【書評:1888冊目】瞬読式ノート術(山中恵美子)

【能力が開花する魔法のノート術!】
瞬読代表・山中恵美子氏が、『瞬読式ノート術』と題して、これからの時代、借り物でない「自分の答えを出す力」が重要になると提起し、ノートを活用した鍛える方法を指南する一冊。

■書籍の紹介文

勉強などでノートを取るとき。
あなたは、どんなことを意識して書いていますか?

 

本書は、これからの時代は「自分の答えを自分で出す力」が一層重要になると提起し、右脳を活用したノート術を通して、力を鍛える方法を指南する一冊。

 

・漏れがないのに全部書き留めよう
・見やすいようにキレイに書こう
・キレイな字で丁寧に書こう

 

もし、あなたがノートを取る際、このようなこと(似たもの含めて)を意識していたら・・・。
この本を読むのが、すぐに辛くなり途中で投げ出してしまうことでしょう。

 

それは、意識していることが否定されるからではありません。
いままで、「あたりまえ」「これ以外にない」とおもっていたノートの取り方とは、まったく違う視点に立ったノートの取り方が紹介されているからです。

 

つまり、本書のノート術に対して「まやかしだ!」と強烈な拒絶反応を示してしまうわけです。
それくらい、本書のメソッドに強烈なインパクトを感じるとおもいます。

 

なぜ、そう感じるのか。
・一般的なノート→「左脳」が働いているノートの取り方
・本書のメソッド→「右脳」が働いているノートの取り方

 

要するに、まったく別物なのです。
だからこそ、強烈なインパクトとともに、あまりの違いに拒絶してしまうのです。

 

では、なぜ、この本のメソッドを学ぶ必要があるのか。
それには、もう一つだけ質問をさせていただきます。

 

『あなたのノートは、ノートの目的を達成していますか?』

 

ノートの目的とは、学びを定着させ、自分の考えをまとめ、いつでも引き出せるようにするためです。
この目的を達成させるノートに、自分のノートがなっているか見つめ直してみてください。

 

もし、すこしでも自信がないのなら。
ぜひ、勇気を出して本書のメソッドを試してみてください。

 

きっと、あなたとノートのつき合い方が変わるはずです。
ノートは自分の頭の中を移す鏡ですから、つき合い方が変われば、あなた自身も変わっていけます。

 

著者は、瞬読式ノート術で「右脳」を使ったノートの取り方をすることで次の能力が伸びるといいます。
判断力・記憶力・想像力・集中力・瞬発力・思考力・要約力。

 

このように、だれもが伸ばしたいとおもう能力が、ノートの取り方ひとつで鍛えられるのです。
これは、腰を据えて試してみる価値がおおいにあると感じます。

 

◆3万人が受けた驚異のノート術。

瞬読式ノート術
山中恵美子 SBクリエイティブ 2022-7-23
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■【要約】15個の抜粋ポイント

今、求められているのは自分の頭で考えて、新しい発想ができ、それを的確に表現して伝えたい相手に伝えることができる人です。
さらにプラスアルファで「スピーディーさ」が求められてもいます。

 

瞬読式ノートを書き続けていくうちに、自分でもはっきりと認識できていなかった価値観や考え方の輪郭がくっきりと浮かび上がり、「自分はこう思う」と言えるものが形づくられていきます。

 

瞬読式ノートは、紙面をたくさんの文字で埋めるものではありません。
最も強く心に残ったことをイメージ化して絵に描き、最低限の文字を添えるのが原則です。
見やすさを優先するので必然的にノートに書くことは絞られ、見開きにしたときに多くても項目の数は3つくらいに絞られます。
数を絞るとなると、情報の取捨選択が重要です。

 

瞬読式ノートは「自分にとってのイメージ」で描くことが大切だからです。
自分が記憶するためのツールなので、あくまでも大切にすべきは自分の主観です。
他人にわかるかどうか、他人にどう評価されるかは問題ではないからです。

 

せっかく書いた瞬読式ノート、読み返したくなりますよね。
そのときのポイントは「速く読む」ということ。
「読む」というよりも、そもそも文字数が少ないので「見返す」といったほうが的確かもしれません。
短時間でさっと見終えるのがポイントです。
1ページ1秒くらいでパッパといきましょう。
平均的なノートが60ページくらいとして、計1分です。
というのも人間にはすぐに消えてしまうものを「大事な情報」と認識する本能があるからです。

 

瞬読式ノート術をやろうと思ったら、
①耳から情報をインプットする
②自分にとって最も必要な情報を選別する
③ ②の情報を要約し、イメージ化する
④ ③をノートにアウトプットする
という作業を短時間で行わなくてはなりません。

 

大切なのは見返したときに「ごちゃごちゃ感のないノート」にすることです。
ゆったり書いて余白を作ろうとすると、余計なことが書けなくなるというメリットもあります。
余計なことが書けない=要点だけをつかむ、につながります。

 

復習が大切と言われるのは「忘れる前にまた記憶できる」からなのですね。
それを繰り返すことで、「忘れない記憶」として定着していきます。
大切なのは復習にかけた時間よりも、接触回数の多さです。
だから「1時間かけてじっくり復習」よりも「1分×10回」のほうが理にかなっているのです。

 

瞬読式ノートの復習は、読み取れるか読み取れないかにかかわらず、ある一定のスピードでパッパッと見ていくのがキモになります。
ポイントは「決めた時間しか見ない」ということ。

 

「書けば覚える」は幻想だと思ってください。

 

大切なのは見たときのインパクトです。
インパクトがあるものが人の記憶に残りやすいのです。
逆に言えばインパクトのないものは覚えられません。

 

まず取り入れてほしいのが「筆ペンを使って書く」ということです。

 

瞬読式ノート術では方眼ノートをおすすめしていますが、筆ペンとの相性はバツグンです。

 

「きちんと書かなくちゃ」という先入観を捨てましょう。

 

自分自身のフィルターを通していないので、記憶に残らないのだと思います。
そういう人は、本の内容を客観的に理解しようとするよりも、自分はどう感じたのか、どうして自分はそう感じるのかなど、「自分は」という言葉をはさんで「なぜ」を繰り返してみてください。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1888-1】ノートは方眼ノートを使う

【1888-2】「ノートはきちんと書く」という先入観を捨てる

【1888-3】「十分な余白」と「イメージ化」を意識してノートを書く

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】瞬読式ノート術
【著者名】山中恵美子著者情報
出版社SBクリエイティブ
【出版日】2022/7/23
オススメ度★★★★☆
こんな時に書く力を身につけたいときに
キーワード記憶法情報整理勉強法
【頁 数】248ページ
【目 次】
序章 ノートが変われば人生が変わる!
1章 1分見るだけで頭が劇的によくなる 「瞬読式ノート術」2つの基本
2章 イメージ化×色ペンで99%忘れない「右脳ノート術」
3章 1ページ1秒“見るだけで”復習「瞬速記憶法」
4章 瞬読式ノート術 「勉強ノート」編
5章 瞬読式ノート術 「記憶力ノート」編
6章 瞬読式ノート術 「読書ノート」編

 

この本で、あなたは変わる!

瞬読式ノート術
山中恵美子 SBクリエイティブ 2022-7-23
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山中恵美子さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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