生きて、快を思い求めることもできる。
しかし、僕はその「わからなさ」を味わい尽くすことが、よく生きることだと考えている。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1722-1】バイアスについて勉強する

【1722-2】古典を嗜む

【1722-3】すべての人と一期一会の感覚で向き合う

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】観察力の鍛え方
【著者名】佐渡島庸平著者情報
出版社SBクリエイティブ
【出版日】2021/9/7
オススメ度★★★★☆
こんな時に考える力を身につけたいときに
キーワード発想力思考教養
【頁 数】240ページ
【目 次】
第1章 観察力とは何か?
第2章「仮説」を起点に観察サイクルを回せ
第3章 観察は、いかに歪むか (認知バイアス)
第4章 見えないものまで観察する (感情類型と関係性)
第5章 あいまいのすすめ

 

この本が、あなたを変える!

観察力の鍛え方
佐渡島庸平 SBクリエイティブ 2021-9-7
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佐渡島庸平さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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