【シェア読書:1054冊目】「選ばれる人」はなぜ口が堅いのか(大谷恵)

【情報発信時代だからこそ、大切にすべきこと】
広報のプロフェッショナル・大谷恵氏が、ちょっとした書き込みやコメントで信用失墜しないための「言わない技術」を指南する一冊。選ばれる人は、だから口が堅い!

■この本の紹介文

そんなつもりじゃなかったんだけど…。
意図しない反応を、相手からされたことありませんか?

 

本書は、いつでも、どこでも情報発信ができる時代だからこそ、「情報発信の基本的マナー」を押さえることが大切だと提起し、意識すべき点を「言わない技術」としてまとめた一冊。

 

わたしも過去に、次のような経験をしました。
初対面から尊敬できるほど、スマートで仕事のできる方と親しくなりました。
その方と、自然とSNSのアカウントをフォローし合い、ワクワクしながら閲覧したら最後。
「仕事だるいわ〜」「今日の●●、マジでムカついた!※ね!」と罵詈雑言の権化だったのです。。。

 

本文中にも記載があります。
だれでも情報発信できる時代ということは、みんなから情報閲覧される時代でもあるのです。

 

ある一面だけキレイに取り繕いをしても、意味がありません。
恐ろしいスピードで「化けの皮」は剥がされる時代なのです。

 

そんな時代にあって、いかに自分を守りながらも、選ばれるために自分を発信していくか
この点において、意識すべきことをポイントを押さえて解説しています。

 

特に、リスクや失敗事例を提示しながら、
・後悔しない発言の仕方
・氾濫する情報の取捨選択とシェアのコツ
・伝えるために効果的な言葉遣い
などを、テンポよく収録されています。

 

言わなければ、必要に応じて後で言うこともできます。
しかし、
言わなくていいことを言ってしまったら、後で修正はできません。

 

信用は一瞬で失われます。
そうならないために、きちんと身につけておくべき内容だと強く感じる一冊です。

 

◆後の祭りだけでは、済まされない時代を生きている。

■本がわかる!15の要約ポイント

誰もが、情報の「受け手」としてだけでなく「送り手」として、世界の人たちとつながる可能性を手にいれたのだ。
「世界とつながる自由」と引き換えに背負ったのは「世界中から見られるリスク」だ。

 

私たちが今、必要とする「情報を扱う力」とは、情報を「発信する」と同時に「発信しない」ことを意識することだ。
すなわち「口の堅さ」だ。

 

これが「情報の発信者」としてのリテラシーを高めることだ。
これこそが「リアル」と「ネット」、二つの世界を生き抜くために不可欠な鉄則なのだ。

 

「選ばれる人」が言わないことは、大きく分けて5つある。
すなわち「舌、かせよ」だ。
「し」は宗教・思想、
「た」は宝で、財産・経済状況
「か」は家族
「せ」は政治・経済・仕事
「よ」は良し悪し、つまり噂話や悪口、批判

 

ネットの世界では、メールや言葉が何らかの形で流出するリスクがある。
仮に流れても問題ないことだけを書くべきだ。
また、人の名前を「呼び捨て」にしたり、侮辱したりすることは書くべきでない。

 

何が常識で非常識なのか、また、何が失言になるかは、時代の変遷で変わるのだ。
自分の常識が今も通用するのか、賞味期限切れになっていないか、チェックする姿勢は欠かせない。

 

意見や判断、決断を保留することは、思考を深める最初の一歩になる。
どんな場面でも「言うか言わないか」迷ったら「言わない」方を選ぶべきだ。
言ってしまったことは取り返しがつかないからだ。

 

人は「しないで」と言われると、なぜかしたくなる。
「廊下を走ってはいけません」ではなく「廊下はゆっくり歩きましょう」というほうが、否定のニュアンスが減り、受け入れやすくなる。

 

リスクを避けるには、対象を「モノ」にずらす。
目の前の物を話題にすれば、人の話題にならず、失言を回避できる。
これなら、話題が自分のプライベートに及びそうな時も自然に変えられる。

 

「今、自分がどんな感情を持っているのか」について、出来事と感情を分けて観察してみることだ。
これができれば「言い換える余裕」も生まれるはずだ。

 

質量ともに大量の情報が氾濫する時代だ。
間違いや信憑性のない情報を無自覚に拡散すると、即「信頼失墜」につながる。
情報を広める時は、最低限正しい情報か、拡散すべきかを確認するべきだ。

 

知ったこと、見たことを「人に伝えたい」と思ったら「それは本当のことか」「他の見方はないか」と一度踏み留まって確認することだ。
その一瞬の「間」が、発信する際、自分を守ることになる。

 

●「言う」「言わない」を判断する”3つのF”
「Fact」:事実、情報、事柄
「Feeling」:感情、感覚、印象
「Future」:未来、先行きの予想

 

自分を「選んでもらう」には、借り物でない、本心で語ることだ。
「本当に言いたいこと」は、普段使う言葉の中にある。
人は、自分の言葉から問いを生み、考え、納得する答えを導き出すからだ。

 

同じものを見て、聞いて、体験しても、人によって捉え方、感じ方、将来への活かし方は様々だ。
しかし、他の人の「未来に対する思い」や「目的」「動機」を聞くと、なぜか共感を覚えるものだ。

 

誰もが、いつでも発信できる今、伝えたつもりが、伝わっていないことも多い。
だが、どんなに良いことでも、伝え続けなければ伝わらない。
本当に伝えたいことは何かを探るきっかけにして欲しい。

 

■これをやろう!3つの実践ポイント

【1054-1】発信するときに「本当にその内容で大丈夫?」と自問する

【1054-2】少しでも躊躇の気持ちがあるときは、言わないと決める

【1054-3】伝えるだけでなく、伝え続ける努力をする

 

■ひと言まとめ

選ばれたければ、自分に対して慎重であれ。

 

ちょっと目が疲れたなと思ったら、こちらをご覧ください。

■本日紹介した書籍情報

【書籍名】「選ばれる人」はなぜ口が堅いのかー言葉を選ぶ技術、言い換えるテクニック
【著者名】大谷恵
出版社プレジデント社
【出版日】2017/8/30
オススメ度★★★★☆
こんな時に伝える力を身につけたいときに
キーワード信用残高情報発信人間関係
【頁 数】232ページ
【目 次】
第1章 なぜ、成功する人は「言わない」を選ぶか
第2章 「選ばれる人」は何を「言わない」のか?
第3章 「口が軽い」人のための「言葉を選ぶ技術」
第4章 ピンチを切り抜ける「言い換える技術」
第5章 失敗しないための「偽情報」の見分け方
第6章 では、何を伝えるべきなのか?
第7章 「選ばれる人」になる言葉のテクニック
付録 分かってもらうための「伝える」技術

 

この本で、あなたは今後こそ変わる!

 

大谷恵さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/

 

本日もお読みいただきありがとうございました!

 

■こちらの情報もご覧ください!

出版社「プレジデント社」の関連連載ページはこちら!

著者「大谷恵」氏の公式ページはこちら!

「信用」について、さらに本を読んでみたい方はこちら!

 

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