【書評:246冊目】負けない力(新将命)

【1勝9分のマインドで自分に克て!】
国際ビジネスブレイン代表・新将命氏が、『負けない力』と題して、成功する人は「勝ち」ではなく「克ち」にこだわっていると提起し、「克つ心」を磨くための方法を解説する一冊。

■書籍の紹介文

「勝ち」と「克ち」。
違いをきちんと理解していますか?

 

本書は、『勝ち続けるのは難しい、ならば、負けないことが大切だ』と提起し、その心を養うのに重要な「克つ心」を磨く方法を解説する一冊。

 

長い人生、勝つときもあれば、負けるときもあります。
大切なのは、負けたときに心が折れないようにすることです。

 

心が折れてしまったら、ふたたび挑戦することができなくなります。
不遇のときは、内面を磨いたり種まきをしたり、できることに目を向けられる自分を維持しなければいけません。

 

そのために磨くべきが「克つ心」です。
相手に「勝つ」ではなく、自分に「克つ」ための心です。

 

当然ながら、「克つ心」を磨くには長い時間がかかります。
ですが、成功している経営者やできる人は、皆が執着していると著者は指摘します。

 

経営者やリーダーともなれば、常に大きなプレッシャーに晒されます。
そこに一喜一憂せずに力を発揮し続けるには、自分を見失わずにいる「克つ心」の強さが大切なのです。

 

本書では、「克つ心」を磨くために必要な役立つことが学べます。
少しずつ身につけて、「克つ心」を磨いていきましょう!

 

◆己に克つ。

負けない力
新将命 東洋経済新報社 2012-6-22
売上ランキング(公開時):50,176
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■【要約】15個の抜粋ポイント

「勝つ」には2つのタイプがある。
勝負に「勝つ」ことと、自分に「克つ」ことだ。
最後に成功する人は、他人との勝負に「勝つ」こと以上に、自分に「克つ」ことに執着しているものだ。

 

些細な行動でも、自分に克ち続けている人は、長い目で見れば、仕事で安定した結果を出しているものなのだ。

 

ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は『一勝九敗』という本を出されている。
私が言いたいのは「一勝九分けの働き方」とでもいうべきものだ。

 

これは、現実の勝敗を意味するのではない。
一勝は「少なくとも自分には克つ」で、九分けとは「とにかく負けないようにする」ことだ。
仮に、勝負に負けても、心まで折れないようにする」ことだ。

 

不遇の時には、内面を磨き、将来のための種まきをして、捲土重来に備えておくことだ。
そうすれば、状況が好転した時に望ましい成果が出る可能性が高くなるはずだ。

 

●グローバル化時代に求められる5つのスキルとマインド
(1)理念と目標をしっかり作る
(2)問題発見力を磨く
(3)グローバル基準のコミュニケーション能力を磨く
(4)人間的魅力を高める
(5)理念と目標達成を託せるリーダーを育てるリーダーになる

 

「負けない力」を得るためには、明確な理念を持つことだ。
「理念」というと企業経営を思い浮かべるかもしれないが、企業も個人も、理念は一番初めに確認しておくべき最重要のテーマだ。

 

人生は一回切りだ。
その中で「自分は何のために生きているのか」という目的と「何を達成するのか」という目標がある人と、ない人とでは、人生の輝きが違ってくる。

 

●目標を立てるための6つの視点
(1)「短・中・長期に分ける」こと
(2)「がんばって手を伸ばせば届く」こと
(3)「数値で評価できる」こと
(4)「自分が納得している」こと
(5)「他人と差別化できる」こと
(6)「人柄を磨く」こと

 

●ふだんから持ち合わせるべき心得
(1)「備えあれば憂いなし」(最低2年間無収入で食べる貯金など)
(2)「自分の能力を高めておく」
(3)「苦しいときほど、いつも笑顔でいること」

 

どんなに努力しても人並み以上になれないことは、思い切ってやめてしまうことだ。
才能と天分を感じないことをやっていても楽しくないからだ。

 

グローバルビジネスであろうと、なかろうと、人間力が大事だ。
「あの人が言うのだから、自分もやってみよう」と思われるような信頼と尊敬を集めるようになってほしい。

 

●人間力を高める5つの心得
(1)「情熱を持つこと」
(2)「物事を肯定的に見ること」
(3)「謙虚さを失わないこと」
(4)「自責の念を持っていること」
(5)「礼儀礼節をわきまえていること」

 

祈祷師が必ず雨を降らせることができるのは、雨が降るまで祈り続けるからだ。
あきらめなければ、負けはない。負けない人は、自分に克つ人だ。

 

これからは世界で戦っていく時代だ。
当然、多くの問題や苦難に出合うはずだ。
そのような時に、あきらめることなく、自分に克ち続けて欲しい。
克つ人だけが、結局、勝つ人になれるのだ。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【246-1】人生の目的と目標を現時点で思うことを書き出す

【246-2】勝負できるスキルを考える

【246-3】「克ち」にこだわる

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】負けない力
【著者名】新将命著者情報
出版社東洋経済新報社
【出版日】2012/6/22
オススメ度★★★☆☆
こんな時に生き方に迷ったときに
キーワード生き方マインド自己対話
【頁 数】221ページ
【目 次】
・夢があるからがんばれる
・弱くても負けない目標のつくり方
・都合よく物事が運ぶことはめったにない
・自分に満足したときから過去の人になる
・他人が失敗した君を見ている二つの視点
・君の会社は大丈夫だろうか
・世界で勝負する人の勉強法
[他]

 

この本が、あなたを変える!

負けない力
新将命 東洋経済新報社 2012-6-22
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新将命さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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