【書評:1885冊目】アジャイル仕事術(坂田幸樹)

【これからは”5つの力”を磨け!】
経営共創基盤パートナー・坂田幸樹氏が、『アジャイル仕事術』と題して、これからは一人ひとりが自立したプロの時代だと提起し、自立に役立つ”5つの力”を磨く方法を指南する一冊。

■書籍の紹介文

仕事で成果を求められるスピード。
年々速まっていると感じませんか?

 

本書は、変化の激しいこれからの時代、自立したプロフェッショナルな人材が強く求められていると提起し、自立に役立つ「5つの力」を磨く方法を指南する一冊。

 

アジャイル(agile)とは、「俊敏」や「柔軟」という意味の言葉です。
翻って、アジャイル仕事術とは、環境の激しい変化に合わせて俊敏に対応しながら仕事を進める術です。

 

俊敏に動くには、日頃から必要な力を鍛えておかなければいけません。
身体で例えるなら、腕の筋力、太腿の筋力、脹脛の筋力、体幹の力・・・となるでしょうか。

 

では、仕事における”俊敏”さを司る力とは何か。
著者は、そこには5つの力があると説きます。

 

(1)構想力:独自の未来を構想する
(2)俊敏力:素早くアウトプットを出す
(3)適応力:環境に柔軟に対応する
(4)連携力:特性の異なる人と協働する
(5)共創力:コラボレーションして価値を生む

 

この5つの力がバランス良く備わったとき、”俊敏”に仕事の荒波を乗りこなせるようになります。
ここで重要になるのが、バランス。

 

どれか1つだけ突出していて、あとは全然・・・では”俊敏”に動けません。
腕の筋力はムキムキだけど、脚力が貧弱では、俊敏に走れないのと同じです。

 

本書では、それぞれの力の磨き方から、力と力の連動の仕方まで解説していきます。
第一線で活躍されるコンサルタントらしい、読み手が理解しやすく構成されており読みやすいです。

 

なかでも、著者が日頃から実践している「ちょっとした行動」が所々に出てくるのが良いアクセントになっています。
理詰かつ論理的で冷たい印象になりがちなところを、親しみやすさを醸し出していて読者との距離を縮めてくれます。

 

組織に依存しても、組織自体が平気でなくなる時代。
そのたびに、途方に暮れていてはキャリアも生活もままなりません。

 

組織を活用しつつ、一人ひとりが自立したプロフェッショナルであること。
かつてないほど、このことが強く求められています。

 

明日組織がどうなるかも分からない時代に、個人まで構っていられない。
このことを受け入れた上で、自立したプロフェッショナルとして歩む”覚悟”をしましょう。

 

自立したプロに必要な「5つの力」は本書で学べます。
しっかり磨き、あなたのもつスキルと掛け合わせることで、あなただけのプロになれます。

 

◆プロを構成する”5つの力”

アジャイル仕事術
坂田幸樹 ダイヤモンド社 2022-6-29
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■【要約】15個の抜粋ポイント

●いま起きている、5つの変化
(1)業界という概念がなくなってきていること
(2)プレイヤーの関係性がタテからヨコに変化していること
(3)ルーチン業務の割合が減りプロジェクトに従事する人が増えていること
(4)報酬の考え方が役務型から共創型へ変わりつつあること
(5)私たちの働き方が多様化していること

 

構想力とは一言で言えば、「独自の未来を構想してイノベーションを起こす力のこと」です。
もっとかみくだいて言うと「これまでのルールや価値観にとらわれずに、ゼロベースで考えてゼロから新しいことを始められる能力」のことです。

 

構想力を発揮するには、白紙に絵を描くためのアーキテクト思考を磨く必要があります。
アーキテクト思考とは、一言で言うと白地のキャンパスにゼロから絵を描ける能力のことです。
ゼロから新しいビジネスモデルを考えたり、新しいゲームのルールをつくったりできる能力のことです。
このアーキテクト思考のベースとなるのは、
・抽象化思考
・具体化思考
・アナロジー思考
の3つの力です。

 

先入観というバイアスを取り除くために私がお勧めするのが、意図的によそ者、若者、馬鹿者と接する機会をつくることです。

 

俊敏力を身につけるためのエクササイズを紹介します。
それは、メールやSNSのメッセージを15分以内に返信するというものです。

 

私が常に心掛けているのは、まず相手が何を期待しているのかを把握することです。
相手の期待に応えていないのに、作業のスピードだけを高めても、本書で言う俊敏力にはつながりません。

 

ユニークなアウトプットをするための練習として私がお勧めするのは、毎日1回、日本経済新聞の記事に対して自分の意見をツイートするというものです。
ポイントは、自分の関心がある内容に対して、自分ならこう考える、こうすべきではないか、という内容を発信することです。

 

大きく変化する環境で生き残るには何をすべきなのでしょうか。
そのためのポイントは、現状を改善するのではなく、未来を創造することです。

 

一つの領域でトップを目指すのではなく、すべてのスキルを掛け算で考えたときにユニークな存在になることが重要です。
自分でユニークな構想ができれば、世界中の人たちと連携してプロジェクトを推進することも可能になります。

 

何かを始めたいときには、「How」に時間を割かずに「Who」を考えましょう。
自らの想いを発信することでフォロワーが自然に集まります。
フォロワーが集まれば、最適なメンバーを見つけて、事業を加速することができます。

 

本当に信頼できるのは、過去にビジネスを一緒にやって苦楽をともにした人たちだけです。
ビジネスには利害が発生しますので、きれいごとだけでは成立しません。
小さくてもビジネスを一緒にやって信頼関係を築くようにしましょう。

 

業界や会社に閉じた中でのタテの関係ばかり築くのではなく、意識して業界や会社を超えたヨコの関係を築きましょう。
私は良いアイデアを思いついたら、できるだけ幅広い業界の人たちからの意見を聞くようにしています。
そのようにすることで、アイデアに対する意見をもらうとともに、ヨコの関係を築くことにもつながるからです。

 

機能横断的で多様化したチームが一致団結するためには、それぞれのメンバーの関心事を抽象化した目標を共創する必要があります。

 

チームは原則で運営し、制度はできるだけ増やさないようにしましょう。

 

「すぐに」「しっかりと」といった曖昧な言葉では、コミュニケーションは成り立ちません。
共創型のチームで成果を出すためには、メンバー全員のタスクを具体化しましょう。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1885-1】よそ者、若者、馬鹿者と意図的に接する機会を増やす

【1885-2】スキルを棚卸し、掛け算してみる

【1885-3】自らのアイデアや想いを積極的に発信する

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】アジャイル仕事術
【著者名】坂田幸樹著者情報
出版社ダイヤモンド社
【出版日】2022/6/29
オススメ度★★★★☆
こんな時に明日の仕事力を磨きたいときに
キーワード働き方リーダー発想力
【頁 数】256ページ
【目 次】
Chapter1 構想力:独自の未来を構想する
Chapter2 俊敏力:素早くアウトプットを出す
Chapter3 適応力:環境に柔軟に対応する
Chapter4 連携力:特性の異なる人と協働する
Chapter5 共創力:コラボレーションして価値を生む

 

この本で、あなたは変わる!

アジャイル仕事術
坂田幸樹 ダイヤモンド社 2022-6-29
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坂田幸樹さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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