【読む前にキーワードを設定せよ!】
名もなき読書家さんが、『失敗しない読書術』と題して、専門である「クリッピング」の技術を応用した、欲しい情報を着実に吸収できるようになる「キーワード読書術」を解説する一冊。
もくじ
■書籍の紹介文
いきなり失礼な質問からで申し訳ありません。
「あなたは今、なぜこの記事を読んでいるのですか?」
本書は、著者の専門である「クリッピング(新聞・雑誌の中から必要な記事を探し出すこと)」の技術を応用した、欲しい情報を着実に吸収できるようになる「キーワード読書術」を解説する一冊。
「失敗しない読書術」。
おそらく、この書籍タイトルに”興味をひかれた”から、「どんな本だろう?」と記事を開いていらっしゃるのだとおもいます。
では、なぜ”興味をひかれた”のでしょうか?
「失敗しない」→失敗したくないから、失敗しない”情報”はとりあえず知っておきたい。
「読書術」→本を読むのが苦手だから、自分でもできそうな”情報”なら試したい。
この両方(もしくは片方だけでも)のアンテナが、あなたの脳の中にあらかじめ立っていた。
だからこそ、この記事に目が止まり”情報”を収集し始めていると捉えることができます。
この、あらかじめアンテナが立っている状態。
これが本書の肝となる、『本を読む前に、キーワード(というアンテナ)を設定せよ』につながります。
どんなに自分にとって有益な情報があっても、アンテナがなければ受信できないということです。
周波数・チャンネルを合わせないと、ラジオやテレビを楽しめないのと同じです。
本を読むときも、どんな情報が欲しいかキーワードを設定する。
これをやるだけで、読書のおもしろさは格段に変わると著者は強く説きます。
この点は、わたし自身も強く実感していることなので共感しますし、同意できます。
ぜひ、あなたにも習得していただいて、あの!なんとも言えない快感を味わってほしいとおもいます。
自分ひとりの人生では到底間に合わない、経験や知恵、創作を追体験できるのが読書最大の価値。
苦手なままにしておくのは、本当に本当にもったいないことです。
苦手を得意に変える。
「キーワード読書術」は、その大きな力となってくれるでしょう。
◆非常にオススメな読書法!
失敗しない読書術
名もなき読書家 フォレスト出版 2023-8-23
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■【要約】15個の抜粋ポイント
「読書と向き合うエネルギーが残っている」
「懸念事項がなくて、精神的に安定している」
ことが、失敗しない読書、本から欲しい情報をとるための”前提条件”になります。
情報をとるためのコツは、自分の悩みや願望を分解して「キーワード化」することです。
本を読む前に、①その本のジャンルやテーマを「ラッコキーワード」で検索して、「他人のキーワード」にざっと目を通してみる。
そして、②その中から直感でピンときたものをいくつかリストアップして、③それらのキーワードを頭に入れて読む。
今後は、自分から狙って情報をとりに行く「能動的な読書」をしましょう。
狙っているキーワードがあると「情報がとれる」だけでなく、「読みながら休める場所をつくれる」ようになります。
キーワードを設定するときは、客観的に見て「何のために」がわかりやすいかどうかを意識してみてください。
お店を選ぶときに利用するのは、「ぐるなび」「HOT PEPPER」「食べログ」などのグルメサイト、物件を選ぶときに利用するのは、「SUUMO」「HOME’S」「at home」などの住宅情報サイトです。
だから、本を選ぶときに利用するのは、「Amazon」「ブクログ」「読書メーター」などの読書サイトとなります。
①それぞれのトップ画面で設定したキーワードを入力。
②キーワードが含まれる本の一覧が表示される。
③その中から読みたい本を選ぶ。
という流れで、「欲しい情報」と「読む本」の擦り合わせを行なってください。
読書サイトで表示された「キーワードを含む本」を精査するときに最も有効なのは、本のタイトルを「ハッシュタグ検索」することです。
タイトルに「自分ごととして感じられる言葉」が入っている本は、明らかに著者のターゲットに合致しているので、読むと、まるで自分に向かって言われているような気分になります。
当然、心に響くフレーズも多くなりますので、ぜひ読んでみてください。
読書中に「潜在的なキーワードをどれだけ引き出せたか」で、今後の人生が決まると言っても過言ではありません。
想定外の「NEW WORD」に出会えるのは、読書の魅力の1つです。
気になったキーワードはスルーしないで、頭の中にどんどん追加していってください。
著者の行動で真似すべきなのは、「今すぐ」「自分の心がけ次第で」「なるべくお金をかけずに」できるものです。
小説はキーワードを探しながら読むものではありませんが、「テーマ」に該当するフレーズを探すことはできます。
小説を読むときにオススメのテーマは2つ、「絶妙な比喩表現」と「言われたらうれしいセリフ」です。
●Instagramで読書記録をつける「3つのメリット」
(1)スマホの中に本棚をつくれる
(2)著者から直でリアクションがある
(3)ユーザーとの交流が励みになる
私は要点をまとめたハッシュタグに加えて、テキストで心に響いたフレーズ(8〜10つくらい)を載せるようにしています。
私は読んだ本をまったく順番どおりに投稿していないのですが、言われなければ誰も気づきませんし、何の問題もありません。
いつ投稿してもいいんだったら、なるべく「その季節」や「その日」に合ったものをぶつけたいところです。
■【実践】3個の行動ポイント
【2082-1】本選ぶをする際、候補にした本のタイトルをInstagramでハッシュタグ検索する
【2082-2】読書中に気になったフレーズやキーワードはメモに書き溜める
【2082-3】感想や書評は、「投稿時間」ではなく「投稿日」を意識して公開する
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】失敗しない読書術
【著者名】名もなき読書家 ・ 著者情報
【出版社】フォレスト出版
【出版日】2023/8/23
【オススメ度】★★★★☆
【こんな時に】読む力を身につけたいときに
【キーワード】読書術、教養、情報整理
【頁 数】270ページ
【目 次】
第1章 なぜ、今まで「欲しい情報」がとれなかったのか?
第2章 読む前に知っておくべきこと
第3章 失敗しない本選びの方法
第4章 どんな本を読んでも失敗にしない技術
第5章 読書でさらに欲しい情報を吸収する秘策
第6章 読書記録を残して、資産にする
▼さっそくこの本を読む
失敗しない読書術
名もなき読書家 フォレスト出版 2023-8-23
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村上悠子さん、素敵な一冊をありがとうございました!
※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。
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