【日本人らしさを世界基準に磨き上げろ!】
実業家・本田直之氏が、『なぜ、日本人シェフは世界で勝負できたのか』と題して、15人のシェフ・ソムリエへのインタビューから、世界で活躍するスキルを考察する一冊。
もくじ
■書籍の紹介文
明日から海外に行かされます。
生きていくためのスキルを持っていますか?
本書は、”美食の本場”フランスで名を轟かせている、15人の日本人シェフ・ソムリエへのインタビューを通じて、世界で活躍するスキルを考察する一冊。
2014年版のミシュラン(フランス)。
日本人シェフの星付きレストランは20軒にもなります。
なぜ、彼らは実力を発揮できるのか。
そこにはなにか共通点はあるのか。
この疑問から、本書は生まれています。
現地で活躍する15人の日本人シェフ・ソムリエの生の声を収録しています。
書面から感じる空気感。
それはまさに、「情熱大陸」(TBS)、「プロフェッショナル仕事の流儀」(NHK)のようです。
不思議なことに、声を聞いていくうちに見えてきます。
日本人らしさを世界で活躍するレベルに磨き上げるためのヒントが。
本書では最終的に、34のスキルとしてまとめあげています。
なぜそれらが大切なのかは、15人の声が示してくれます。
グローバル社会の現代。
活躍のフィールドは、文字通り、世界規模です。
われわれ日本人も世界に出ていけるし、世界から日本にも人材は押し寄せてきます。
国内に活路を見出すにしても、海外に活路を見出すにしても、変化する必要があります。
日本人としての自分の持ち味を、世界基準で活躍するスキルへと変化させるのです。
これができれば、どこであっても自分の実力を発揮し、評価を獲得することができます。
15人の熱きメッセージを浴びて、自分自身を奮い立たせましょう!
まだまだ世界には、猛者がたくさんいます。
◆小さくまとまるな!世界は広い!
なぜ、日本人シェフは世界で勝負できたのか
本田直之 ダイヤモンド社 2014-3-21
売上ランキング(公開時):ー
Amazonで探す Kindleで探す 楽天で探す
■【要約】15個の抜粋ポイント
もし、日本人シェフが全員いなくなったら、ヨーロッパのレストラン業界は成り立たない。
これは嘘でも冗談でもなんでもなく、本当の話。
料理の世界で今、日本人がとんでもない活躍をしているということに私が気づき始めたのは、もう3年ほど前になるでしょうか。
取材をして得た確信は、日本人に対する評価の高まりが、スポーツ選手やシェフだけでなく一般ビジネスパーソンにまで広がってきているということ。
そして活躍するためには、日本人がもともと持っているオリジナリティに、海外で戦うためのノウハウを加えればいい。それを知っているかどうかが重要だということでした。
グローバルスタンダードが叫ばれ、インターネットが登場して、世界はつながったかのようにも思えます。
世界のルールはひとつだという価値観も広がっていますが、実はそうではありません。
むしろ海外との違いが評価されるポイントであり、そうした違いが認められる世の中になってきているのです。
厳しい環境は、自分を強くしてくれるトレーニングのようなもの。
今、会社に勤めている人も、恵まれた環境で仕事をするだけではなく、あえて制約ばかりのところに飛び込んで、意識して自分の能力を上げることにチャレンジしてみるといいでしょう。
きっと、あとあと必ずプラスになる財産が得られると思います。
「競争の原理にとって、競争していることで自分に安心感を与えている人もいるじゃないですか。頑張っているって、自分から言いたいというような。でも、競争なんかしないほうがいいですからね。モノポール(独占)になることのよさに、みんなもうちょっと気づいたほうがいいと思いますね」
海外で活躍するには、たとえ嘘をついてでも絶対に身につけたい、絶対に譲らないという強い思いが必要です。
そしてそれを、はっきりと主張して伝えることも。
いくら技術があっても、自分がなければ活躍することはできません。
とくに日本人は真面目だし、一生懸命働くからこそ、便利に使われてしまう危険もあるのです。
インタビューをした人ほぼ全員が全員語ってくれたことですが、とにかく「やります」と言える度胸。
何かチャンスがめぐってきたときに、「僕、まだ25だから無理です」と言う人はそれをつかめません。
たとえ無理だと感じても、「やります、大丈夫です」と言えてしまう度胸が絶対に必要なのです。
「忙しいから楽しいんです。忙しいからこそ、やらなきゃいけないことも出てくるし、いろんなことが考えられる。もし楽しく感じられないとしたら、それは仕事を大変なものだと思っているから。僕なんて次のバカンスでは何をしようかな、なんて考えながら仕事をしたりもするし(笑)。とにかくやれば楽しい。まあ、そんなことです」
早い時期に、自分の適性や向き不向きに気づくのは大事なこと。
そのためにアルバイトなどをして、いろいろな職業の人に触れられる「場」をつくることを若いうちにやっておくべきだと思います。
自分は将来何がしたくて、だからこそ今どこで働くべきかを逆算して考える。
これはシェフに限った話ではなく、ビジネスパーソンにとっても重要な話だと思います。
いつも自分のまわりに、どういう仲間がいるかは重要
「自分に何が足りないのかわからないんだったら、とりあえず行動してみるしかない。トライしないであきらめるよりもいいし、失敗しても問題点が浮き彫りになります。『難しいな、無理だな』と思いつつも、やってみたらいがいにできちゃったということも多いでしょう。電話を一本したり、お願いするだけなんて、ノーリスク・ハイリターンなんだから、やる価値はあると思うんです。」
「料理でもなんでもそうですが、自分の考え方をしっかり見いだしてつくり上げていかなければ、結果は残せないということを、海外に行って学びました。それから『”なぜ”に答えられないことはやめよう』って決めたんです。何かをする場合には、すべてにおいて理由があるし、理由があるからこうしてるんだと言えなければダメだ、と」
●世界で活躍するために必要な34のスキル(抜粋)
2.上には上がいるという、高いスタンダードを持つ
4.すべての行動に意味を持たせる
8.目先にとらわれず、自分を信じる
17.人とのつながりをつくる、知ってもらう努力をする
22.遠慮しない、謙遜しない、感情を抑えない
25.同じ土俵で勝負しない
29.逃げられないところへ自分を追い込む
33.その土地のやり方に合わせたマネジメント
34.あらためて何が評価されているのか見つめる
■【実践】3個の行動ポイント
【245-1】「上には上がいる」と向上心を忘れない
【245-2】自分が他人から評価されていることを書き出す
【245-3】常に”なぜ”を問いかけ、答えられるかを意識する
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】なぜ、日本人シェフは世界で勝負できたのか
【著者名】本田直之 ・ 著者情報
【出版社】ダイヤモンド社
【出版日】2014/3/21
【オススメ度】★★★★☆
【こんな時に】他人の生き方に触れたいときに
【キーワード】グローバル、稼ぐ力、マインド
【頁 数】336ページ
【目 次】
第1章 なぜ海外で今、日本人の評価が高まっているのか
第2章 15人の日本人シェフとソムリエが語る秘訣とノウハウ
この本が、あなたを変える!
なぜ、日本人シェフは世界で勝負できたのか
本田直之 ダイヤモンド社 2014-3-21
売上ランキング(公開時):ー
Amazonで探す Kindleで探す 楽天で探す
本田直之さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)
■お知らせ
▼【聴いてね♪】書評ラジオ番組
「米山智裕のBook of the Week」
▼「いいね!」応援をありがとうございます!
※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。