【書評:2094冊目】しんどい月曜の朝がラクになる本(佐藤康行)

【憂鬱な気持ちを晴らす美点を発見する力とは】
心の学校グループ創始者・佐藤康行氏が、『しんどい月曜の朝がラクになる本』と題して、辛い心を癒してくれる、人や物事の良い点=美点を発見する力を磨く方法を解説する一冊。

■書籍の紹介文

どうにも心がしんどいな・・・。
そんなとき、あなたはどのように乗り越えていますか?

 

本書は、月曜日の朝がしんどい原因の多くは人間関係にあると提起し、しんどさの克服に絶大な効果を発揮する、人や物事の良い点=美点を発見する力を磨く方法を解説する一冊。

 

サザエさんシンドローム。
サザエさんが放映される日曜日の夕方になると、迫ってくる翌月曜日を想像し憂鬱な気分に襲われること。

 

本のタイトルをみて、そういえばこんな言葉があったな〜と思い出しました。
「また月曜日が始まるのか〜」とボヤいた日々の記憶とともに。。

 

人間関係もあるかもしれないけど、単純に仕事量が多く忙しいから憂鬱になるだけだ。
なかには、こう思われる方もいるかもしれません(わたしも思いました)。

 

しかし、少し考えてみると、仕事は人間関係のうえにあります。
そうみれば、仕事量が多いのは人間関係によって引き起こされている可能性があるともいえます。

 

苦手意識から、報連相を躊躇い仕事が進まず溜まってしまう。
声をかけづらく、協力や助力を求められずに仕事が溜まってしまう。

 

なぜ仕事量が多いのか、どうすれば仕事量を適正化できるのか。
掘り下げていくと、こうした「職場の人間関係に起因する」という見方が出てくることはないでしょうか。

 

というような問いかけをしながら、人生に大きな影響を与える人間関係をより良くしていくメソッドが紹介されています。
人間関係が良好であれば、「顔を合わせたくない」「あの人に会うのが怖い」といった憂鬱な気持ちを晴らすことができるというアプローチです。

 

・やさしく寄り添い語りかけるような空気感
・何をすれば効果が得られるかの行動が明確であること

 

すがるような気持ちで手にとる読者が多い本書のような書籍において。
最低限クリアしておいてほしいと個人的に思うポイントが押さえられている一冊です。

 

月曜の朝、確かにしんどいと感じることあるな〜。
そう少しでも思ったのなら、早めに読んでみてはいかがでしょうか。

 

◆美点に焦点を合わせる。

しんどい月曜の朝がラクになる本
佐藤康行 サンマーク出版 2024-2-27
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■【要約】15個の抜粋ポイント

相手を嫌うと相手からも嫌われることは、誰でも経験があると思います。
反対に、心から相手を敬うと、相手からも敬われます。
ということは、心で思うことで相手が変わるということです。

 

会話をする際に、避けなくてはいけないことが2つあります。
ひとつ目は自分の価値観を押しつけること。
ふたつ目は相手を変えようとすること。
どちらも管理職の人がしがちなことです。
一番必要なのは、相手を分かろうとすること。
ここがポイントです。

 

美点発見では、相手を美点のかたまりだととらえます。
美点発見を続けて、人の美点を見抜く目を養っていきましょう。
相手の最高に素晴らしい部分を見つけられるようになると、出会う人すべてに対して、美点のかたまりとしての対応が自然とできるようになります。

 

なるべくそれぞれの個性が活かされるように、意識のスイッチを入れ替える。
それも心の使い方のひとつです。

 

心の変化は一瞬で起こすことができ、現象面も変えていけます。

 

相手の美点を発見し、ノートに100個、200個と書いていってください。
書いているうちに、本当にそのようにしか見えない自分に変わっていきます。

 

人間関係では、人の欠点を見るのではなく、美点を見ることが大切です。
人から好かれたいなら、先に自分から相手を好きになることを意識するのです。

 

人類すべての人が愛する友人だととらえると、出会う人全員、何かのご縁だと感じられます。
この生命の美しさは、誰でも認める価値があります。
だから美点がない人は一人としていないと言い切れるのです。

 

美点を見るように意識すれば、全体が美しく見えるようになります。

 

月曜日に「家から出たくないな、あの人の顔を見るのはイヤだな」と思う人は、自分の原点である両親に対して、自分がどのような気持ちを抱いているのか、改めて考え直してみることが必要だと思います。

 

自分の評価を下げてしまいやすい人に、ぜひ、身につけてほしい習慣があります。
それは、どんな些細なことでもいいので、1日ひとつ、自分の行動や思考などを「今日はこんなことができた」と褒めてあげることです。

 

今からは、過去のことを悔やみそうになったら、「これで良かった」と言いましょう。

 

人が望むことにいち早く気がつき、それを満たしてあげればいいのです。

 

人間関係を「GIVE=TAKE」の関係ととらえることを提案しています。
この言葉の意味は、自分が行ったことで相手が喜んでくれて、そして自分も喜びを感じている、ということ。
GIVE(与える)と同時にTAKE(得ている)ということです。

 

人は鏡です。
あなたがいい表情をしたときに、鏡に映るあなたもいい顔になります。
ですから、あなたが変われば、相手も変わります。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【2094-1】人の欠点ではなく美点(良い点)を見るように心がけ、見つけた美点を書き留める

【2094-2】1日1個以上、今日できたことを褒める

【2094-3】後悔しそうになったら「これで良かった」と声に出す

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】しんどい月曜の朝がラクになる本
【著者名】佐藤康行著者情報
出版社サンマーク出版
【出版日】2024/2/27
オススメ度★★★★☆
こんな時に心の平穏や導きがほしいときに
キーワードメンタル人間関係自己対話
【頁 数】192ページ
【目 次】
第1章 人間関係をタプタプの愛で満たす
第2章 心のダメージがまるごと消える魔法
第3章 心が輝きドバドバ奇跡が起きる
第4章 自尊心を爆上げしてラクに生きる
第5章 人に好かれる「大天才」になる

 

▼さっそくこの本を読む

しんどい月曜の朝がラクになる本
佐藤康行 サンマーク出版 2024-2-27
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佐藤康行さん、素敵な一冊をありがとうございました!

※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。

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