【書評:2095冊目】文章で伝えるときいちばん大切なものは、感情である。(pato)

【この本を読むと文章が書けなくなります…】
ライター・pato氏が、『文章で伝えるときいちばん大切なものは、感情である。』と題して、「人の心を動かすのは感情」を軸に、本当に伝わる文章を書くための心得を語る一冊。

■書籍の紹介文

感情をのせて文章を書く。
ピンときますか?

 

本書は、100万PVの記事を連発するライターが、「文章を書くことにおいて絶望こそが信頼できる」からはじまる哲学的な文章論を通じて、本当に伝わる文章を書くための心得をあつく語る一冊。

 

文章を書くための本なのに、読んだらブログの記事が1週間書けなくなりました。
まったくどうしてくれるんだ!というのが、本書に対して湧き上がった素直な”感情”です。

 

なんで書けなくなったか?
無論、この本から離れられなくなってしまったからです。

 

いつもどおり、読み終わって紹介記事を書こうとしました。
でも、「その文章で本当に大丈夫?」「感情、のってるかい?」と囁きつづけられているような感覚に陥るほど、著者の言葉が頭にこびりついてしまい、キーボードを打つ手を止めるんです。。

 

PCの画面が「っっっっっっっっっっz」で埋めつくされていたり・・。
1文字も進んでいないのに、気づいたら時計の針が38分も進んでいたり・・。

 

「ア”ァ〜ッ」と、頭を何回掻いたことか・・・。
「時間返せ!○×&%$¥#」と、何度著者を逆恨みしたことか・・・(すみません)。

 

それくらい強烈なインパクトを受けました。
文章を書き発信している全ての人が読むべき、と感じる文章論が展開されています。

 

なにが変わったかと説明はできないけど、なにかが確実に変わった感覚がある。
そして、どう変わったか説明できるようになるためにも、真摯に書き続けていこう。

 

そう決意を改めたにした、わたしにとって”転機”となる書籍です。
きっとボロボロになるまで読むんだろうな〜。

 

◆かなり、か・な・り、オススメです!!

文章で伝えるときいちばん大切なものは、感情である。
pato アスコム 2024-3-28
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■【要約】15個の抜粋ポイント

文章を書き、誰かに何かを伝える場においては「才能」は必要ない。
言い換えると「才能」がなくともなんとかなる。
それが文章であるし、だからこそ文章はおもしろい。

 

誰かの才能に触れたとき、人の心は動かない。
せいぜい羨ましいと思うくらいだ。
諦めの気持ちや嫉妬の気持ちも生まれるかもしれない。
そうではなく、誰かのひたむきさや誠実さ、真摯さ、それらに触れたときに人の心が動くのだ。

 

「何を伝えたいか」
真っ白なメモ帳を前にして、まずそれを書き始めることから始めよう。
伝えることは書くより大切であり、伝えたいことがないなら、べつに無理して書く必要はないのだ。

 

文章力がある状態とは、多くのパターンを書くことができ、そこにあてはまるべき文章を適切に選択できる状態といえる。

 

他人の文章を読む場合でも、自分だったら同じ情報をこういうパターンで書く、と意識して読むこと、これが文章的な筋トレである。

 

書けないという絶望を少しでも解消するために、自分の感情というものを思い返してみよう。
それがなにかの糸口になることがある。
なぜなら、文章によって表現しなくてはならない一番大切な情報は感情だからだ。
それも書き手の感情だ。

 

●誰かの文章を読みに行く動機
・書いた本人に興味がある(人物、外見、ステータス)
・斬新な切り口の意見がありそう
・世間の流行に乗っている
・興味がある分野のことが書かれていそう
・新しい知識が得られそう
・とにかくおもしろそう
・評判がいい(たくさん拡散されている)

 

「心配り」という言葉に直面したとき、一瞬だけど「心配」と読むのか「心配り」と読むのか迷いが生じる。
これがストレスとなる。
だから取り去ってあげなければならないので「こころ配り」と書く。

 

こういうやり方をやりなさいということではなく、読み手はどういうモチベーションで読みに来るのか予想し、心を砕いてその心情に配慮するということだ。

 

僕は文章を「1段落1事象」という意識で書いている。

 

誰かの感情を本質的に揺さぶるのは、誰かの感情の揺さぶりしかないのだ。
客観性は大切だ。
けれども客観性はクソだ。

 

伝えたいことは純粋に自分の本心に従いつつ、その見せ方で意外性を出す。
それがもしかしたら伝えるための秘策なのかもしれない。

 

できないからと表現を諦めることが最も悲しいことだ。
そういった意味で、多様性のある芸風を身につけておくことは大切なのだ。

 

意外性の演出、それの一番の近道は異端であることだ。
僕は僕自身を非常に懐疑的に思っている。

 

読み手の予想は常に裏切らなければならない。
なぜなら物語とは読み手を思いもよらない別の場所へと連れて行ってくれるものだからだ。
(略)
文章があればそこに物語が絶対にある。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【2095-1】感情に従って文章を書く

【2095-2】文章が完成したら、同じ内容を別の表現で伝えられないか考える癖をつける

【2095-3】「読んでストレスを感じないか」という視点で書いた文章を整える

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】文章で伝えるときいちばん大切なものは、感情である。
【著者名】pato著者情報
出版社アスコム
【出版日】2024/3/28
オススメ度★★★★★
こんな時に書く力を身につけたいときに
キーワード文章力伝えることばのチカラ
【頁 数】352ページ
【目 次】
第1章 書けないという絶望
第2章 届かないという絶望
第3章 伝わらないという絶望

 

▼さっそくこの本を読む

文章で伝えるときいちばん大切なものは、感情である。
pato アスコム 2024-3-28
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patoさん、素敵な一冊をありがとうございました!

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