【書評:1721冊目】「自分」を殺すな、武器にしろ(瀬戸和信)

【だから、あなたは才能に気づく必要がある】
ギャラップ認定ストレングスコーチ・瀬戸和信氏が、『「自分」を殺すな、武器にしろ』と題して、自らの才能に気づき、武器へと磨き上げていく方法を解説する一冊。

■書籍の紹介文

自分の才能。
「これです!」とすぐに伝えられますか?

 

本書は、約9割の日本人は「自分の才能」を知らないと提起し、自分の才能に気づく意義から才能の見つけ方、武器へと磨き上げる方法までを丁寧に解説する一冊。

 

才能とは、言い換えれば、自分です。
つまり、才能を知らないとは自分を知らないとイコールなのです。

 

これって、想像するととても恐ろしいことですよね。
自分を知らずに生きているわけですから・・・。

 

この”恐怖感”を感じられたことが一番の収穫です。
感じられたことで、『「自分」を殺すな、武器にしろ』という本書のタイトルにも強烈なメッセージ性を覚えました。

 

そもそも才能に気づく意義はなんなのか。
この土台部分から話がはじまっているので、とても入り込みやすい印象を受けます。

 

そのうえで、自己認識の高め方→才能のタネの見つけ方→見つけたタネを武器へと磨き上げていく方法まで。
順を追って、自分を引き出せるよう緻密に構成されています。

 

自分を知らないことの”恐怖”。
自分を知ることの”恐怖”。

 

自分と向き合うとき、常にこの2つの恐怖があります。
その恐怖から逃げたくて、なんとなくうやむやに避けてきた結果が、9割の日本人は「自分の才能」を知らないということだとおもいます。

 

でも、自分を知らないまま生きることになんの意味があるのか
誰もが自分らしく生きたいという願望をもっているはずです。

 

ぜひ、この機会に腰を据えて自分と向き合ってみませんか。
残りの人生を1日でも多く、自分らしく生きるために

 

◆才能に気づくとは、自分になるということ

「自分」を殺すな、武器にしろ
瀬戸和信 朝日新聞出版 2020-12-7
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■【要約】15個の抜粋ポイント

年齢の高さや経験の豊富さ、権力の有無は、必ずしも「自己認識力の有無」と一致しません。
むしろ、年齢や経験が、正しい自己把握の足かせになってしまうのです。

 

自分の得意分野で他者に貢献し、できないところはその分野が得意な他者を頼る。
これこそが自己認識の最大の効用です。

 

「自分自身の本当の望みや感情、本来持っている気質に向き合うことを避けていると、どこかで必ず、そのツケがまわってくる」

 

自分の強みを自覚して活用するには、順番が大切です。
まずは「自分を知る」。
「才能のタネを見つけて育て、強みへと成長させる」。
そして「強みを他者のために生かす」という順番でつなげていきます。

 

●自己認識に欠かせない6つのマインドセット
①人はみな、才能のタネを持っている
②自分を過小評価しない
③誰も「ひとり」では生きられない
④私の常識とあなたの常識は違う
⑤ありのままでいる勇気を持つ
⑥才能のタネを育てていくために努力する

 

毎日の生活のなかで、どんな行動をしたら才能のタネを自覚できるかを考え、実際に試してみるのです。
才能のタネに気づけたら、それを生かす行動をすればするほど、まるで筋肉を鍛えるようにあなたの”強み”に変わっていきます。

 

苦境を意図的に作り出す必要はもちろんありませんが、大きくても小さくても、何かがうまくいかなくなって、「自分はこのままでいいのだろうか?」と、ふと立ち止まったときこそ、「才能のタネ」が発見される可能性が高まります。

 

意外に思うかもしれませんが、自分の才能のタネを知るうえで、もっとも良い方法は、自分がイライラした瞬間を見逃さないことです。
怒りはネガティブな感情だと捉えられがちですが、実は、イライラの裏には自身の才能のタネが隠されています。

 

ネガティブなフィードバックをした相手に、「僕のどんな点を改善したら良くなると思う?」と質問をしてみるのも、1つの方法です。

 

ある程度自己認識の精度が高まったタイミングで、ぜひあなたも「自分を表現するキーワード」を考えてみてください。

 

誰かから「それは、あなたの才能ですよ!」と褒められて、「え!こんなことが?」と困惑したなら、きっとそれが、あなたが自分では気づいていなかった才能のタネです。

 

自分が得意なところで活動するためには、求められる仕事が自分の強みを生かせるか、自分の弱みを補ってくれる陣形をつくれるかの2つ、を察知する力が必要です。

 

弱点は変えようがない事実ですから、最初にこちらから打ちあけてしまったほうがいいのです。
気持ちがラクになり、相手との関係性もよくなります。

 

他者のために何ができるか、という視点で行動していると、自分の強みがよりはっきりしてきます。
「こんなことができそうだ」と、そこで浮かぶアイデアは、あなたの強みに基づいて生まれてくるものだからです。

 

他者からのフィードバックで感情が動いたなら、それは絶好の気づきの機会です。
才能を武器にする機会なのです。
こんなときは、「相手に否定された」のではなく、「自分の中にある才能のタネが騒いだことでこの不快な感情が生じている」という視点を持つ。
つまり、自分の中で起こっていることとして捉えてみてください。
ここが大事なポイントです。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1721-1】映画「カンフーパンダ」を鑑賞する

【1721-2】自分の弱点は、自分から打ち明ける

【1721-3】「この人のために何ができるだろうか?」という視点で仕事する

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】「自分」を殺すな、武器にしろ
【著者名】瀬戸和信著者情報
出版社朝日新聞出版
【出版日】2020/12/7
オススメ度★★★★☆
こんな時に自分を変えたいと思ったときに
キーワード自己対話人間関係リーダー
【頁 数】192ページ
【目 次】
第1章 なぜ、いま自分の“本当の強み”に気づいてほしいのか
第2章 自分の“才能のタネ”を知る方法
第3章 自分の強みをめいっぱい生かす

 

この本が、あなたを変える!

「自分」を殺すな、武器にしろ
瀬戸和信 朝日新聞出版 2020-12-7
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瀬戸和信さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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