【あなたは正しいですか?】
NHKエグゼクティブプロデューサー・吉田照幸氏が、人の器は、人の話を聞くことで生まれるとし、「折れる力」を磨くことで大きくなると説く。
「折れる」ことでうまくいく生き方とは?
あなたは、意見がぶつかったときに押しますか?
あなたは、意見がぶつかったときに折れますか?
本書は、さまざまな場面で「折れる」ことでみえてくる世界を示し、「折れる力」を磨くことで人生がうまく回ることを実体験を通して語った一冊。
折れないということは、自分の枠の中でいつも仕事をすることである。
いつもの仕事をするということは、いつまでも成長しないということと同義。
空気を変えたければ、違うことを試さなければならない。
そのためには、勇気を出して折れてみることだ。
折れることは、負けではない。
折れることは、新しい空気を自分の中に取り込むこと。
そして、取り込んだ空気に刺激されて、新たな自分へと進化する。
「折れる」ことに不安なあなたの背中を押してくれる本。
折れることは、あなたの可能性を拓く。
◆折れることは、新たな視野をもたらす。
●3つの「折れる」対象
・環境:会社組織の制約、想定外のトラブル、問題
・他人:仕事やプライベートの人間関係
・自分・キャリア:経験、プライド、自我、承認欲求、短所
「折る」ことは、盆栽の剪定をイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。
不要な枝は、随所で剪定する=折っていく。
でなければ、無駄な栄養をとらえて、ほかの枝が十分に伸びるのを阻害してしまいます。
つまり成長の機会を逃してしまうのです。
「ま、いっか。では、(限られた中で)どうしようか」
と前向きに別のやり方を建設的に考える修練を積み重ねてきました。
目論見が外れたからこそ、考えるきっかけが生まれてうまくいく、ということもあります。
「自分が何を言おう」という気持ちから、「相手の言葉を確かめてみよう」という気持ちに変わると、大抵質問が浮かんできます。
「どういうところが難しいですか?」
「どういうところが気になりますか?」
と。
そうやって繰り返していくと、相手も考えが整理できますし、こちらも話を聞きながら次に進むための可能性の糸口が見えてきます。
「わかっているけれど」の一言を飲み込むだけで、無用な感情のもつれを避けることができ、自分の提案を通しながら、よりよい仕事が実現できていくのです。
自分の判断が誤りであったと認めて、部下の意見に折れたら、権威を失うのではないかという「恐れ」。
「恐れ」は、エゴから生まれます。
エゴそのものといっていいかもしれません。
成長に効率を求めてはいけません。
近道をたどることが仕事だと思ってしまうと、あとで痛い目を見ることになってしまいます。
無駄を辞さないことも、「折れる」ことのひとつだと僕は思っています。
直線距離で近道を進むのではなく、曲がり道を折れて歩むことです。
悔しいときや腹の立つ相手にほど、あえて「褒め言葉」をかけることを自分に課しています。
単純に思い込みで期待に応えようとするのではなく、試行錯誤のなかで探っていくことが大事なのです。
自分が何かにこだわっているとき、自分のやりたいこととか、自分が思うようにできないことにこだわっているときは、本当にそれがやりたいのかということをやはり問うてみたほうがいいと思うのです。
慣れきった自分の習慣を変えて、自分に折れて、違うことをしてみる。
これによって開ける視界は良好です。
考え方だけ変えようと思うと堂々めぐりをするだけですが、シンプルなアクションとして覚えておくと動きやすくなります。
一番いいのは、一度自分の短所を紙に書き出してみることです。
アイデアは出したところが完成形のアイデアではありません。
何かしら自分で、枝でもなんでもいいから立ててしまえば、そこからはじまるんです。
最初から「折れてもいい」と思っておくこと、自分のなかで固めないこと。
本当に必要なのは、「取り入れる」ことではなくて、いつでも取り入れるための「余白」を持つ、ということなのです。
【875-1】「ま、いっか」を使ってみる
【875-2】「わかっているけれど」の言葉を使わない
【875-3】「折れてもいい」という気持ちを持つ
折れることは、成長を促す!
【書籍名】折れる力 流されたほうがうまくいく
【著者名】吉田照幸
【出版社】SBクリエイティブ
【出版日】2016/12/6
【オススメ度】★★☆☆☆
【こんな時に】明日の仕事力を磨きたいときに
【キーワード】発想力、次元上昇、人間関係
【頁 数】192ページ
【目 次】
1章 折れる力がなぜ必要か
2章 「環境」に折れると、おもしろいアイデアが出てくる
3章 「他人」に折れると、意見も通りやすくなる
4章 「自分」に折れると、未来につながる仕事ができる
5章 それでもやっぱり折れてはいけないこと
気になったら、今すぐお手元に!
吉田照幸さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/
本日もお読みいただきありがとうございました!
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